土曜研修講座3回目からは「教員パワーアップ講座」となり、小学校から17名、中学校から8名の参加がありました。

[日時]2021年5月15日(土)9:00~12:00

[場所]藤沢市教育文化センター 大会議室

[講師]浜見小学校    教頭   堺 玲夫 氏

    教育文化センター 指導主事 宮本 一也

[内容]

「子どもも教師もワクワクする授業づくり」堺玲夫教頭

 一日の業務の大半を占める「授業」。いきなり「すごい授業」は無理でも、子どもたちを主役にする「うまい授業」はだれでも実現できます。

 目の前の子どもに合わせた授業づくりをするために、学習指導要領と教科書を基にして、授業ごとに『課題(教材)研究シート』と『実際の授業の振り返りシート』を作成して授業をカスタマイズする方法を紹介。(詳しくは、『藤沢市立滝の沢小学校2020年度校内研究紀要』参照)

 後半は小学校算数の授業展開例として、カードを使ったワクワクする問題に挑戦。

 「授業で何を育てますか?ワクワクと考え、ワクワクと授業に臨みましょう!」と、力強いエールと多くのアイデアをいただきました。

「授業中の児童生徒の支援について」宮本一也指導主事

 クラスに、「先生にとって困った子」はいますか?見方を変えると、「その子自身が困っている子・不安を抱えている子」かもしれません。

 すべての子どもに応じた「支援」が必要です。教室環境や、表情カード、文章読み補助ツール、居場所確認カード、さらにクールダウンアイテムやヘルプカードなど毎日の授業に生かせる支援の具体例があります。

 担任は一人で抱え込まず、一人ひとりの子どもを多様な視点から見て、他の先生方、スクールカウンセラー、介助員、他機関の専門家等とチームで支援していくことが大切です。さらに「発達障害」の特徴や特性、「合理的配慮」「ユニバーサルデザイン」「インクルーシブ教育」等、学校教育に関わる者として知っておくべき内容について紹介されました。

 講師から、「困っている子」を支えて、子ども達はもちろん先生自身も楽しく授業に臨めるよう、本日配付資料を活用してほしいと話がありました。 

[受講者の感想]

・児童生徒支援についてすごくわかりやすく、今後自分なりの工夫をして取り入れていきたい内容が沢山あったのがよかったです。(中・臨任)

・授業づくりや支援方法など自分が毎日悩んでいることにダイレクトに関わる内容ばかりでした。(小・臨任)

・「すごい」授業ではなく「うまい」授業を目指すことは、経験の浅い自分にもできると感じました。目の前の子どもたちのことを考え、子どもたちにとって「わかる=楽しい」と思ってもらえる授業づくりをしたいです。(小・初任)