第12回部会

日 時:2022年1月19日(水) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター 小会議室

内 容:・徳島研究員授業研究セミナーⅢ 振り返り

    ・2021年度研究報告について

    ・次年度研究報告書の作成について

    ・次年度の計画について

    ・その他

 今回、2021年度最後の研究部会になりました。1年間の研究が生かされた内容の議論が行われ、来年度まとめる研究報告書の展望にもつながりました。

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 今年度は「読み物資料の分析を活用した発問作り」をサブテーマに研究してきましたが、研究員の探究心は発問作りだけにとどまらず、授業実践によって「板書」や「ワークシート」もキーワードとして浮上してきました。とくに「ワークシート」は、発問と連動するものであり、児童が自分の考えを整理するとともに、学習内容を記録する役割を果たすものとしてとても意味ある研究対象です。ワークシートに何を書かせるかによっては、ねらいの方向から大きく外れる場合や、逆に思考の方向性を決めてしまう場合もあります。重要な課題なので、研究員は時間をかけて慎重に議論を重ねましたが、講師の吉田豊香先生から「ワークシートは、書く目的を児童が主体的に捉えられる質が必要である」と指摘され、今後もサブテーマのひとつとして研究を進めることになりました。

 

第11回部会

日 時:2022年2月14日(月) 研究授業:午後1時35分から午後2時20分

                  研究協議:午後2時30分から午後4時

                  研究部会:午後4時10分から

場 所:御所見小学校6年1組

    教育文化センター 小会議室

内 容:・徳島研究員授業研究セミナーⅢ 振り返り

    ・来年度の研究報告その作成に向けて

    ・その他

 今回の授業研究セミナーⅢは、「他国の人々や文化について理解し、日本人としての自覚をもって国際親善に努めること」(Cー(18)国際理解、国際親善)を主題に設定し、『エルトゥールル号-友好の始まり』(光村図書)を読み物資料として扱いました。

 小学校高学年は、特に社会的認識能力が発達し、マスメディアに接したり外国語を学習することで他国への関心が一層高まる時期です。また、他国の人々が身近に居住している藤沢市において、児童は進んで国際親善の態度を養う学習が求められます。

 そういった意味では、今回の読み物資料は絶好の教材です。エルトゥールル号事件に関しては、和歌山県のみならず、全国的にも有名な事件として記録されていて、他国の人々と関わるときに大切なことを学び、自分にできることを主体的に考える教材として期待されます。

 当日の授業展開は児童たちの積極的な発言によって進行し、徳島教諭の的確な発問で内容も深まっていきました。国境を越えた「人と人のつながり」が発展すれば、「国と国のつながり」になることを児童たちは学んだようです。

       

 今回の授業セミナーⅢは、研究員に加えて13名の先生方にリモート参加していただきました。研究協議では、事前研究で議論された「内容項目から外れることなく、主題のねらいをしっかりと押さえる」ことが実践されていたかどうか、研究員と参加者の真剣な協議が行われました。

         

 研究部会では、講師の吉田豊香先生から研究報告書の作成についてアドバイスをいただきました。今後の一年間は、「三年間の研究を通じて藤沢市の先生方に伝えたいこと」をまとめていく予定です。

 

第10回部会

日 時:2022年1月19日(水) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター 小会議室

内 容:・徳島研究員授業研究セミナー指導案検討

    ・その他

第10回研究部会は、「国際理解、国際親善」を内容項目とした徳島研究員の授業研究セミナー指導案検討を中心に行いました。グローバル化が進展する今日、国際理解や国際親善は重要な課題になっていて、他国の人々や文化に対する理解とこれらを尊重する態度を養うようにすることが求められます。内容項目は低学年から高学年まで系統的に構成されているので、高学年として国際理解を深め、国際親善に努める態度を高めるために協議は慎重に進められました。

       

講師の吉田豊香先生から、「内容項目から外れることなく授業を進めるためには、主題のねらいを授業者がしっかりと押さえておく必要がある」と指摘され、あらためて発問の重要性を感じる研究部会になりました。

 

第9回部会

日 時:2021年12月21日(火) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター 小会議室

内 容:・徳島研究員授業研究セミナー指導案検討

     ・藤原研究員部内研究授業 振り返り

     ・その他

第9回研究部会は、徳島研究員授業研究セミナー指導案検討と藤原研究員部内研究授業の振り返りを行いました。徳島研究員の指導案に関しては、内容項目も含め次回の研究部会において再度、検討することになりました。藤原研究員の研究授業は、谷川俊太郎氏の詩『きらきら』を教材として美しいものや崇高なものに感動する心や畏敬の念をもつことに関する内容で展開されました。児童は積極的に授業に参加し、美しい写真を見れば「きれい」と素直に反応していましたが、読み物資料として内容を深めるには少し難しい面をもつ教材でもありました。

