本校は、1978(昭和53)年に御所見小学校より分離独立、藤沢市で27番目に開校し、今年度で46年目を迎えています。開校当初は、1000人前後の児童数を抱えた大きな学校でしたが、現在では、300名を下回り、市内で最小規模となっています。

 春は、幾種類もの桜の競演からはじまり、夏は見渡す限りの緑、秋の木の葉の彩り、冬は冠雪の富士山と丹沢の山々が夕日に映え感動を与えてくれます。四季の農作物など大地からの恵みも改めて感じる地域です。「風光明媚」「自然の豊かさ」という言葉の形容が似合います。
ちょっとはにかむ子どもたち、屈託ない子どもたち、みんなみんな元気いっぱいです。登校後や休み時間そして放課後と晴・雨に関係なく子どもらしく校庭で遊んでいる姿がみられます。
そのような中で、こどもにとって楽しい学校。家庭・地域にとって信頼される学校。職員にとって協働のある学校になるよう努めていきたいと考えています。
 開校以来、地域の方々からの惜しみない力に支えられ学校が成り立ってきました。地域に根ざし、地域から学び、地域と連携し、子どもたちが生き生きと過ごすことができるような学校づくりを考えていきたいと思います。 

校名の由来は、獺郷(おそごう)字中島と打戻(うちもどり)字古里の字名の一字を取り「中里(なかさと)」と名付けられました。

本校には、地域の方々の学校への思い二つの「礎」があります。

その1、玄関前のものには、建学の精神と御所見小学校から分離開校した旨が刻まれています。御所見小学校から贈られた「柘植の木」も植栽されています。


その2、校庭のものには、学校の木「楠(くすのき)」が記されています。地域の皆様の投票により、中里小学校のシンボルの木として、「楠(くすのき)」が選ばれ、校庭南側に植えられました。
この木は、

一、いつも緑で生き生きとして

一、病害虫にも強く

一、樹木は樟脳として社会に役立っている。

などの特徴があります。

地域の皆様の「中里小学校の子どもたちも生き生きとして、いろいろな困難にも負けず、地域や社会に役立つ人になって欲しい。」との思いが込められているのです。今、大木となって子どもたちを温かく優しく見守っています。


地域の方々の学校に対する思いが、緑でリレーされていると改めて感じるところです。私たち職員も開校以来、受け継がれている地域の風土と地域の皆さまの願いに答えていかなければならないと感じています。