3日目【10月15日(土)】
今日は週末ということもあり、朝から大変盛況な賑わいです。1日を通してとても多くの方にご来場いただきました。その中で、作品目録を手にした子ども(出展されている子ども)が、作品を味わっている他の来場者を見つめている姿を見かけました。自分の作品が読まれていて誇らしい気持ちだったのかもしれません。
また、午前中に入賞者表彰式が行われました。詳細は下にあります。
本日の来場者・・・小会場1871名 中会場879名 計2750名(延べ数)
≪入賞者表彰式≫
今年は小学生の部、中学生の部合わせて22名が入賞し、20名が出席して表彰式が行われました。
式の中で、小中それぞれの最優秀賞に選ばれた2名が作品紹介を行いました。いずれもスライドを使った本格的なプレゼンテーションで、実演も交えながら作品の魅力を存分に伝えてくれました。
また、教育長からは、あいさつの中で「科学への探求心は、何事をも実現する力になる」「テーマは継続しても毎年変えても、様々な小さな疑問に興味を持って追究しようとする気持ちは変わらず大切にしてほしい」と伝えました。
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髙山さん(小)の作品紹介 |
原田さん(中)の作品紹介 |
<入賞された皆さん、おめでとうございました!>
教育長あいさつ
みなさま おはようございます
藤沢市教育委員会教育長の吉田早苗と申します
北の国からは 紅葉と同時に雪の便りが届き ここ藤沢でも 黄金色の稲やいちょうなど木々が色づき始め秋を感じる頃となりました
空の色が澄み 秋の風情を感じるこの良き日に 第47回藤沢市総合かがく展表彰式を開催できますことを 心から嬉しく思います 入賞されたみなさん おめでとうございます また 本日ご臨席くださいました 保護者のみなさま お子様の入賞 おめでとうございます 保護者のみなさまが お子様の「なぜ」を支援し 協力を惜しまないことが 本日の受賞につながっていると思います 今後とも お子様へのお力添えをよろしくお願いいたします
毎年 この時期 ノーベル賞の受賞者が話題に上ります 今年も 大隅教授が「オートファジー」という タンパク質のリサイクルについて研究され ノーベル医学生理学賞に輝きました この研究により また一つ 病気を克服できる可能性がでてきました 大隅教授は「人のやらないことをする」ことをモットーとして 研究に励み その結果が 今回の受賞につながったと報道にありました 科学の力は このように 病気を治す力になったり 人々の生活を便利にしたりするのです 1901年の 新聞記事に 100年後の夢を語った記事がありました 100年後には 無線の電話 暑さ寒さを調整する機器 東京神戸間を 2時間半で走る列車が 出現しているだろうという 内容でした 100年後 その夢は携帯電話 エアーコンディショナー 新幹線と なって実現しています 今回受賞されたみなさんは これからの人々の暮らしを便利に豊かにしてくださる力を秘めていると 私は 確信しています
「空飛ぶ団子のかごの中のお茶の秘密」この作品は 小学生の部の最優秀作品として選ばれました 旅行中 滑車にのって滑ってきたお茶が 全くこぼれない現象を不思議に思った 高山さんは 家に戻ってその仕組みを再現し 何度も実験することで そのナゾを解明していきます 私も この団子を買ったことがあるのですが 私の興味は すてきな景色の中で 食べた団子のおいしさでしたので 高山さんの目の付け所に感心いたしました さらに 高山さんのすごいところは 地球の重力との関係にまで広げたことです 高山さんは 昨年「うちわと扇子 どちらが涼しいか?」の研究で 優秀賞を受賞しています 小さな不思議を 大きなナゾとしてとらえ これからさらに どのような研究を行っていくのかと とても楽しみです
中学生の部の最優秀賞は 「環境に優しい石けんで 快適な洗濯を!~石けんカスを出さないためには~」という 原田さんの作品です 原田さんのご家庭では 洗濯の際に 環境に優しい粉石けんを使っているそうですが 毎回 衣類に付着する 石けんかすが気になっていたそうです 「環境に優しい粉石けんで きれいに洗いたい」と原田さんは考え 石けんかすの正体をさぐり 石けんかすが水に溶けない物質であることを突き止め 水の成分に着目し 実験を繰り返しました そして 見事に石けんかすのつかない洗濯を実現しました 原田さんの 環境への思いが込められた すてきな研究だと思います さらに 原田さんは 中学校3年間 それぞれの学年で テーマを変えて研究に取り組み 3年連続入賞されていることもすばらしいことだと思います 連続入賞という点では 同じ 高倉中学校 3年生の渡辺さんは 中学1年生で吹奏楽部に入り フルートを担当したことをきっかけとして 管楽器の音の出る仕組みを研究し続け 今年は 自作のフルートを作成したことには 感銘を受けました 小学生の部で 連続して入賞している 大越小学校 4年生の山口さんは 「ニイニイゼミ」について また 御所見小学校5年生の 小池さんは「ツメタガイ」について 2年連続で研究を続けています また 大清水小学校5年生の阪上さんは 昨年の「ミミズ」から今年は「カマキリ」に 湘南台小学校 6年生の原田さんは 「ゴム風船」から「コンニャク」に視点をかえて研究しており 入賞する事をめざすというよりも 追求したいという気持ちが 次への研究につながることを 実践してくださっていることをとても嬉しく思います 全員のみなさんの作品が紹介できなくて 申し訳ないのですが どの作品も 不思議から その解明に向けて 研究がなされており 作品名も含めて ワクワクするような作品ばかりでした
ちいさな「なぜ」を研究し 一つの結論を導き出すみなさんです 「人とは違う視点」や「同じテーマでも 今年とは違う視点」を大切に これからも 研究を行い 将来のノーベル賞につながる研究をし続けてくださることを期待し 私のお祝いの言葉といたします 本日はおめでとうございました
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