第12回部会

日時:2019年2月28日(木) 午後1時35分から

場所:大道小学校 5年1組教室

内容:・授業研究セミナー3(河原﨑研究員)

   ・研究協議

   ・研究報告会に向けて

   ・3年目の年間研究計画について

 「自由を大切にし、自律的に判断し、責任のある行動をすること」Aー(1)を主題とし、「自由と自分勝手の違いや、本当の自由とは何かを考えさせ、これからの生活に生かそうとする心情を育む」ことをねらいとした授業提案でした。

 読み物教材『うばわれた自由』(出典:道徳5年 きみがいちばんひかるとき 光村図書)を用い、ガリューの言動から心動くジェラール王子の心情を読み取り、それをもとに、だれにでもありがちな「言われても、そのときにできないのはなぜか」について考え、話し合いました。終末では、授業や実生活を振り返り、自由について改めて考えさせる授業展開となりました。 

  

 

 研究協議ではまず、導入についてや「自由」と「自分勝手」というキーワードについて議論しました。講師の吉田先生からは、話し合う時間を保障することや、確認し伝え合う意識をもつことの大切さについて、ご助言をいただきました。参加された先生方からも道徳の授業についての様々な意見が出され、道徳研究部会の今後の研究に生かされる有意義なセミナーとなりました。

 

 


第11回部会

日時:2019年2月1日(金) 午後3時30分から

場所:教育文化センター 教育メディア資料室

内容:・研究報告会に向けて

   ・3年目の年間研究計画について

   ・研究紀要について

   ・授業研究セミナー3(河原﨑研究員)の確認

 まず、3月に行われる研究報告会に向けての話し合いが行われました。昨年の研究報告会の反省をふまえ、当日の発表方法や役割分担などを話し合いました。また、当日配付資料の内容についても、年間を通し、講師の吉田先生からご指導いただき、焦点化されてきた事項についての確認を行いながら、何を載せるか検討しました。

 次に、3年目となる来年度の年間研究計画について検討しました。来年度の授業研究セミナーや部内研究授業の持ち方、紀要検討に入る時期などを話し合いました。吉田先生からは研究紀要の内容項目が提示され、各研究員も紀要作成の見通しを持つことができました。

 最後に、2月28日(木)に行われる河原﨑研究員の授業研究セミナーについて、当日の役割分担や集合時刻等の確認を行いました。

 

 

 


第10回部会

日時:2019年1月11日(金) 午後3時30分から

場所:教育文化センター 教育メディア資料室

内容:・授業研究セミナー3(河原﨑研究員)の指導案検討および役割分担等の確認

   ・授業記録を元にした部内研究授業(宮下研究員、柴田研究員)の振り返り

   ・研究紀要についての検討、研究報告会に向けた活動報告等の確認

 協議に入る前に、1月10日(木)に参観させていただいた川島 拓先生(御所見中学校)の道徳授業の感想やそこから研究員各自が学んだことを話し合いました。子どもたちが自ら授業規律を大切にしていたことや子どもの考えを読み取り、議論を導き出す巧みさなど学級づくり、授業づくりの確かさから学んだことを、今後自分がどのように生かせるか、それぞれの思いが語られる時間となりました。

 協議では、はじめに、2月1日(金)に行われる河原﨑研究員の授業研究セミナー3についての指導案検討が行われました。導入の扱いから、発問の是非、終末の流れまで各研究員からも様々な意見が出されました。講師の吉田先生からは教材分析の役割や「道徳の時間は生徒指導であるよりも生徒理解であること」などのお話がありました。

 次に、昨年行われた部内研究授業(宮下研究員、柴田研究員)について、文字に書き起こした授業記録を元に振り返りが行われました。

 宮下研究員からも、柴田研究員からも、文字に起こしたことで気づいた多くの反省点が語られ、講師の吉田先生からは、その気づきを元に改善案を考えて授業をする。その繰り返しによって授業が確かなものになっていく。と、授業の文字化、可視化の重要性が説かれ、それに取り組んだことを高く評価されました。

 最後に、来年度作成する研究紀要について、研究員が考えてきた項立てが話し合われ、吉田先生も構想を話してくださいました。また、3月の研究報告会に向けた活動報告などについても触れ、まとめの方向性が少しずつ見えてきました。

 次回も、授業研究セミナー(授業、協議)後に、研究紀要や活動報告等について話し合いを進める予定です。

 

 

 


