=先どり祭(11/20)=

今年度も、異学年交流の一環として、運営委員会(委員会活動)が主体となり「羽鳥先どり祭」と題した学習発表の場づくり

を行いました。「先どり祭」という名前の所以は、1学年下の子ども達を自分達の教室に招待し、学習してきたことを披露し、

交流を深めようという活動にあります。1年生の教室には、最上級生である6年生がお客さんとして参加しました。運動会に

続き、学年を超えた関わりが深まることを目指し取り組んできました。

=各学年のテーマ=

1年生:国語「くじらぐも」音読劇

2年生:生活科「おもちゃランド」

3年生:市内めぐり発表会

4年生:防災についての発表

5年生:委員会紹介

6年生:鎌倉巡り発表会

けやき:音楽発表(録画)

=当日の様子=

5年生運営委員会による開会式でスタートした先どり祭は、どの学年も準備や練習の成果が発揮された学習発表でした。

何よりも、参加する子ども達の生き生きとした表情が印象的でした。異学年への発表というめあてに向かって、自分達で

考え、工夫してきたからこそ得ることのできた達成感が、その表情にあらわれていたのだと思います.

 

開会式や閉会式は、オンラインでつないで行いました。運営委員の子ども達は、落ち着いて手際よく会を進めていきました。

本校は児童数が多いので、児童が移動することなく各教室でリアルタイムにオンライン中継ができるICTの導入は、とても役

立っています。

 

先とり祭が始まると、各学年で交流を深めていきました。

1年生は6年生を招待し、音読劇を発表したり、集めたどんぐりを使ったゲームを6年生に楽しんでもらったりしました。

2年生は、生活科で作ったたくさんのおもちゃで遊べる「おもちゃランド」に1年生を招待しました。

ゲームのルールを、1年生に分かりやすく説明する様子に、この1年間の成長を感じました。

  

学年が上がるにつれ、1人1台端末を活用し、自分達でスライドやクイズを作り、プレゼンテーションしている姿が、

多く見られました。

スライド作りでは、「より相手に見やすくするには、どうしたらいいのだろう…」と工夫しながらの取組でした。

文章を書きすぎない、クイズも組み込んで等々、表現方法を試行錯誤しながら完成させたスライドです。

   

自分達が工夫しながらまとめた内容を、一生懸命発表する子ども達。

伝える相手が目の前におり、双方が直接顔を合わせ、表情を見ながらの伝え合いです。

「聞き手が首をかしげていたら、もう一度説明を繰り返してみる姿」や「ジェスチャーも加えながら

表情豊かに話す様子」、「ここが、○○ってことですか?」とやりとりを交わす場面からは、対話的な

学びがそこにあることを感じました。

先ほどのオンラインでの一斉配信は、リアルタイムで同時に共有できる良さはありますが、直接相手の

表情を見ながら、そして反応を感じながら、やりとりをすることは難しいです。また、各々が自分の端末

のスライドだけを見て、発表者の声を聞く形では、相手を意識した伝え合いの工夫には繋がりにくいです。

ICTを教育活動の中に取り入れる際は、「それが目的ではなく、あくまでツールとして有効活用していく視点を、

私たち授業者がもっていきたい」と今回の子ども達の姿を見ていて再実感しました。

 

     

先どり祭の後、廊下ですれ違った4年生が、嬉々とした表情で「校長先生!私、企画するのが好きだから、5年生になったら

集会委員会に入りたい!」と思いを伝えてくれました。その子は、5年生の児童の発表から、「自分達が企画した集会で、全校の皆が楽し

しんでくれるってやりがいがあるよ」というメッセージを、受け取ることができました。

運動会に続き、下学年は、「あこがれ」をまた1つ、上学年からもらえたようです。