【教員スタートアップ講座2025】
第2回
日 時:2025年5月8日(木)午後3時から午後5時
場 所:教育文化センター 中会議室
内 容:「授業づくりと学習評価の基本」 講師 藤沢市教育文化センター 指導主事 大村晴仁
「学校での1ヶ月を振り返って」 講師 藤沢市教育文化センター 教育指導員人材育成担当 小木曽貴洋
「Fujisawa Teachers はじめの一歩」の紹介 講師 藤沢市教育文化センター 教育指導員人材育成担当 井上裕子
第2回目の講座は、大村指導主事より、教員として最も大切な「授業づくりと学習評価の基本」についての研修を行いました。その後教育指導員より、これまでを振り返る話し合いと研修資料活用の説明を行いました。
*「授業づくりと学習評価の基本」 大村 晴仁 指導主事
学習評価は、成績の資料としての評価ではなく、教員の授業改善と児童生徒自身の学びのためであるということを、受講者が中学生の時のことを思い出させながら説明しました。体育の授業を例に挙げ、単元計画と評価規準の作成について具体的に話をしました。「思考力・判断力・表現力等」と「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法について、受講者がイメージしやすいよう研修を工夫しました。
*「学校での1ヶ月を振り返って」 小木曽貴洋教育指導員
受講者一人ひとりがこの1ヶ月を振り返り、その後グループで共有し、出された課題の解決のアイディアを発表し合いました。中学校グループでは部活動の副顧問としての立ち位置、小学校グループでは授業中の発言を多くするにはというテーマで話し合いがなされました。
*「Fujizisawa Teachers はじめの一歩」の紹介 井上裕子教育指導員
「Fujisawa Teachers はじめの一歩」の冊子を紹介しました。教員としての心構えを学ぶための大切な事柄が多く掲載されている資料であることと、是非活用してほしいという説明がありました。
*受講者の感想
- 本日の研修では、学習計画の立て方や評価について学ぶことができた。自分自身、昨年1年間担任として子どもたちと関わってきたが、特に評価の部分についてはあまり自身を持つことはできなかった。今回の研修では、具体的な円柱の問題や平均の問題を通して、「知識及び技能」や「思考力・判断力・表現力等」の評価について理解することができた。また、しっかりと計画を立てる中で、評価の視点を持っておくことの大切さにも気づくことができた。
- 3つの観点を具体例を使って説明していただきありがたかった。評価の方法などが気になっていたので、参考になった。単元ごとに子どもに身につけさせる資質能力を見据えて授業づくりをしていくことを意識していきたい。
- 「学校での1ヶ月を振り返って」の時間が30分だったが、学校で話す暇があまりないので、自分が困っている事を他の人に聞けたり、逆に他の人が困っている事をシェしたりすることで自分が気づいていなかったところを振り返ることができる機会となった。
第1回 「教員スタートの基本」
日 時:2025年3月29日(土)午前9時から正午
場 所:藤沢市教育文化センター 大会議室、中会議室
内 容:「教員スタートアップ講座」 講師 藤沢市立大清水小学校 教諭 峯田 武典 氏
「子どもたちから学び、子どもたちとともに」 講師 藤沢市立鵠沼中学校 教諭 大内 雄介 氏
「給食指導、清掃指導」 講師 藤沢市教育文化センター 教育指導員人材育成担当 細川 淳子
「生徒指導・支援のポイント」 講師 藤沢市教育文化センター 教育指導員人材育成担当 井上 裕子
【教員スタートアップ講座2025】第1回は、小学校から20名、中学校から11名の参加がありました。
4月から初めて子どもたちの前に立つ方を含め、新年度に向けた意欲とエネルギーあふれる皆さんが集まり、実りの多い研修となりました。
*「教員スタートアップ講座」 峯田 武典 教諭
子どもの目線に立って、個々の想い・考えを見とる力や子どもと教師の信頼関係構築の大切さを経験に基づく具体例を通して学びました。学びの「愉しさ」を味わえる授業づくりのポイント、具体的な「学級経営ノウハウ」をはじめ多くのアイデアの紹介に、受講者は抱いていた不安・心配から希望・期待へと勇気づけられた研修となりました。
*「子どもから学び、子どもたちとともに」 大内 雄介 教諭
次の内容を具体例を通して学びました。
・講師が初任校で学んだ、教師として大切なこと。
・担任として目指すクラスの姿のため、学級づくりでどんな活動や取り組みをしていくか。
・クラスの仲を深めるゲーム等の活動。
・子どもたちの主体性を育てるため、指導から支援へと視点を変更。
「教師は、子どもたちにとって監視者ではなく、いつも側にいて色々な角度から子どもたちを見守ってくれている存在へ」という言葉に、受講者は腑に落ち背中を押された講座となりました。
*「給食指導・清掃指導~担任が大切にしたいこと~」 細川 淳子 教育指導員人材育成担当
小学校教諭のみで、教育活動としての給食指導と清掃活動について、基本的な考え方と準備から片付けまでの流れのポイントを多くの具体例を通して学びました。
*「生徒指導・支援のポイント(中学校)」 井上 裕子 教育指導員人材育成担当
中学校教諭のみで、「学校指導要領」「生徒指導提要」を基に、子どもの学びと成長を支える教師となる生徒指導・支援のポイントを学びました。
*受講者の感想
- 児童とのかかわり方や授業においてのポイントをより具体的に学ぶことができた。4月からの不安が少し減った。またアイスブレイクにも活用できる活動も学ぶことができて、とても良かった。
- 実際に子どもたちと関わる上で、子どもの内面を想像することの大切さを学べた。大人の視点から一方通行のコミュニケーションにならないように子どもたちの言動を多面的に捉えられるようにしたいと思った。
- 学級開き、学級経営、授業を通して目指す子どもの姿が明確になった。最終的には担任が要らないくらいに自主性をもって自治のできるクラスを目指したいと思った。そのために私のできるサポートを日々考えていきたい。