臨時部会

日時:2019年1月10日(木) 午後1時35分から

場所:御所見中学校 1年4組教室

内容:道徳授業参観(川島 拓教諭)および研究協議

  川島 拓先生(御所見中学校)の道徳授業を参観させていただきました。読み物教材には「銀色のシャープペンシル」(木下一著)が用いられ、誰もが持つ人間としての弱さについて考え、クラスの仲間同士で議論する授業が行われました。生徒たちは本音で、自分らしく語ることができる温かい雰囲気の中、主人公の行動や考え方についてどう思うかを、発言者だけでなく一人ひとりがじっくりと考える展開となりました。

 参観後の研究協議では、道徳の授業を行う上でのルールを徹底させることで安心して本音で話せる温かいクラス環境を作っていること、読み物教材による授業では中心発問「主人公の行動や考え方について、どう思いますか?」からぶれないようにしていること、登場人物の関係が視覚的に捉えやすくなるように板書を活用していることなど、授業を行う上で大切にされていることをお話しいただきました。また、各研究員からの様々な質問に対しても屈託無くお答えいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。研究員各自が、ここで得たことを自分なりに消化吸収し、今後の授業に活かしていくことが期待されます。

 研究協議後は次回授業研究セミナー(河原﨑研究員)での役割分担や、3月に行われる研究報告会に向けての話し合いを行いました。

  

  

 


第9回部会

日時:2018年12月5日(水) 午後3時30分から

場所:教育文化センター 教育メディア資料室

内容:・授業研究セミナー2(青木研究員)の振り返り

   ・授業研究セミナー3(河原﨑研究員)の指導案検討

   ・研究報告会に向けて

 まず、11月6日(火)に行われた青木研究員の授業セミナー2についての振り返りを行いました。授業記録をもとに各研究員から気づいたことや気になったことなどが出され、授業者の青木研究員が答える形で話し合いが進みました。講師の吉田先生からは、授業を振り返りながら「授業記録とワークシートなどから総合的に子どもの思考を見取ること」や「本時目標のことばの的確さ、数通りの板書計画の必要性、教材分析の重要性」などのご説明があり、研究のステップアップをめざすための具体的な方法が示されました。

 さらに、来年2月1日(金)の河原﨑研究員の授業セミナー3についての指導案検討を行いました。読み物教材を通して子どもたちに葛藤してほしい場面はどこか、協議の的はそこに絞られました。教材分析の重要性が浮き彫りになる時間でした。

 最後に、今年度の研究をどのような形でまとめたら3年目の研究を深化させることができるかについて吉田先生からお話があり、事後研究を活かしてまとめることになりました。研究員はそれぞれが「どのような項目でまとめたいか」を次回までに構想を練ってくることになりました。

 

  

 


第8回部会

日時:2018年11月6日(火) 午後2時20分から

場所:八松小学校 6年2組教室

内容:・授業研究セミナー2(青木研究員)

   ・研究協議会

   ・部内研究授業(宮下研究員)の指導案検討

 「他者を受け入れる心とはどのようなものかを考えさせ、他者を尊重しようとする実践意欲を育てる」(B-11 相互理解・寛容)を主題に設定し、相手の過ちに対して自分を謙虚に見つめることで、広い心で受け止める気持ちを育てることをねらいとした授業提案でした。

   読み物資料は、「どうすればいいの?」(出典:道徳6年 きみがいちばんひかるとき 光村図書)です。他人の失敗や態度を許すことができない主人公の心に向き合い、グループや全体で考えを伝え合いました。自分の経験と重ねて考えさせることによって、相手の立場や気持ちを認め、広い心を持つためには友だちとどのように関わっていったらよいか自己を深く見つめる時間となりました。

 研究協議会では、授業研究のふりかえりだけでなく、道徳の評価にも話が及びました。講師の吉田豊香氏からは「道徳はワークシートに多く書けるから良い評価に繋がるとは限らない。書かれたものの中の内容を読み取ることも必要であり、そのためには他者評価も必要である。」「全ての板書は子どもの発言でつくること。授業の終末を導入とつなげてねらいを達成させること。」など、様々な助言をいただきました。参加された先生方からは具体的な評価の方法やねらい、発問、意見のひろい方などたくさんの学びがあったと好評をいただき、大変有意義な授業研究セミナーとなりました。

 今後は宮下研究員による部内研究授業、河原﨑研究員による授業研究セミナー3に向けて研究を進めて参ります。

  

  

 