       

児童の一つ一つの感想や意見と真剣に向き合い、児童生徒間の意見交換につなげることができる授業にするために、講師の吉田豊香先生からは「間」の大切さを指摘されました。研究員からは「難しい課題です」といった声も出ましたが、いつにも増して授業研究が深まる研究部会となりました。

 

第8回部会

日 時:2021年11月24日(水) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター 小会議室

内 容:忍足研究員授業研究セミナー 振り返り

     ・杉本研究員部内研究授業 振り返り

     ・藤原研究員部内研究授業指導案検討

     ・その他

第8回研究部会は、忍足研究員授業研究セミナー振り返り、杉本研究員部内研究授業振り返り、藤原研究員部内研究授業指導案検討と中身の濃い内容になりました。忍足研究員と杉本研究員の研究授業振り返りは、授業者による授業後の自己分析の後、各研究員の授業の見取りと感想が述べられ、あたたかい励ましや厳しい指摘がありました。また、講師の吉田豊香先生から細部にわたる道徳授業の原則を指摘され、児童生徒と共に授業を創ることの難しさをあらためて感じさせられました。

       

藤原研究員の研究授業の指導案は、谷川俊太郎の詩『きらきら』(小2光村図書)を活用して「美しいものに触れ、すがすがしい心をもつこと」【Dー(19)感動、畏敬の念】が主題として設定されました。読み物資料として詩を選択することは授業構成上とても難しく、吉田豊香先生からは「生活科や学校生活における感動を織り交ぜながら構成してみてはどうか」と勧められました。ここで出た意見を参考に藤原研究員は指導案の再検討し、部内研究授業を行う予定です。

 

第7回部会

日 時:2021年10月26日(火) 午後2時10分から

場 所:湘洋中学校 1年1組

          視聴覚室

内 容:忍足研究員授業研究セミナー 振り返り

     ・杉本研究員授業研究指導案検討

     ・その他

今回の授業研究セミナーは、「礼儀の意義を理解し、時と場に応じた適切な言動をとること」(Bー(7)礼儀)を主題に設定し、『学習机』(光村図書)を読み物資料として扱いました。生徒たちは小学校でも道徳の授業で「礼儀」について学んできており、特に高学年では「時と場をわきまえて、礼儀正しく真心をもって接すること」を学習してきています。事前の指導案検討ではそういった学習の上に、時と場に応じた礼儀を中学校ではどのように授業展開するのかについて、話し合いを行ってきました。

           

 
当日は中学生らしい生徒たちの活発な発言により授業が展開しました。協議会においては研究員及び一般参加者による熱心な事後研究が行われました。視点の変化によってテーマの深掘りがもっとできたのではないかという意見もあり、講師の吉田豊香先生からは「生徒たち同士で意見を繋げることができれば、さらに質の高い授業になった」との指摘がありました。こうした授業セミナーを通していただいた多くの意見を参考にして、さらに研究を進めてまいります。
 

         

 

第6回部会

日 時:2021年9月30日(木) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター  小会議室

内 容:忍足研究員授業研究セミナー指導案検討

     ・杉本研究員授業研究指導案検討

     ・研究室だよりについて

         ・その他

第6回研究部会は、忍足研究員の授業研究セミナー(中学校1年『学習机』)の指導案検討と杉本研究員の研究授業(中学校1年『やっぱり樹里は』)の指導案検討を中心に行いました。読み物資料を扱うにあたっては、登場人物と場面の構図を分析した上で、発問のポイントを押さえるべきと講師の吉田豊香先生から指摘を受け、研究員はねらいに迫る発問について検討を重ねました。コロナ禍で各々の座席は離れていますが、その距離を感じさせない熱心な議論になりました。

       

 

第5回部会

日 時:2021年8月20日(金) 午後2時から

場 所:教育文化センター  小会議室

内 容:夏の研修講座報告

     ・鵜澤研究員授業研究セミナー 振り返り

     ・忍足研究員授業研究セミナー指導案検討②

         ・セミナー当日の役割分担について

         ・10月以降の日程について

第5回研究部会は、鵜澤研究員の授業研究セミナー(小学校4年『絵はがきと切手』)振り返りと忍足研究員の授業研究セミナー(中学校1年『学習机』)指導案の検討を中心に行いました。講師の吉田豊香先生からワークシートの工夫や丁寧な板書計画についてご指摘を受け、研究員にとっては視野の広さが求められる部会になりました。また、発問について議論を重ねることで、読み物資料を多面的・多角的に考える契機にもなりました。指導案検討を通して、柔軟に児童生徒に対応する授業の必要性についてあらためて考えることができました。

