日 時:2021年8月6日(金)午前9時から

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:明星大学客員教授 細水 保宏 紙

受講者:教職員 65名 (小学校 59名  中学校 4名  特別支援 2名)

研修内容(1)「主体的・対話的で深い学び」を通して「資質・能力」を育てる。

    (2)算数のよさや美しさ、考える楽しさとは?

        心動かされる場、教師の価値付け、表現活動の楽しさ 等

    (3)「はてな?」「なるほど!」「だったら、~」で「はらはら、わくわく、どきどき」する展開を創る。

    (4)授業力を鍛える。

    (5)教材化の視点

      

研修成果

 従来の算数の授業は知識の詰め込みが多く、算数離れが見られたが、これからは未知の出来事に対してどの引き出しを開けたら良いかが大切になる。また自分の考えを他者に伝える力や人を思いやる気持ちなど人間性も育てなくてはいけない。という考え方から、これからの算数の良さを伝える授業づくりについて教えていただいた。まず、学びの楽しさを伝えるということでは、子供たちの心が動かされる場づくりにおいて、はらはら、わくわく、どきどきを体験できる授業例を具体的にお話しいただいた。子供がその本質に迫るためのヒントには、教師のちょっとした突っ込みや問いかけが大事であることを学んだ。また、子供の反応に対して教師は主治医のように一人ひとりの見取りや価値付けを大事にしてほしいということについてもお話しいただいた。具体的な声かけや手立てをたくさん示していただいたが、どうしてそうするのかというその裏にあるねらいについても教えていただいた。授業づくりや学級づくりの綿密な組み立てについて学ぶことができた。児童、生徒への手立てだけでなく「守、破、離」といった教師の成長の過程のあり方をお示しいただき、多くの受講者が2学期が楽しみになったという感想をもった。

受講者のアンケートより(抜粋)
  • いつもどう教えるか、どう分かりやすく説明するかということばかり考えていて、子供たちから「なぜ?」を引き出すという視点が欠けていたと反省しました。2学期からの授業に、今日の講座で得たアイデアや学級経営の方法等を生かしていこうと思いました。
  • 算数の授業では使える内容はもちろん、色々な授業で使えるテクニックやその根底となっている考えを教えていただき、なるほどと納得し、早く実践に活かしたいと思いました。「こういうクラスを作っていきたい」を毎日たくさん声かけして、温かくてリアクションの良いクラスを作っていきたいです。そして、子供たち一人ひとりの学びの主治医になりたいです。
  • 自分は今までそれなりにやってきていると思っていたが、改めて自分に足りない部分やこうすればもっと良くなるというものが感じられる研修でした。問いかけやこちらの働きかけ方によって生徒の反応や考え方も変わっていくと思うので、まずは、次を考えさせるような授業を考えていきたいと思いました。
  • 先生の講座を受け、授業を受ける生徒の気持ちを体験することができました。主体的な学びのためにできる教師の働きかけのヒントをたくさんいただけて、これから授業を組み立てる時、はらはら、どきどき、わくわくする仕掛けを考えていきたいと思いました。