第7回部会

日時:2018年10月11日(木) 午後3時30分から

場所:教育文化センター 教育メディア資料室

内容:・部内研究授業(柴田研究員)の振り返り

   ・授業研究セミナー1(尾崎研究員)の振り返り

   ・授業研究セミナー2(青木研究員)の指導案検討

   ・部内研究授業(宮下研究員)の指導案検討

 まず、9月12日(水)に行われた柴田研究員の部内研究授業の振り返りを行いました。今回は「希望と勇気、克己と強い意志」の領域について、”目標実現に向けての意志をもつ”にはどうしたらよいかを考え合う授業でしたが、研究仮説との関連について反省点が挙がりました。そこで、今後の方向性として、授業の記録起こしから再度授業分析を行い、課題を明らかにして指導案の改善に取り組むことが決まりました。

 次に、9月20日(木)に行われた尾崎研究員の授業セミナー1についての振り返りを行いました。各研究員から気づいたことや気になったことなどが出され、協議を重ねました。講師の吉田先生からは「板書」「教材分析」「学習形態」のいずれかに焦点を当てて追求することの必要性や授業記録を起こすことの重要性が説かれました。

 さらに、11月6日(火)の青木研究員の授業セミナー2についての指導案検討を行いました。「友達の様子を見て悩む主人公の姿を通して、広い心とはどんな心かを考えさせ、他者を尊重しようとする心情を育てる。」(相互理解・寛容)というねらいを達成させるためには、使用する読み物資料(教科書)のどこを焦点化して議論させるかが重要という指摘を、吉田先生からいただき、研究員も議論しながら分析を重ねました。

 最後に、11月20日(火)に行われる宮下研究員の部内研究授業の指導案検討を行いました。選定した読み物資料が11月段階の中学3年生の実態に対応しているかどうかが検討され、再度見直すことになりました。

 

 

 


第6回部会

日時:2018年9月20日(木) 午後1時45分から

場所:高砂小学校 4年2組教室

内容:第1回 授業研究セミナー(尾崎研究員)

 「他者を理解し、信頼し、助け合う心」(B 友情、信頼)を主題に設定し、学級において互いを理解しようとする心情を育てることをねらいとした授業が、高砂小学校の尾崎研究員により行われました。

 今回は、読み物資料として「みんなちがって、みんないい」を活用し、そこから児童にクラスの友だちのことをどれくらい理解しているかを振り返らせ、その上でもっと理解するにはどうしたらよいかを考えさせる展開で授業が進みました。さらに、ペアになった友だちの素敵なところを考えて書き、全員が見て回る活動を取り入れました。終末は教師による資料の範読で締めくくられました。

 研究協議会には、高砂小学校の校長先生をはじめ、多くの先生方に参加していただきました。尾崎研究員の授業の振り返りに続き、質問や意見なども様々出され、充実した研究協議となりました。また、講師の吉田豊香氏からは、子どもの実態に対応した道徳授業のつくり方、板書、振り返りの重要性、教材の使い方など詳細に渡ってお話しをいただきました。その中で、「子どもに考えさせ、子ども同士の言葉を繋げ、子どもと一緒に道徳の授業をつくることが大切である」とお言葉をいただきました。

  今回の尾崎研究員の授業研究セミナーの振り返りを生かし、11月6日(火)に行われる八松小学校 青木研究員の授業研究セミナー開催に向け、研究員一丸となってさらに研究を進めていきます。

 

 

 

 


第5回部会

日時:2018年8月6日(月) 午後3時30分から

場所:教育文化センター D研究室

内容:・夏の研修講座の打合せ

   ・柴田研究員研究授業に向けた指導案検討

   ・授業セミナー2(青木研究員)指導案検討

 

 最初に、8月20日(月)の道徳研修講座(講師:吉田豊香先生)の中で行う3名の研究員による実践報告を受け、その後のグループ協議、質疑応答、全体協議の進め方を検討し、確認し合いました。

 次に、9月12日(水)の柴田研究員の研究授業に向けて指導案検討を行いました。読み物資料の扱い方について、講師の吉田先生からご助言をいただきました。

 最後に、第2回授業研究セミナーに向けて、青木研究員の授業の指導案検討を行いました。国語科とは異なる視点で読み物資料を活用するためのアドバイスを吉田先生からいただきました。小学校の高学年ではよくあるできごとを扱った資料であったため、いつもにも増して真剣に考える研究員の表情が印象に残りました。

  

 


