イワシの蒲焼き丼

 イワシは、サンマ、アジ、サバとともに庶民の食生活を支えてきた安くておいしくて栄養のある魚です。マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシが日本近海でよく獲れました。マイワシは、乱獲のせいで1990年代には5万トンと落ち込みました。近年は漁獲量が少しずつ増加していて水産関係の人たちの努力が実りつつあります。名前は、生きているイワシを捕まえてもすぐに死んだり鮮度が落ちたりする弱い魚から 「弱し」 が転じたという説と、身分の卑しい人が食べる安い魚だったことから 「卑しい魚→卑し」 が転じたという説もあります。イワシは、天ぷら、煮付け、刺身、塩焼き、フライといろいろな調理法があり、イワシの稚魚はシラスやちりめんじゃことして人気のある食材です。DHA、EPAといわれる脂肪をたくさん含み、動脈硬化やコレステロールの低下に効果があるといわれています。骨ごと食べて体を丈夫にしましょう。