夏の研修講座【7支援教育】おこりっぽい子におこっていませんか

日 時 :2021年7月29日(木)13:30~16:00
場 所 :藤沢市教育文化センター 大会議室
講 師 :大庭小学校(すまいる)総括教諭 木村 愛子 氏
受講者 :教職員 34名(小 26 中 1名 特支 7名)                                                                                                            リモート参加者 16名:(小11名 中1名 特支4名)   合計:50名
研修内容:

(1)教室で気になる子・・どのような課題を抱えているのか。

(2)教室で出来る支援・・全体の力を高める支援、一斉指導と並行して行う個別支援

(3)アンガーマネージメントのワーク紹介

(4)大人のアンガーマネージメント

                                                  

研修成果:

   前半では、気になる子がどのような状況に置かれているのかの具体例から、その子の背景にある状況把握の難しさ、目的や関係性を理解できない状況、想像することの難しさ、身体動作の不器用さなど、様々な困り感があることを学んだ。

   後半は、アンガーマネージメントの具体的なワークを丁寧に説明していただき、イライラの分析とその対応について学んでいった。この学びを踏まえ、怒りっぽい子への対応の具体の検討をし、今までにない視点やスキルを生かした指導について考えていった。最後は、大人のアンガーマネージメントに触れ、指導者自身の心身の安定の大切さについても学ぶことができた。

   木村先生の体験に基づいたお話は受講者の共感を呼び、2学期からの学級経営に生かしていきたいとの声をたくさん聞くことが出来た。

受講者アンケート(抜粋)

<教職員>

・教室の学習環境を整えることにより、支援を要する子供以外の大多数が活動に参加しやすくなり、教師が支援を要する子を手厚く見られるようになることを学んだ。これまでは支援を要する子にフォーカスしがちだったが、周りの力を伸ばしていくことにも力を注いでいきたいと思った。紹介していただいたワークや支援策についてより深く学んでいきたいと思う。

・日常の中で起きていることへの、すぐに使える対処法をお聞きできて良かった。すまいるに安心して通えるのはこのような先生がいるからだと感じ、各学校で講義をしてほしいと思った。イライラ分析、イライラ損得は学校でもやってみたいと思った。

・氷山モデルが示すように、子供の目に見える行動の下にある、子供たちの抱える困難さを考えることの大切さを改めて学んだ。その困難さをマイルドにするための具体的な方法を多く教えていただき、参考になった。また、アンガーマネージメントの具体的なワークについても今後試してみたいものをたくさん教えていただいた。