21【国語科】「文学的文章を主体的・対話的に読む~子どもの疑問 から問いを作り、読みを深める~」

日 時:2022年7月26日(火) 午後1時30分から

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:お茶の水女子大学附属小学校教諭  廣瀬 修也 氏

受講者:小学校  58名   中学校 8 名     計 66名

研修内容

(1)概要説明

(2)文学的文章の授業におけるポイント

(3)グループ活動 教材を読み深めるための問いを考え、追究する

(4)各グループの考えの共有と発表

(5)終わりに

            

              

研修成果

   前半は、文学的文章を扱う授業のポイントについて学んだ。そのポイントとは次のとおりである。

  ①その単元におけるねらいを明確にすること

  ②登場人物の気持ちや気持ちの変化を読み取るときは、叙述を根拠に行うこと

  ③読み取ったことの表現の仕方(言語活動)を工夫すること

  ④学習の振り返りを行い、次の活動に生かすこと

  ⑤教材研究を行うときは、まず、「一人の人間として、読者の立場で読む」ことから入ることが有効であること

  ⑥子どもの疑問から文学的文章を読み深める方法

 

      後半は、実際に授業を受ける立場になって四人グループになり、『ごんぎつね』を読んでグループで考えたい疑問を共有し、問いの形にする活       動を行った。その活動の過程で、参加者は、何度も本文に戻り、意見を交換していた。発問を作る活動自体が、読みを深めることにつながる        ことを実感として学ぶことができ、有意義な時間となった。
受講者の感想(抜粋)
  • 教材をじっくりと読み、他の人と協議をする時間の大切さを感じた。又、この文学的文章を読み合う楽しさもとても感じたので子どもたちとも読むことの楽しさを共有したい。
  • 問いから授業の展開を体験できるよい機会となりました。グループで話せば話すほど読みが深まり、ごんぎつねの研究を存分にできました。
  • 初発を視点を与えた上で書かせ、問いを生み、内容を深めていくという手法が素直におもしろった。1つの問いから他の問いに派生していくこと、つながっていくことがわかった。授業では実際にこうしていくという話もあって参考になった。
  • 全員で考えたい問いを作る事で児童はすごく意欲が増し、かつ何度も本文の叙述に立ち帰ることがあり、自発的、主体的に読み深める事ができるのではないかと強く感じ、今後の授業ぜひ生かしていきたい。
  • 初発の問い(感想)を元に発問を考えていくという活動は、中学校の授業ではやったことがなかったですが、文学的な文章であれば可能だと思ったので実践してみたいです。