第4回部会

日時:2018年7月19日(木) 午後3時30分から

場所:教育文化センター D研究室

内容:・今年度の授業セミナーおよび中学校研究授業の実施日の確認

   ・夏の研修講座の打合せ

   ・授業セミナー1(尾崎研究員)指導案検討

   ・柴田研究員研究授業に向けた指導案検討

 

 まずはじめに、8月20日(月)の道徳研修講座(講師:吉田豊香先生)の中で行う3名の研究員による実践報告の提案の仕方と研修講座の進め方について話し合いを行いました。ワークショップの流れ、グループ協議時の研究員の役割などの詳細を確認しました。

 次に、尾崎研究員の授業研究セミナーに向けた指導案検討を行いました。吉田先生からのご助言もいただきながら、「他者理解が日常に生きる」ことを目指した道徳授業を探る、深い討議となりました。

 最後に、9月12日(水)に行われる柴田研究員の研究授業に向けて、授業のねらいや教材について研究員で確認し、内容項目や指導の観点との整合性をどのように図るかなどについて、話し合いました。

  

 


第3回部会

日時:2018年6月4日(月) 午後3時30分から

場所:教育文化センター D研究室

内容:・研究テーマ、サブテーマについて

   ・研究仮説についての話し合い

   ・中学校研究授業の日程調整

   ・授業セミナー1(尾崎研究員)指導案検討…教材分析

   ・夏の研修講座の打合せ

 まず、授業セミナーと部内の研究授業についての日程調整が行われました。今年度は小学校で「特別の教科 道徳」が全面実施となったことから、授業セミナーは小学校の研究員3名が行うことになり、部内の研究授業については中学校の研究員2名が行うことになりました。

 次に、講師の吉田先生から研究テーマ、サブテーマについての提案がありました。各研究員が考えた研究テーマを勘案して練られたテーマ、サブテーマでしたので、研究員は各自が実践している道徳の授業に結びつけながら、研究仮説も含めて検討しました。

 吉田先生から「読み物資料の活用」を研究仮説に位置づけることの意味や価値についてのお話があり、研究員は藤沢市内の先生方にとってより役立つ研究となるよう、研究員全員が読み物資料を使って授業研究を進めていくことになりました。

 次に、尾崎研究員の指導案検討および教材分析を行いました。尾崎研究員の授業のねらいや使用する読み物教材が「個性の伸長」に適しているかどうか、子どもが本音を出せるかどうか、児童の実態に合うか、各自が本音を出し合い熱く協議しました。吉田先生からは「教師の意図に添う発言ばかりを児童生徒から引き出そうとすることは危険である」「子どもが日常生活に結びつけて活かそうとする力を身に付けさせる授業をすることが大切である」というお話がありました。

 最後に、8月20日(月)に行われる夏の研修講座(吉田豊香先生による道徳研修講座)で行う研究員による実践報告について、要望などを含めた打ち合わせを行いました。

 研究テーマが決定した2年目の道徳研究部会。藤沢市の道徳教育の力となるよう、研究は着実に歩みを進めます。

 

 

 


第2回部会

日時:2018年5月18日(金) 午後3時30分から

場所:教育文化センター D研究室

内容:研究テーマの検討・年間計画の再確認・夏の研修講座の実践報告について

 

 第2回研究部会は講師の吉田豊香先生をお招きし、和やかにスタートしました。

 研究員は今年度の研究テーマについて各々考えてきたことを発表し、仮説や研究方法について協議しました。また、2年目になる今年度は昨年度の研究結果をふまえて、授業セミナーなど研究員全員が研究授業を実践することを確認しました。

 さらに、吉田先生の夏の道徳研修講座では、河原﨑研究員、柴田研究員、宮下研究員が実践報告することに決まりました。

 次回も、研究テーマとサブテーマについて検討し、研究仮説について具体的に話し合いを進める予定です。2年目も吉田先生のご指導のもと、研究のプロセスを確認しながら、研究員一丸となって研究を深めていきます。

 

 

 


第1回部会

日時:2018年4月19日(木) 午後3時30分から

場所:教育文化センター D研究室

内容:研究員辞令交付

   部会日程について

 2年目となった道徳研究部会が、いよいよスタートしました。今年度も講師として、横浜高等教育専門学校講師の吉田豊香先生をお招きします。

 1回目の部会は、研究員辞令交付式のあとに研究員と担当者との初顔合わせをし、今年度の部会日程や授業セミナーの確認を行いました。

 昨年度行われた各研究員の授業交流によって見えてきた課題の共通性を探り、今年度は研究テーマを設定し、吉田先生にご指導をいただきながら研究を進めていきます。