第10回部会 理科研究部会

日 時:2025年1月17日(金) 15時30分~

場 所:教育文化センター 理科研修室

内 容:研究員が行った授業について検討

 第10回部会では、研究員が行った授業実践について検討しました。この授業は、中学3年生が教科書の項目を班ごとに分担して受け持ち、生徒が授業を行うという取組でした。生徒が「とても面白そう!」と意欲的に取り組んだ様子が報告されました。こういう形の授業に取り組もうとした理由を同研究員は「生徒が、授業をするために深く準備を重ね、班内でコミュニケーションを取りながら資料を作り、みんなの前で話すなど、一人ひとりの生徒が何らかの得意なものを発揮しながら取り組むことができて、自己肯定感を高めることにつながると考えたからだ。」と語ります。

 授業の様子は録画した動画で共有しましたが、講師の辻本先生からも「何よりも良かったのは生徒が楽しそうだったことだ。これこそが授業成立の第一条件だ。」、授業後には多くの生徒がOPPシートにびっしり書いており、「ここからも"他者を認める力が高い”ことが見取れる」といったコメントをいただきました。授業を行った各班には他の生徒から付箋で感想や質問が寄せられます。人にほめられることと質問されることとの相乗効果で自己肯定感が高まる様子もうかがえました。