43【特別活動】子どもの笑顔が生まれる学級づくり~目的に応じたソーシャルスキルトレーニングプログラムのアレンジ

日 時:2022年7月27日(水) 午後1時30分から

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:芝浦工業大学教授  岡田 佳子 氏

受講者:教職員 39名 (小学校35名)(中学校4名)

研修内容

(1)プログラム体験①

(2) ソーシャルスキルとは?

(3) ソーシャルスキルの実施のポイント

(4) プログラム体験②

(5) 演習・まとめ 

    

研修成果

・プログラム体験①では、「なりきり自己紹介」を実際にグループで体験した。他人になりきるためには、その人のことをよく知る必要があることから、受講者は、人を理解すること、自分を理解することについて学ぶことができた。

・ソーシャルスキルの実施ポイントとして、「現状をアセスメントして目標を決める」「目的の明確化」「プログラムは目的や発達段階に応じてアレンジして使用する」とのお話があり、受講者は単にプログラムを行うだけでなく、目的に応じて、最後の振り返りまでがセットであることの認識を深めることができた。

・プログラム体験②では、グループに配付された写真を使って「今の気持ち」「3月終了時になっていたい気持ち」について発表しあうことで、グループで一体感が生まれる体験をすることができた。

・演習では、実際に参加者が夏休み明けに行うソーシャルスキルトレーニングのアレンジを考えた。状況、目的、ポイント、工夫・教材のアレンジをグループで発表し、共有することを通して、参加者一人一人がこれから行うプログラムについての考えを深めることができた。

受講者の感想(抜粋)

・現在の状況をアセスメントして目標を決め、プログラムをアレンジして使用することが大切だと学んだ。実際にプログラムを体験し、グループで話し合い、自分の学級で使えそうなアレンジを考える時間まであったので、夏休み明けからすぐに使えそうでとても満足感があった。

・グループの一体感を生み出す方法について学びました。場の安心感をつくり、全員が発言することも大切なことだと感じました。

・ソーシャルスキルについて漠然としたイメージしかなかったのですが、今回、種類について図で表してあるものを見て理解することができました。この力が足りないから、ここまで至っていないんだということが一目で分かりました。9月以降、学んだプログラムを実践していきたいと思います。

    ・大人が自然にできている、相手の話を聞くときに目を見る、うなづく、共感するなどの行為も、子どもは細かく教えてあげないとできないとい       うことを、改めて思い出しました。それができるようになるための補助教具を用意したいと思いました。