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【児童生徒理解研修講座(第5回土曜研修講座)】こんな時、担任として何ができる?


 児童生徒理解研修講座(土曜研修講座5回目最終回)には、小学校から40名、中学校から12名、白浜養護学校から2名の参加がありました。

 夏休み明けの児童生徒の変化にどう対応すれば良いかという不安感に対して、その変化を理解するための視点やチームでの対応方法等を具体的に学ぶことを通して、教師の支援力の向上だけでなく、教師自身のストレス軽減や不安の解消につながる研修となりました。

[日時]2021年8月23日(月)14:00~17:00

[場所]藤沢市教育文化センター 大会議室

[講師]藤沢市立大庭小学校 養護教諭  上野 藍氏

    藤沢市学校教育相談センター スクールカウンセラー  武志 将氏

[内容]

「子どもの変化に気付き、チームで2学期を乗り切ろう!」上野 藍 氏

 最初に「『変化に気付く目』を育てよう」として、「①子どもたちの普段の様子を知っている」ことと「②SOSのサインを知っている」ことによって「子どもたちの変化に気付くことができる」ということについて具体例を通して説明がありました。次に「支援者に気付き、チームで動こう」として、チームで動くメリット・デメリットや学校内外の支援者の紹介、さらに教師自身の支援者に気付きチーム力を強化するための工夫を学びました。

 最後に、「ストレス耐性を高めよう」として、ストレスを受けにくくなる工夫やシャンパンタワーの法則の紹介を通して、自分自身の変化にも目を向け、早めにストレス解消を行うことの重要性を説明して終了しました。感染対策に配慮しながら様々な具体的ワークを行うことで、児童生徒支援の新たな視点を学ぶ実践的な研修となりました。

「支援を考える時のヒント」 武志 将 氏

 不登校や自傷行為等の「困っている児童生徒」を「安心感が損なわれている児童生徒」としてとらえ、「安心感を得るにはどうすればよいか」を視点として支援する具体的な方法を学びました。さらに担任として子どもと面談する上で大切なことについて考え、架空の事例を元に2人組で役割を交換しながらロールプレイを行って具体的な対応を学びました。また保護者との面談で怒りの背景にある不安等の気持ちを考えながらロールプレイを行いました。

 最後に支援に必要な考え方を整理し、支援に関する資源の活用や自分自身の安心感も大切であることを学び終了。感染対策に配慮しつつ実際の場面を想定したロールプレイを行ったことで、2学期を迎えるための新たな心構えが得られました。

   

[受講者の感想]

・夏休みが終わり、また慌ただしい毎日が始まることに強い不安感を抱えていたが、子どもの様子をしっかり見て安心感のある教室を作るための見通しを持つことが出来た。他の先生方と連携を取ることも意識していきたい。(小・初任)

・子どもの変化を注意深く観察し、よりよい関係を築いていきたい。また、他の教員との連携を密にして一人で頑張りすぎないようにしていきたい。(小・16~26年)

・ロールプレイがとても勉強となった。担任として聞く力や想像力が大切だとわかった。相手の気持ちに添う事や伝え方などが難しいと感じた。(中・臨任)