日 時:2021年7月28日(水)午前9時から

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:芝浦工業大学准教授 岡田 佳子 氏

受講者:教職員 61名 (小学校 52名 中学校 9名)

研修内容 (1)ソーシャルスキルとは

     (2)ソーシャルスキルトレーニング実施のポイント

     (3)ソーシャルスキルトレーニングプログラムの紹介

 

 

研修成果

 本日のテーマでもある「ソーシャルスキル」について、その意味やソーシャルスキル教育が必要な現代社会の背景について説明があった。子ども理解の視点として、具体的事例を基に、児童にどのような力が備わっていればよい(よかった)かについてソーシャルスキルの種類を段階を追って深めていくことができた。ソーシャルスキルトレーニングプログラム集の紹介では、「1分トーク」「どんな気持ち?」「感情当てゲーム」について、講師よりその主旨の説明があった。各プログラムを参加者が学校に戻った時に活用するための実践事例を深めることができた。別紙提案のあった「感情マップ」についても、学級ですぐに実践できる具体例が示され、参加者達はワークに積極的に取り組んでいた。

受講者のアンケートより(抜粋)
  • 学級経営をしていく上で、まとまりのある学級をつくっていくためには、ルールだけでなく、学級内で認められる体験が必要であることを学びました。自分が今もっているクラスでは、どちらもまだ不十分であると感じたので、2学期以降に再度マナーやルールの徹底、一人ひとりが認められる場面をつくるなど多くのことを実践していきたいと思いました。1分トークや感情当てゲームといったソーシャルスキルトレーニングのプログラムもたくさん知ることができたので、クラスの実態に合わせて取り入れていきたいと思います。
  • 子ども同士の結びつきが今回の講座で今後の学級づくりの方法が見えた気がします。1分トークで少しずつ子ども同士の関わりを増やしていこうと思います。(そのためには、語彙力を増やす必要がありますが)本日の講座はとてもたくさんのことを学ばせていただきました。
  • 一学期のクラスの児童の様子を振り返り、目標を設定することができました。例やプログラムも具体的でイメージがしやすかったです。様々なプログラムがある中で、目的を明確にして取り組んでいくことが大切だということが分かりました。
  • 「協力」「助け合う」クラスとなる前提には、一人ひとりがつながる必要があり、よい人間関係だから「協力」「助け合う」ようにしたいという気持ちが起こるのである。教師が「協力」などという指導だけでなく、一人ひとりがつながれる。そのためには会話が必要だと実感した。お互いに関心をもてるような、お互いの良さを実感でき、共に学ぶ子ども達を育てるためソーシャルスキルプログラムを使っていきたいです。
  • クラスの実態にあったアレンジのしかたがよく分かりました。感情当てゲームは写真や事例にクラスで共有しやすいものを1~2例入れるとよいのかと思いました。(例、整理された本棚、育てている植物、行事の写真、給食のメニューなど)
  • 学級活動などで何かをする時、子どもに「こういう力を育てたいから、又はこういう目的でこれをやるよ」と目的を先に言っておく。そして振り返ることが大切ということを学んだ。振り返りをあまりしていなかったので、意識して時間をとっていこうと思った。
  • ただプログラムを行うのではなく、何を目的として、どんな力を育てるために行うのかが大切だと分かった。今までチャレンジしても何か手応えがなかったのは、クラスのアセスメントができてなかったからなんだと思った。