             

               

 

第4回部会

日時:2021年6月28日(月) 午後1時35分から

場所:俣野小学校 家庭科室

内容:・第1回 授業研究セミナー(鵜澤研究員)

   ・第2回 授業研究セミナー(忍足研究員)の指導案検討

「友達と互いに理解し、信頼し、助け合うこと」(Bー(a) 友情、信頼)を主題に設定し、友達を理解して思いやり、友達のために深く考えることの大切さに気づき、互いに助け合う関係を育てることをねらいとした授業が、俣野小学校の鵜澤研究員により行われました。

読み物資料として「絵はがきと切手~大切な友だちだから~」を活用しました。料金不足のはがきを送ってきた友達に対し、主人公がそのことを伝えるかどうか悩んだ結果、「友だちならわかってくれる」と判断し伝えることを決心した主人公の心情から、友情、信頼について考える教材でした。児童には友達のことをどれくらい理解しているかを振り返らせ、互いに信頼し、言いにくいことも指摘し合うなど、互いに高め合うことについて考えさせる展開で授業が進みました。児童たちにとっても、ペアになった児童同士で意見交換を行ったり、自分の意見を皆に発表したりすることで友達についての理解を深めたようです。

                                    

今回はリモートによる授業研究セミナーになり、研究協議会場では研究員の他、当該校の東校長先生をはじめ数名の先生方、リモートで他校の先生方にも参加していただきました。鵜澤研究員の授業の振り返りに続き、質問や意見なども様々出され、充実した研究協議となりました。講師の吉田豊香氏からは、板書計画と発問との関係、言葉の選択、振り返りの重要性など詳細に渡ってご指摘をいただきました。研究員にとって、児童生徒たちと一緒に授業をつくることの大切さを改めて確認する協議会になりました。   

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今回の鵜澤研究員の授業研究セミナーの振り返りを生かし、次回の忍足研究員(湘洋中学校)の授業研究セミナー開催に向けてさらに研究を進めていきます。

 

第3回部会

   日 時:2021年6月3日(木) 午後3時30分から

 場 所:教育文化センター  小会議室

 内 容:・授業研究セミナー(鵜澤研究員)の指導案検討

      ・セミナー冊子原稿「テーマについて」検討

      ・授業の見方について

       ・セミナー当日の役割分担について

       ・8月以降の日程について

第3回研究部会は、6月28日の授業研究セミナー(鵜澤研究員・小学校4年『絵はがきと切手』)の指導案について二度目の検討を行いました。読み物資料の分析を活用した発問について、言葉の選択は発問の広がりや深まりに直接影響を与えるため、多面的・多角的に考えるためには慎重な配慮が必要であると講師の吉田豊香先生にアドバイスをいただきながら分析を重ねました。さらに、発問で用いる言葉は日常における教師と児童・生徒間で使われている言葉で問うことが大切であることを再認識しました。

また、研究授業は授業者にも授業観察者にとっても教師の専門性を高める機会であり、そのために事前研究と事後研究が大切であることを共通理解することができました。

                  

第2回部会

 日 時:2021年5月14日(金) 午後3時30分から

 場 所:教育文化センター  中会議室

 内 容:・昨年度の研究を振り返って

     ・今年度の取り組みについて

     ・授業研究セミナー(鵜澤研究員)の指導案検討

     ・6月のセミナー日程

     ・年間計画

第2回研究部会は、講師の吉田豊香先生から「昨年度の読み物資料分析についての研究成果は出てきているので、今年度は発問を中心に、読み物資料分析と発問を関連させる研究を進めていきたい」とご提案があり、研究員全員の同意により確認しました。

次に、授業研究セミナー(鵜澤研究員)の指導案について検討しました。本時に取り扱う教材を内容項目「友情、信頼」とどのように関連づけ、主発問を設定するかについて研究員全員で熱心に議論し、次回の部会でさらに議論を重ねることになりました。やはり、資料分析と発問との関連が大切であると再認識する部会になりました。

吉田豊香講師と今年度の道徳研究部会メンバーをご紹介します。

                            

 

                          

 

第1回部会

   日 時:2021年4月15日(木) 午後4時20分から

 場 所:教育文化センター 研究室D

 内 容:・研究の進め方について

     ・今年度の研究部会予定について 

 

今年度の道徳研究部会がスタートしました。

今年度も講師として、横浜高等教育専門学校講師の吉田豊香先生をお招きします。

1回目の部会は、昨年度からの取組を継続して研究をさらに進め、授業改善に繋げていくことを確認することができました。

研究員5名の熱意と吉田先生の丁寧なご指導により研究を進めていきます。