第11回部会

日 時:2020年2月20日(木)

場 所:藤沢市立滝の沢小学校

内 容:授業研究セミナーⅡ(臼澤研究員)及び研究授業協議

    部内研究授業2(川添研究員)の振り返り

○臼澤研究員:題材名『想像力のスイッチを入れよう』(光村図書 国語5)

『想像力のスイッチを入れよう』を読んで、筆者はこの文章でなにを伝えたいのか、そのことを考える手がかりとして双括型の文章構成と気づかせるためのテキストを使いながら、子どもたちの考えを深めていく授業でした。子どもたちがもう一度国語の教科書を開き、本文を読みたくなる授業のしかけがいくつもあり、子供たちがそのしかけに、ねばり強く考えながら取り組んでいる姿が印象的でした。日頃から言葉にこだわりじっくりと考える習慣がついていることを感じる授業でした。また、途中で授業の流れがわからなくなり、困っている子どもも、そのことを素直に見せられる場面があり、一人一人を大切にする雰囲気が伝わる授業でした。   

  

 

その後の研究協議では、参観された先生方が授業中に見取った子どもたちの様子を付箋紙に書き、模造紙に時系列に貼って、授業の流れを振り返りました。たくさんの先生方の参加があり、意見の交換も活発に行われました。臼澤研究員からこの授業に対する思い、迷い、課題も率直に話され、大変有意義な協議会となりました。

参加者アンケートより

・臼澤先生は普段の授業からいつもしっかり準備されていて、とても丁寧なので、今回楽しみでした。今日も提示物を用意され、授業の中に「しかけ」をつくり、授業を充実したものにしようという気持ちがひしひしと伝わってきました。板書も分かりやすかったです。

・国語科における「もう1回読みたい!」と思うしかけづくりの面白さ、必要性を改めて実感しました。

・説明文の文の順序を入れかえる時に、あえて同じ内容のものをかえるという発想が参考になりました。「本当の、、、」という言葉にすごく子どもたちがこだわっていたので「どっちが最後の方が分かりやすい?」などから、アプローチしてみても面白いかと思いました。

・日々の授業づくりに妥協をゆるさず、進化し続ける姿に勇気をもらいます。

・焦点をはっきりさせる大切さを改めて感じました。

・明確な答えを示さず、子どもと一緒に子どもの気持ちを中心に授業が展開されていて自分自身が勉強になりました。5-3の子たちのファンになりました。

   

その後は、部内研究授業2(川添研究員)の振り返りを行いました。部内授業後の授業で子ども達がどのように教材を読み進め、考えに変化があったのか皆で共有することができました。

第10回部会                                                                                                                      

日 時:2020年1月31日(金)

場 所:藤沢市立湘南台小学校

内 容:部内研究授業(川添研究員)及び研究授業協議

    授業研究セミナーⅡ(臼澤研究員)の指導案検討

○川添研究員 部内研究授業:題材名『海の命』(光村図書 国語6)

『海の命』を最初に読んで出てきた子どもたちの質問を取り上げ、その質問について考えていく形で授業は進められました。さすが、6年生。自分の考えの根拠となる部分をしっかりと述べる子どもたちの姿が印象的でした。物語が場面ごとにまとめられた模造紙、人物相関図などが教室内に掲示され、『海の命』の物語の世界へすぐに引き込まれる工夫が見られました。また、川添研究員が細やかに机間指導をしながら、子どもたちの意見に目を通し、励ましている姿も多くみられ、子どもたちが自信をもって自分の意見が述べられるように、という川添研究員の思いが伝わる授業でした。

  

  

その後の研究協議では、授業中見取った子どもたちの様子を付箋紙に書き、模造紙に時系列で貼り、授業を振り返りました。一人一人がよく考え課題に取り組んでいて、児童生徒の様子について大変活発な意見が交換されました。授業中に見取った子どもたちの意見を授業者がどのように授業の中に取り込んでいくのか、教材研究のあり方・大切さを全員で確認しました。

  

その後は、授業研究セミナーⅡ(臼澤研究員 題材名『想像力のスイッチを入れよう』小学校5年生)の2回目の指導案検討を行いました。説明文において、子どもの”問い”から引き出すための授業展開にはどうのような手立てがあるのか、様々な意見が交換されました。

