40 教育実践臨床研修講座 テクニックより大切なもの③ 自分の授業に自信ある? ~やってみよう!授業デザイン~

 日 時:7月30日(金)午前9時30分から
 場 所:教育文化センター 中会議室
 講 師:小糸小学校教諭 鷹野全宏 氏
 研修内容:(1)授業実践から

      (2)「6つの構成要素」それぞれを明確にする  

      (3)それぞれの「要素」の関連を考える

      (4)「6つの構成要素」を使って、全体像をつかもう

  

最初に講師自身の小学校4年の国語の授業実践をもとに、「六つの構成要素」による、授業デザインを考える「よさ」について話された。「学習者の実態」「ねがい」「目標」「教材」「学習環境」「方略」の各項目について、個人で考えたあと、グループ、全体で話し合い、その後それぞれの関係についてさぐり、全体像について話し合った。

研修成果

・普段、授業をこなすことだけを考えて、大切なことを忘れていないだろうか。目の前にいる子どもたちの実態は? ねがいは? そのためには?「六つの構成要素」による授業デザインは、授業の全体像を意識し、まんべんなく見ることができるので、足りないところに気がつくことができる。一つひとつの構成要素を記入しながら、まさに一人ひとりの参加者が体験しながら、「ねがいの実現には、どうしたらいいのか」など、次々に問いに気づき、深まっていく。実際の講師自身の授業実践をもとにした話だったので、具体的な場面の内容も多く、わかりやすく、理解が深まった。授業を考えることが、「自身が悩むけど楽しい! そして勝負する」このことが教師としての矜持(プライド)ではないかと問いかけられ、改めて考える機会になった。

受講者の感想(抜粋)

・構成要素というツールを使うことで、今いる子どもたちにどのようなねがいを持って、授業を組み立てていくのか、具体的に考えることができた。今後も、授業設計の用紙を活用させていただき、授業を考えてみたいと思います。とても勉強になりました。

・誰のための授業なのか? ‘ねがい’になる為にはどうすれば良いのか?外国語2年目なので、もっともっと知りたいです。日々の授業をこなすことで精一杯でした。何がねらいなのか、子どもたちにどうなってほしいのか具体的に、考えていなかったような気がします。まだまだ経験、勉強不足なので、このような研修をたくさん受けて、ステップアップし、分かりやすい授業、楽しい授業をめざします。

・目の前の子どもたちのことをよく考えて、授業を考えることを他楽しむことが、教師にとっては大切だということが分かりました。、毎年参加させていただいていますが、自分の考えを否定されずに、共感だったり、さらに深くひろげたりする授業デザインのやり方がとても勉強になっています。

・良い授業=教材研究と漠然と考えていましたが、本日の研修で、児童の実態とねがいを基に、授業をデザインする事の大切さに気がつきました。講話と活動のバランスが良く、集中を切らさずに参加できました。