鰯(イワシ)の蒲焼き丼

 蒲焼きというとウナギを連想しますが、ほかにイワシ、サンマ、アナゴなども蒲焼きにします。蒲焼きは魚を開いて骨を取り、タレに漬けて焼く料理で、江戸時代にはもう食べられていたそうです。蒲焼きは、その形や色が植物のガマの穂に似ていることから名付けられたといわれています。

イワシは、サンマ、アジ、サバとともに庶民の食生活を支えてきた安くておいしくて栄養のある魚です。マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシが日本近海でよく獲れました。マイワシは、1980年代には450万トンも取れましたが、1990年代には5万トンと落ち込み、 「まぼろしの魚」とか「高級魚」 といわれるようになりました。近年は漁獲量が少しずつ増加していて水産関係の人たちの努力が実りつつあります。名前の由来は、生きているイワシを捕まえてもすぐに死んだり鮮度が落ちたりする弱い魚から 「弱し」 が転じたという説と、身分の卑しい人が食べる安い魚だったことから 「卑しい魚→卑し」 が転じたという説もあります。イワシは、天ぷら、煮付け、刺身、塩焼き、フライといろいろな調理法があり、イワシの稚魚はシラスやちりめんじゃことして人気のある食材です。DHA、EPAといわれる脂肪をたくさん含み、動脈硬化やコレステロールの低下に効果があるといわれています。(マイワシ写真:独立行政法人水産総合研究センター提供  文:同センター発行「おさかな瓦版No20」より参考、写真右は、コガマの穂で形や色から蒲焼きの名前の由来となった)

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