何気ない日常の中にふんわりと
                             学校長 山田 あや子

今年も心に残るたくさんの場面に出会いました。学校生活の中で子どもたちが「ものごとに一生懸命に取り組む姿」や「仲のよい雰囲気で会話する姿」が私の心をほのぼのと温かい気持ちにさせてくれます。小さなことにも幸せを感じることが多くなりました。
 行事は勿論ですが、日常の授業風景の中にもその場面はあります。子どもたちと教師の関係の中で絶妙なタッチで進む授業、教師に注目している子どもたちの眼がキラキラ輝いている時などはまた格別です。最近は特に部活の子どもたちが日常の練習によく取り組んでいることが印象的です。特に運動部は自主的な動きが定着してきたように思えます。顧問は勿論ですが、外部指導者の方々にも感謝しています。
「大清水の会」も運営委員会の方式がほぼ定着し、運営委員さんをはじめ、各種委員会の方々のご協力を得て、充実した活動で学校を支えていただきました。ありがとうございました。今後ともご援助をよろしくお願い致します。

 学年主任にも「心に残った出来事」を聞いてみました。やはり、教員は子どもたちの一生懸命な姿が心に残り、何よりの励みになることがわかります。

《 一学年主任:照喜名 壱朗  「スキー教室での上達ぶりは驚異的だった」 》

 一日目は晴れ時々曇り。午後からのスキー教室は2時間。靴を履くところから苦労していた。なかなか履けない。履いたはいいが足が痛くてうまく歩けない。よちよちと歩いてゲレンデに向かったのが嘘みたいに2日目の後半はリフトの上からスイスイと滑ってくる。3日目の帰路、バスの中でもまだ多くの生徒が滑りたい、もう1日あったらいいのにとの声が聞こえる。生徒の持っている能力と意欲は素晴らしいなァと思った。
スキーのインストラクターから「速く滑れるのが上手なスキーではない。止まれること、曲がれることをしっかりできるようになることが基本だ。基本をしっかり身につけるのが上手なスキーだ。」といわれた。基本をしっかり学ぶことを体験した生徒はよい体験をしたと思う。
            (全てにおいて基本が大切なのだと子どもたちが感じてくれるといいですね)

《 二学年主任:大島 昭彦   「必死な姿に逞しさを感じた」 》

今年度大清水中学校に赴任し、最初の大きな行事、体育祭が印象に残っています。「大清水体操」や「輪のダンス」も圧巻でした。「みんなで縄跳び」のような独特の競技も見応えがありました。2年生は「ムカデ競争」でした。男女混合で3つのムカデに分け、それらが合体して走る難しさを一生懸命練習して克服したと思います。「せーの、1,2,3,4・・・・・」というクラスの大きなかけ声、転んで砂まみれになりながらも必死に立ち上がる姿はとても逞しかったと思います。
          (逞しさを褒められて嬉しいですね。日常生活でも生かせることを願っています)

《 三学年主任:白倉 兼光   「前評判をはねとばした『合唱コンクール』 》

毎年3年生が圧倒的な歌声で、1,2年生を魅了し、これによって伝統を築いてきた合唱コンクール練習期間が例年より短く、仕上げるのは厳しいのではという見方がありました。しかし、本番ではそんな見方を見事に一掃しました。順調に練習できたクラスなどなく、さまざまな紆余曲折がありながらここ一番、素晴らしいハーモニーを聴かせてくれました。歌声だけでなく、クラスのアピール、舞台上の態度や歌い方等、後輩にたくさんのことを伝えることもでき、それぞれのクラスにとても貴重な財産が残せました。
 (私の心配を見事に裏切って素晴らしい歌声で、とても嬉しかったです)