【土曜研修講座2021】教員パワーアップ講座② ICTを使った授業づくりを磨く・評価方法を磨く
土曜研修講座4回目「教員パワーアップ講座②」には、小学校から14名、中学校から8名の参加がありました。
3人の講師は理論を紹介しながら実践をふまえた内容豊かな講演で、すぐに使えるアイデアを沢山紹介したことから、受講者が無理なく学んだことを活用できる研修となりました。
[日時]2021年6月12日(土)9:00~12:00
[場所]藤沢市教育文化センター 大会議室
[講師]村岡小学校 教諭 石橋 隼人氏
教育文化センター 指導主事 西田 将之
教育文化センター 指導主事補助員 吉田 葉子
[内容]
「『分かりやすい』『便利』だから活用するICT」石橋隼人氏
最初に「子どもたちにとって分かりやすい授業ができて、用意するのが楽で時間短縮につながる」とICTを活用する利点を説明。続いて可視化や焦点化など活用のポイントを踏まえて「学び合う」「そろえる」「わかる」学習場面の事例を具体的に多数紹介。さらにすぐ使えるようにICT機器の配置などの教室環境の整え方を説明しました。最後に1人1台のタブレット活用について提案して終了。
豊富な事例の紹介と共に注意点などにも触れ、受講者に活用意欲を喚起する研修となりました。
「学習評価の基本」西田将之指導主事
学習評価の講座は前半に「学習評価の基本」を全員で学び、後半は校種別に分かれて実務の注意点を具体的に学ぶ構成でした。
前半は大会議室で「①学習評価のイメージ」「②学習評価の目的」「③評価の観点、評価方法、評価対象物とタイミング」「④学習評価をおこなう上で大切なポイント」について学びました。
「通知表所見~どう書き・どう渡すか~」西田将之指導主事
小学校教員を対象とした後半では、最初に通知表の意義や法的根拠を説明しました。その後、所見の書き方や注意事項を紹介し、評価資料の集め方や文章表現の注意事項を学びました。これらのことを踏まえて、実際に書いて実習してみることを勧め、最後に通知表を児童に渡す場の設定や注意事項を説明して終了しました。
「学習評価を意識した授業づくり」吉田葉子指導主事補助員
中会議室に移動して行った中学校教員を対象とした後半では、学習評価を行うための心構えや「妥当性」「信頼性」を高めるための方法、さらに「主体的に学習に取り組む態度」の評価のための考え方を説明しました。その上に立って「評価力の磨き方」や、生徒と「目標」や「評価基準」を共有することの意義を学び、最後に「指導と評価の一体化」の重要性を意識して日々の授業に臨むことを確認し、周囲の助けも借りながら精度の高い評価をめざすことの重要性を学びました。
[受講者の感想]
・ICTの活用に関して、様々なメリットデメリットや生徒の学習意欲の向上等の効果を伺うことが出来て良かった。(中・初任)
・テストが始まるタイミングで評価について詳しく聞けて、「誰のための評価なのか」を理解し生徒のための手立てをしっかり考える必要性を感じた。(中・初任)
・所見や評価について詳しく学ぶ機会が今まで無かったので、今回の講義で具体的なポイントを学べて非常にためになった。(小・初任)