秋の味覚3 アップルケーキ

 リンゴはバラ科の落葉樹で、秋に収穫される代表的なくだものです。原産地はカザフスタンや中国南西部などの中央アジアといわれています。16世紀から17世紀ごろにはヨーロッパで盛んに栽培されるようになりました。日本には明治時代に入ってきて、青森や長野などの寒冷地でたくさん栽培されています。イギリスには「一日1個のリンゴは医者を遠ざける (An apple a day keeps the doctor away.)という諺(ことわざ)があるように、リンゴは栄養価が高く、ビタミンC、カリウム、ミネラルが豊富で、ポリフェノールは脂肪の蓄積を防ぐはたらきもあります。 かたくて酸味や香りの強い国光や紅玉という種類がアップルケーキや焼きリンゴに向いています。甘いケーキの中で、リンゴの酸味は口の中をさわやかにしてくれます。リンゴは保存技術の進歩で、”ふじ”などの品種はほぼ一年中食べられるようになりましたが、やはり収穫したてのリンゴはおいしいです。