片瀬中学校のカイノキ

 校門を入ってすぐ左にあるカイノキ(楷樹・楷の木・学名: Pistacia chinensis)は、創立60周年を記念して2007年に植えたものです。

秋には紅葉し学校に彩りを添えてくれています。

 「楷書」はカイノキの枝ぶりに似た書体なので楷書となったそうです。

 カイノキは今から2500年ほど前、孔子が亡くなったときに弟子の子貢が中国山東省曲阜(孔子の生誕の地でもある)に植えた木です。そこは、現在、観光名所になっています。「孔廟(孔子を祀ったお廟)」「孔府(孔子の子孫が代々住んでいるところ)」「孔林(弟子たちが植えた木々の森、カイノキもここに植えられている)」を「三孔」と言います。

 カイノキの種が日本に初めて持ち込まれたのは大正4年のことだそうです。また、カイノキは、学問の聖木とされていることから、日本では岡山県の閑谷(しずたに)学校をはじめ各地の孔子廟に植えられました。

 中国では科挙の進士に合格したものに楷の笏(しゃく)を送ったことから、その合格祈願木とされていたそうです。

 本校のカイノキは「孔林」から日本にもたらされた聖木の子孫です。東京目黒の農商務省林業試験場(現材は都営林試の森公園)で育てられた木が湯島聖堂に植えられ、やがて種をつけるようになりました。鵠沼在住の方が、湯島聖堂から種を譲り受け、播種・育苗し、鵠沼中学校とともに本校にも寄贈してくださいました。

自然との共生をコンセプトに建設

2003年10月完成

屋上太陽光発電機 1F 開放用玄関奥に設置
ひまわり太陽光追尾システム
1F 開放用玄関奥に設置
光ファイバー

 

学校から見た景色(富士山や丹沢山系・箱根の山並みが見られます)

屋上から見た富士山 屋上プールと市内の風景 校舎裏からの櫻の様子
江ノ島ヨットバーバーと由比ヶ浜 藤棚その1 藤棚その2