 

第9回部会                                                                                                                               日 時:2019年12月5日(木)

場 所:藤沢市立六会小学校

内 容:授業研究セミナーⅠ(瀧澤研究員)及び研究授業協議

    部内研究授業2(川添研究員)の指導案検討②

○瀧澤研究員:題材名『ごんぎつね』(光村図書 国語4)

授業は『ごんぎつね』を読み、子どもたちが出した問いについて心情曲線を用いて、叙述に基づいて読み解く形で展開されました。子どもたち一人一人が自分の考えを持ち、活発に発表する姿が見られました。また、友達から出された意見を自分なりに理解して、うなずきながら聞く姿や認め合う姿も多く見られました。授業の終わりを告げるまで、話し合いに集中し、自分たちの問いについて語りたい気持ちに溢れている子どもたちの姿が大変印象的でした。

  

  

その後の研究協議では、参観された先生方が授業中に見取った子どもたちの様子を付箋紙に書き、模造紙に時系列に貼って、授業の流れを振り返りました。子どもたちにより深く考えさせ、話し合いを深めるためにどのような手立てが有効だったかについて、いろんな意見が交換されました。また、日頃の瀧澤研究員の指導の積み重ねにより、クラスにお互いを尊重する雰囲気ができているという意見も多数だされました。充実した協議会となりました。

参加者のアンケートより

・物語文の読み方を改めて考えました。

・部会のテーマやめざす子ども像に向かう子どもたちの参観方法を改めて見直す事ができました。また、指導案から指導者がどんな願いをもっているのかを読み取ること、その願いにそった子どもとのかかわりや変容を大事にすることを学びました。

・青山先生の講評より、青山先生がどんな視点、観点で授業を参観し、それをどう言葉にされているのかを肌で感じることができました。

 

 

その後に行われた部会では、部内研究授業2(川添研究員 題材名『海の命』小学校6年生)の2回目の指導案検討を行いました。6年生の子どもたちのこれからの成長を願う川添先生の思いが伝わる指導案でした。子どもたちが興味を持ってこの教材と向き合うためにどのような授業構成、手立てがよいか、様々な意見が交換されました。

 

第8回部会

日 時:2019年11月8日(金)

場 所:藤沢市立片瀬中学校

内 容:研究授業参観

    研究授業協議参加

    第1回部内研究授業(渡辺研究員)の授業の振り返り

    授業研究セミナーⅠ(瀧澤研究員)の指導案検討

 今回はまず、第1回部内研究授業(渡辺研究員 題材名『星の花が降るころに』中学1年生)の振り返りを行いました。研究授業後の授業がどのように進み、子どもたちが授業からどのようなことを学んだのか渡辺研究員から報告がありました。生徒のワークシートから、一人一人が題材についてよく考え、クラスメートの意見も参考にしながら、もう一度、自分の言葉で表現している様子がよくわかりました。

 次に、授業研究セミナーⅠ(瀧澤研究員 題材名『ごんぎつね』 小学校4年生)の2回目の指導案検討を行いました。主発問をどのように設定したら、子どもたちが主体的に多様な考えを出すことができるのかについて、他の研究員から様々な体験談、意見、アイデアが出されました。

 

 

       

   

第7回部会

日 時:2019年10月21日(月)

場 所:教育文化センターA研究室

内 容:部内研究授業2(川添研究員)の指導案検討

    授業研究セミナーⅡ(臼澤研究員)の指導案検討

  今回は部内研究授業2と授業研究セミナーⅡの指導案検討を行いました。

  部内研究授業2(川添研究員 題材名『海の命』小学校6年生)の指導案検討では、教材のテーマである命の意味について、「子どもたちが深く考えるためにどのような迫り方をしたらよいのか」「子どもたちの発問から授業を展開する手立てをどうするのか」についてたくさんの意見が出されました。

  また、授業研究セミナーⅡ(臼澤研究員 題材名『想像力のスイッチを入れよう』小学校5年生)の指導案検討では、意見文という題材において、効果的な事例を入れる素晴らしさを子どもたちに実感させる手立てや、筆者の考えに対して自分の意見を持ち、表現する方法について話し合いました。 

      

            

第6回部会

日 時:2019年9月19日(木)

