平成28年度 国語科研究部会 活動報告  

第10回部会(授業研究セミナー)

日時:2017年2月24日(金)14時20分から

場所:藤沢市立大鋸小学校 4年3組教室

内容:授業研究セミナーⅢ『”話したい!””聞きたい!”が思考を活発に』

 

センテンスカードの中で間違っているものはどれだろう? 主題おみくじ。物語をよく読んで考えよう。 授業後の協議会の様子です。

 前回の部会で指導案を検討し、児童が自分の考えを発言したくなるような仕かけ のある教材を用いました。センテンスカードにあえて間違えを入れることで、児童に注目させたい言葉を引き出させました。さらに、なぜそれではだめなのかという考えの根拠まで問いました。ペアで考えさせる場を随所に設け、友達と交流しながら思考を整理し、全員での考えの共有へとつなげました。

 また、「主題おみくじ」として主題カードを何枚か提示し、どのカードがこの物語の主題に合うかを考えさせました。

  単元の終末に行う音読発表会を意識しながら、読み取りの充実を図るため「主題をつかむこと」に重点を置いた授業セミナーは、授業終了後の研究会においても活発な意見交換が産まれる提案となりました。

 

第9回部会

日時:2017年1月23日(月)15時30分から

場所:藤沢市教育文化センター A研究室

内容:授業研究セミナーⅢに向けて指導案検討

よりテーマにそった授業にするために、指導案を読み込んで話し合います。 評価計画について、講師の青山先生からのアドバイスを受けています。

 本研究では、ひたむきに自分の考えを伝え合おうとする児童の姿が現れることを目指しています。それを具現化するための一番の要素は、児童の意欲だと考えます。                          

 その意欲を引き出すためには、学習したことをしっかり理解していることが大前提です。自分の考えを伝えるためには確かな理解が必要で、これまで得た知識や技能を用いて考えることのできる力(論理的な力)のことです。これがあるからこそ児童は自信をもつことができ、”自分の考えを伝えよう”という心構えができると思います。

 さらに、児童の意欲を高めるには、児童が思わず言いたくなるような仕かけを教材に組み込んで提示するということです。教材に仕かけがあることで児童は能動的に考え出します。すると、自然な形で近くの友達との話し合いが始まり、考えることと話し合うことを一体化させることができます。思考活動と表現活動とが連動することによって、児童は学習したことをしっかり理解することができ、より主体的な学びにつながっていくと考えて、授業セミナーに取り組んでみます。 

第8回部会

日時:2016年12月5日(月)13時40分から

場所:藤沢市立長後小学校 6年5組教室

内容:授業研究セミナーⅡ『話し合いを通して、「考えの深まり」を実感しよう』

  

  

 第2回目の授業研究セミナーは、長後小学校 髙尾 裕也 研究員。6年生の授業です。

  育てたい一番の力は「話す・聞く」力です。研究部会で設定した『伝え合う力を育む』ための手立てとして「読むこと」と「書くこと」の学習活動を試みました。付箋にメモをとり助言や質問など考えを述べ、それを聞いた人は新たに気づいたことや考えに自信をもてたことなどを書く…このような学習活動を行うことで、一人ひとりが自分の考えを明確にもつことができます。「伝え合う」活動では、相手の考えを受け止めること(聞く)で自分の気づかなかった考え(考えの広がりや深まり)をもつことができると考え、伝え合いを大切にしながら授業を行いました。

第7回部会

日時:2016年11月24日(木)15:30から

場所:教育文化センター

内容:指導案検討

 

 単元名は「意見を聞き合って考えを深め、意見文を書こう」です。「話し合い」ではなく「聞き合い」となっています。相手の考えを理解し、考えの深まりを実感するには、「聞くだけ」ではなく、文字や言葉にして表現することが大切であると考えます。考えの深まりを言葉として伝えることで相手の考えの深まりにつながり、グループ、そしてクラス全体の深まりへと広げていく様子を得られるような授業にしたいと考えています。

第6回部会

日時:2016年11月17日(木)14:30から

場所:藤沢市立片瀬中学校 1年1組教室

内容:授業研究セミナーⅠ『実演と観察からより活発な話し合い方を考える』

   

   

 研究2年目、国語科研究部会では、設定した研究テーマに沿って研究員一人ひとりが授業研究セミナーを実施します。第一回は片瀬中学校 太田 雄介 研究員。

  話し合いモデルのシナリオをもとに実演し、それを他のグループが観察しメモをとり、話し合いで必要となる心構え、聞き方、話し方とはどのようなものなのかをグループで考える授業を行いました。話し合いとは「話す」と「話を聞いて理解する」という行為だけではなく、先に意見を述べた話し手に対して、聞き手が自分の意見を話し手に伝え、さらにもう一度話し手の意見を聞くという、互いが常に話し手と聞き手に転じ合いつながっていく活動と考えています。

 

 

第5回部会

日時:2016年9月12日(月)15:30から

場所:教育文化センター B会議室

内容:授業研究セミナーに向けて、指導案検討・テーマについて

  

国語部会も研究2年目を迎え、研究員共通のねがいを込めた研究テーマを

『伝え合う力を育む「話す・聞く」の授業 ~個の力の育成を目指す小中9年間の系統性~』

と設定しました。

 設定した研究テーマに沿って今年度は3回の授業研究セミナーを考えています。第1回は11月17日に片瀬中学校の太田研究員の授業です。今回の部会では、太田研究員の指導案を青山先生と5名の研究員で検討しました。

 

第4回部会

日時:2016年7月28日(木)9:30から

場所:教育文化センター (研究部会:B研究室  研修講座:大会議室)

内容:”小中9年間の系統性”についての意見交換・講師:青山先生『楽しい書写の指導』講座への参加 

  

小中9年間の系統性について絞って話し合いました。それぞれの思っていること・考えていることを出し合い、共通認識を図りました。午後は青山先生の「楽しい書写の指導」講座に参加し、充実した一日を過ごしました。

 第3回部会

日時:2016年7月1日(金)13:35から

場所:湘南台中学校 2年2組教室および会議室

内容:五十嵐 春香 研究員の研究授業 『説明のしかたを工夫する ~説明上手になろう~』

  

伝えたい事柄をわかりやすく伝えるためには、どのような説明の仕方が適切だろうか。今日はいくつかの説明の工夫を知り、身近なことについて説明をしてみようという授業でした。『伝え合う力を育む「話す・聞く」の授業』のテーマに迫るために「書く」ということをキーワードに試みてみました。 

 

 

第2回部会

日時:2016年5月19日(木)15:30から

場所:教育文化センター 資料調査室

  

 今年度も青山先生にご指導をいただきます。国語科の研究も2年目に入り、研究テーマについて論議してきました。おおよそ方向性が決まり、研究テーマを【伝え合う力を育む「話す・聞く」の授業 ~「個」の力の育成を目指す小中9年間の系統性~】と設定しようと考えています。今後授業セミナーを実施し、研究協議を重ねながら研究を深めていこうと思います。