教員スタートアップ講座2023第2回は、小学校から16名、中学校から8名の参加がありました。

新年度が始まって1週間あまり。授業の進め方や評価、保護者との関わり方等、不安に感じていることが増えてきたタイミングでの研修でした。講師たちからは、経験の浅い受講者に寄り添いながら、課題解決に向けての多くのヒントが具体的に示されたことで、今後の取り組みに対しての安心感や意欲が向上した研修となりました。

〔日時〕2023年4月15日(土)9:00~12:00

〔場所〕藤沢市教育文化センター 大会議室

〔講師〕学校人材教育支援員 細川 淳子

            藤沢市教育文化センター 指導主事 溝尾 昌也

    学校人材育成支援員 井上 裕子

〔内容〕


*「授業づくりの基本」細川 淳子 学校人材教育支援員

    

 学校生活の中で多くの時間を占める授業を子どもたちにとって、安心して過ごせる「居場所」に、また意欲をもって学びに向かえる「学びの場」にするにはどうすればよいか、授業づくりの土台、授業前の準備、授業中・授業後の留意点について、実践例を元に具体的に学びました。目の前の子どもたちをよく見ること、教師自身が学ぶ場と仲間を大切にすることを確認して研修を終えました。


*「学習評価の基本」溝尾 昌也 指導主事

    

 教師は学習指導要領に定められている資質・能力を確実に育成するための指導を行い、評価をします。その目的は、児童生徒が自らの学習を振り返り、次の学習に向かうことができるようにすることと、教師が自らの指導の在り方を振り返り、指導の充実・改善を図ることにあることを確認しました。そして、そのための評価の観点、評価方法、評価対象物、タイミング等の基本を学び、指導と評価を一体化し、「妥当性」「客観性」「信頼性」をもたせる重要性を学びました。


*「学校職場における接遇・保護者対応の基本」井上 裕子 学校人材育成支援員

     

 「接遇」は信頼獲得の土台であり、よりよい教育活動と子どもたちの成長につながることを確認した上で、「来校者に対して」「電話対応について」「話の聴き方について」具体的な接遇のポイントを学びました。また、よりよい教育活動を進めるためには、保護者との連携・協力も重要であることが示され、具体的な方法を学ぶこともできました。「何を伝えたか」ではなく、「どう伝わったか」が重要であり、心の中にある相手へのリスペクトが伝わるものであることを忘れずに日々過ごすことの大切さを学び、今後、自信をもって対応できる第一歩となりました。


〔受講者の感想〕

・学校で実践してみようと思えることをたくさん吸収することができました。(小)

・評価について不安な部分があったのと、自分の保護者対応が間違っていないかどうか気になっていた部分がありました。今回の研修で、その2点を確認できて本当に参考になりました。(中)

・評価の話の中で何に基づいて、いつ評価するか、勘違いして理解していたので、改めて評価の見方が変わるきっかけになりました。(小)

・授業づくりに関して、指示を簡潔にするなどの対応はすぐにでもできることだと思い、早く実践したいと思いました。学習評価については、知らないことが多かったのですが、指導と評価の一体化について少しわかるようになりました。(小)

・授業づくりの基本を受け、早速やって見たいことができました。毎日繰り返し、子どもたちへの定着を図り、オンオフの切り替えができるようになればと思います。(小)

・現場であいまいになっている部分を的確に教えてくださり、不安がやわらぐ思いでした。(中)

・児童以外への対応について不安がありましたが、月曜日からは自信を持って取り組めると思います。(小)

・授業を行う上で意識することや声のかけ方、目指すべき目標などについて考えるきっかけとなったので、とても勉強になりました。(中)