場 所:藤沢市立湘南台中学校 1年2組教室・会議室

内 容:第1回部内研究授業(渡辺研究員)及び研究協議

    授業研究セミナーⅠの指導案検討

    第8回部会の内容について

○渡辺研究員:題材名『星の花が降るころに』(光村図書 国語1)

   

     

  授業は物語文『星の花が降るころに』を読み、主人公の心情の変化について、根拠をもとに自分の考えをもつことを目標として展開されました。自分の考えを書く場面では、黙々と自分の考えを書く生徒、考えを言葉にするところで悩む生徒、様々な姿がみられました。渡辺研究員の声かけや周囲の生徒の声かけで、止まっていた手が動き出す生徒もおり、普段の授業の温かな雰囲気が垣間見られた場面もありました。

 研究協議では各研究員が見取った授業の様子を付箋紙に書き、模造紙に時系列に並べて、1時間の授業を振り返りました。クラス全体の様子、授業者、生徒の動きが視覚的に理解できました。研究員から、活発な意見交換が行われるための手立てや発問の焦点化に関する意見が出されました。

 青山先生からは「共に成長する」が計画に盛り込まれていたことや授業の構造化がしっかりしていたとご助言いただきました。また、発問の焦点化については、問いが子ども達からでてくるような授業づくりを目指していくことが大切だというご助言もいただきました。

  次に、授業研究セミナーⅠ(瀧澤研究員 題材名『ごんぎつね』 小学校4年生)の指導案検討を行いました。渡辺研究員の部内研究授業の協議をうけて、子どもが問いをもって活動できる計画になっているか検討しました。初発の感想をどう扱うのか、子どもから出てきた問いをどのように授業に取り込んでいくのかについて活発な意見交換がされました。

 青山先生から、「子どもからの問いに対して、教員が立てていた指導計画を修正する決断も必要である」というご助言をいただきました。

   

      

第5回部会

日 時:2019年8月1日(木)

場 所:教育文化センターA研究室

内 容:部内研究授業の指導案検討

  今回は、研究授業での授業の見取り方について話し合いました。次回の研究授業から、1時間の授業で生徒一人ひとりがどのように学びを深めていくか、その様子を授業者以外の研究部員が見取っていきます。「あっ、そうか」という生徒の一言のつぶやきを拾っていく大切さ、またそのように見取ったことを授業者がどのように受け取っていくかが、次の授業の手立てを考えるステップになることを皆で確認しました。

         

   

第4回部会

日 時:2019年7月19日(金)

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:部内研究授業の指導案検討

 前回に引き続き部内研究授業の指導案の検討を行いました。

 前回の協議を受けてよく練られた指導案になり、この授業を受ける子ども達の姿をより鮮明にイメージすることができました。各部員からも活発に意見が出され、よりよい授業を目指していこうというチームワークの良さが発揮された部会になりました。

      

 

 

第3回部会

日 時:2019年6月28日(金)

場 所:教育文化センター A研究室

内 容:部内研究授業の指導案検討

    今回から部内研究授業に向けての指導案検討が始まりました。

 部員全員で教材分析をするという日頃できない取り組みもでき、深い読みと学びを、教える側が体験するという貴重な機会となりました。教材分析を丁寧に行う大切さを全員で再確認しました。

  

第2回部会                                            

日 時:2019年5月23日(木)

場 所:教育文化センター メディア資料室

内 容:6月以降の研究部会日程決め

     研究テーマ決め

 講師の青山先生をお迎えして、各部員の研究テーマについての考えを確認しながら、国語科としてのテーマ設定に向けて深く話し合いました。各部員の思いがこもった研究テーマの形が完成しつつあります。

 次回はいよいよ具体的な授業研究がスタートします。

 

 

 

 

第1回部会

日 時:2019年4月18日(木)

場 所:教育文化センター 研究室C

内 容:辞令交付

   部会の日程について

         研究テーマについて

 国語科研究部会は、今年度、研究2年目を迎えました。

 昨年度の研究の取り組みを踏まえて、さらに子どもたちの深い学びに結びつく研究テーマを決定し、取り組んでいきます。 

 今年度も、横浜国立大学教育学部教授 青山 浩之 先生を講師としてお招きします。ご指導を仰ぎながら、昨年の取り組みで築いたチームワークを強みにして頑張ります。

 

   

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。