【土曜研修講座2022】第2回 支援の視点から児童生徒を理解する
土曜研修講座2022第2回は、小学校から17名、中学校から7名の参加がありました。
新年度になり、児童生徒と出会って3日間が過ぎたところでの研修でした。学習・給食・清掃・部活動のそれぞれの場面で、目の前の児童生徒たちにとってどのように支援していったらよいのかを教育実践に基づいた具体例を通して学びました。すべてを吸収しようと熱心にメモを取ったり、質問したりと充実した研修になりました。
[日時]2022年4月9日(土)9:00~12:00
[場所]藤沢市教育文化センター 大会議室
[講師]教育文化センター 指導主事 宮本 一也
教育文化センター 指導主事 関 雄樹
学校人材育成支援員 井上 裕子
[内容]
「授業中の児童生徒の支援について」 宮本 一也指導主事
「クラスにいる『気になる子』は『困っている子・不安を抱えている子・何かのシグナルを出している子』」という視点でとらえることの大切さを学びました。
そして、表情カードや文章を読む際の補助ツール、クールダウンアイテム、ヘルプカードなどすぐに使える支援の具体例をたくさん教わりました。
後半には、チームで支援することの大切さ、発達症の特性や用語についても学びました。
経験にもとづく具体的な話に受講者全員が惹きつけられ、出会ったばかりの児童生徒たちの顔を思い浮かべながらの研修となりました。
「給食指導・清掃指導~担任として大切にすること~」 関 雄樹指導主事
小学校教諭のみで、教育活動としての給食指導、清掃指導について基本的な考え方とともに準備から片付けまでの流れやポイントを多くの具体例を通して学びました。
特に週明けからの給食指導については、指導の根拠として学校給食課から示されている「給食指導の手引き」を必ず確認することが重要であることが示されました。
多くの質問も出され、月曜日からの指導に向けての確認がいろいろできた充実した時間になりました。
「部活動・清掃指導のポイント」 井上 裕子学校人材育成支援員
中学校教諭のみで、学校教育活動の基本とともに、その一環として「子どもたちが育つ場」となる部活動、清掃活動について、基本的な考え方、指導・支援の方法、留意点等について学びました。
かけがいのない存在として生徒一人ひとりをリスペクトし、生徒たちと一緒に考えていくことの大切さが示された研修でした。
受講生同士、自身の部活経験や悩みも語り合い、和やかで充実した時間になりました。
受講者たちは皆、月曜日からまた児童生徒とともに頑張っていこうという気持ちを強くして、笑顔で研修を終えました。
[受講者の感想]
・問題行動をしている子どもたちに対しての考え方が変わりました。その子も実は困っていて、助けが必要だということがわかりました。そういう時は、子どもとコミュニケーションをとって、その子のニーズにこたえていくことが大切なのだと思います。(小)
・給食指導についてある程度のイメージはありましたが、月曜日からの不安が解決されたように感じます。研修の後にいつも頭がスッキリして不安が減るのを感じます。(小)
・具体的な支援方法を学ぶことができて、安心感や自信がつきました。給食指導の手引きを絶対読もうと思いました。(小)
・現段階で支援が必要そうな子がでてきているので、参考になりました。新任で初めてクラスを持つことになり、学級経営で困っていること、部活の悩みなど、1週間なのに頭がいっぱいになっていましたが、すごく参考になりました。(中)
・支援を要する生徒の担任となり、日々葛藤中なのですが、できること一つだけに絞って行動させえてみようと思えました。また、部活動では、「現在の状態を受けいれる」そこから一緒に考えることをこれからやっていこうと思います。(中)