秋の味覚その2  甘~いナシ 豊  水

 ”豊水”というナシは、果汁がたっぷりでとっても甘く、ナシの生産量の25%を占めています。日本では弥生時代からナシをよく食べていたことがわかっています。長後では、戦前から農家の副収入としてナシを栽培してきました。豊水、菊水、幸水など生産量は少ないですが、この時期は地元産として直売所に並び、遠くから買いに来る人もいるほどの人気です。ナシ特有のシャリシャリした食感は、ペントザンやリグニンという成分からできた石細胞によるものです。また、アルギン酸というアミノ酸を多く含むため利尿作用があります。そのほか、便秘改善、高血圧抑制、動脈硬化予防、咳止めなどにも効果があると言われています。リンゴやミカンのように保存がきかないので、収穫される秋だけ楽しめる季節限定のくだものです。

梨畑・・・遠藤・宝泉寺前2012.8.23