39 教育実践臨床研修講座 テクニックより大切なもの② 授業づくりを楽しもう! ~私が教師である意味~

 日 時:7月29日(木)午前9時30分から
 場 所:教育文化センター 中会議室
 講 師:長後小学校教諭 佐藤 遼 氏
 研修内容:(1)「授業づくり」の原動力は?

      (2)「ねがい」 いろいろ  

      (3)ねがいがあれば、授業がぶれない! わたしの授業実践から

      (4)ねがいをことばにしてみましょう

  

「ねがい=自分の軸」をもって授業にとりくめば、授業はぶれない! 講師自身の社会科の授業実践を例に、「ねがいをことばにする」ことに取り組んだ。5つの段階をおった手順がわかりやすく提示され、個人で考えた後、グループ、全体で話し合い、そしてまた個人で考えるといったサイクルを繰り返す中で、自身の「ねがい」が明確になっていった。

 

研修成果

・教師としての‘私’を意識し、「ねがい」をことばで明確化することは、授業に期待する子どもの姿を思い描くことにつながる。普段の授業では、教科書をこなす授業になることが多く、自身が求めていた子どもの姿から離れてしまうことも時にはある。自身の「ねがい」をもつことは、軸を持つことでもあることを、実際の具体的な場面で示されたので、理解が深まった。

・「ねがい」はただ思っても実現しない。そのためにどういう働きかけが必要なのかを問い続けることが大切であることが、実際のワークショップに参加する中で、意識された。

・グループや全体での話し合いでは、大変活発な意見交流が行われた。

受講者の感想(抜粋)

・いつもの自分の授業をじっくりふり返ることができた。この夏休みの間に、2学期以降におこなう授業のねがいや そのねがいをかなえるための手立て等 教材研究にはげみたいと思います。先生の実体験などをふまえて話してくださり、とてもわかりやすかったです。

・自分の授業を計画する際に、今までまよいや、やる気スイッチがなくなる等 トラブルがあり、困っていました。今日の研修で、初心に戻り、2学期からの活力になりました。

・3冊の厚い冊子を読んで、具体的なものを学びたいと思いました。また来年も同じような研修があったら、参加したいと思いました。

・1年目の教員です。初任から今まで、日々授業に追われていました。自分のねがいなど後回しで、授業をこなすだけになっていました。そのせいか、子どもたちは、うわの空、どんよりした空気など、楽しくないクラスになっていることが多いです。日々授業づくりの仕方に悩んでいましたが、今回の講座で前向きになれました。「ねがいをもつ」「目の前の子どもの姿を重い浮かべる」などとても参考になるアドバイスをいただけました。夏休みの間に、この内容をもとに教材研究、授業づくりをしたいと思います。

・とてもわかりやすく、また周りのみなさんのお考えなど共有しながらの研修だったので、楽しい時間でした。学びも高まりました。子どもたちと向かいながら「ねがい」を持っていこうと思います。