日 時:2022年8月1日(月)午前9時から

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:一般社団法人 教育評価総合研究所代表理事 鈴木 秀幸 氏

研修内容

  1. 教育評価の基礎となる考え方
  2. 新学習指導要領での評価
  3. 「思考力・判断力・表現力」の評価規準の作り方

   

 新学習指導要領にかわり、4観点から3観点に評価が変わった。その中で「主体的に学習に取り組む態度」の評価の具体については、先生方から質問が多い部分であった。今回は中教審でも評価のことでお話しされていた鈴木先生から、どのような思いで改定がなされ、そしてどのような具体をもって「主体的に学習に取り組む態度」を評価すればよいのかを学ぶことができた。また、評価と指導は表裏一体であり、今回の改定から大事なことは「思考・表現・判断」の力を育んでいくことだと教わることができた。そして、教員としても先輩である鈴木先生から、励ましの言葉をいただくこともできた。それ以外にも、イギリスで評価のことを学んだ鈴木先生から、世界と日本との評価観の違いなども、体験を織り交ぜながらお話しいただくことができた。なかなか伺うことのできない貴重な話を聞く機会をえられたのもよかったと思う。

[受講者の感想]

  • 「思考・判断・表現」について、具体的にどう評価していけばよいのかが分かった。ペーパーではよく分からないこの観点について、詳しく聞 けたのはよかった。特にレベル別に示してくれたのはうれしい。
  • 評価の詳しい歴史から、とてもわかりやすくお話いただき、勉強になりました。また、具体的に評価規準の作り方を分かりやすく示していただいたので、これからの参考にしていきたいと思いました。
  • 「主体的に学習に取り組む態度」の評価のことが少しスッキリしました。全体的に難しいお話だと感じ、自分の学習不足を改めて実感しました。様々な評価方法を2学期以降、授業の中で取り入れていきたいと思います。
  • 評価が知能テストからきていることを知り、今までの流れに納得しました。3観点になったことでの混乱も少なくなってきてはいますが、やはり信頼性・妥当性がむずかしいところです。また、指導と評価の一体化としての評価についても今後さらに考えていこうと思いました。
  • 3観点になりだいぶしっくりした印象がありました。新採用からずっと鈴木先生の講演を聞いておりますが、やはり信頼性・妥当性が難しいところです。また、指導と評価の一体化としての評価についても今後さらに考えていこうと思いました。
  • 思考力・判断力・表現力を育成することの重要性を改めて感じました。評価規準だけでなく評価事例を示すことの有用性については読書感想文の選考のお話で腑に落ちました。