11回部会                                                                                                         

日 時:2020年2月27日(木) 午後2時30分から

場 所:藤沢市立長後小学校

内 容:(1)授業研究セミナーⅢ

       ・公開授業 上西 茂研究員

        " I'd like  ○○! "(5年2組)

       ・研究協議

    (2)研究部会

       ・今後の予定・連絡

【授業研究セミナーⅢ】

 

 

 今回の授業研究セミナーは、研究テーマ『子どもの「わかった!」「できた!」を引き出す授業づくり』に基づく3回目の公開授業でした。本時の授業づくりにあたり、授業者の上西研究員は、「わかった!」のための具体的な手立てとして、教師と児童の1対1の対話をできるだけ繰り返すことと本時の目標である"What would you like ? ""I’d like ~."を何度も何度も聞かせることに重点をおきました。また、授業の最後の振り返りに授業者自作のリスニング問題を行い、子ども達の「できた」「わかった」を見取る手立てにすることも試みました。

 当日の授業では子ども達がレストランという場面設定にすっと入り、先生が繰り返す対話に徐々に自分の思いを乗せて英語でいえるようになっていく姿が見られました。また、上西研究員が子ども達の言い間違えを根気強く受け止め、状況に合わせて、アクセントを用いて気付きを促していることが大変印象的でした。

 その後の協議会では、多くの先生方から日頃の授業の迷いや疑問が率直に話されるとともに、一つ一つの意見に対して、講師の粕谷先生から的確なアドバイスを頂きました4月から小学校で始まる新しい学習指導要領全面実施に向けて、英語の授業への関心の高さがみられました。発話練習をする際に、子どもの心を乗せないと本当の意味での語学取得にならないこと、教科としての英語の授業が小学校で始まることへの意識改革の重要性を全員で共有する大変有意義な協議会となりました。

   

(参加者の感想より)

  • 楽しいだけじゃダメ。算数・国語と同じ教科として取り組もうという意識改革を教員が持つ大切さというメッセージがずしっときました。
  • 外国語の授業はどうしたらよいか悩んでいました。今回の授業では、インプットの大切さを学ぶことや授業方法について学ぶことができました。
  • 1番印象に残っているのが「子どもの発話に心を入れていきたい!」という言葉です。ここの学びを自分に学校になにより子どもに返していきたいと思いました。
  • 今までの自分の外国語活動の授業が間違いだったということがわかりました。明日からは中学校英語につなげるべく、SVO、SVCに自分の思いをのせる授業を行いたいと思います。とても勉強になりました。
  • 来年度からの外国語教育の実践に向けて大変学びになりました。明日からでもすぐに意識をかえていきたいと思いました。特に、外国語を使う場面をしっかり設定したいと思います。
  • 今まで自分が思っていた外国語活動が大きく間違っていたことに気づき、今後目指すべき授業について知ることができました。
  • 10年間の英語教育の4年間の土台をあずかっているということを再認識した。日々外国語活動の授業に取り組んでいるがInputをさらに増やして、テンポ良く会話することを意識した。                                

 

第10回部会                                                             

日 時:2020年1月31日(金) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:(1)サブテーマについて

    (2)授業研究セミナーⅢ(上西研究員)の指導案検討

   今年度の研究部会も今回を除くとあと2回になりました。研究2年目は、「子どもの『わかった!』『できた!』を引き出す授業づくり」をテーマに設定して授業研究セミナーを行ってきました。2月27日(木)には、今年度最後の授業研究セミナーを予定しています。授業者の上西研究員は、児童の心が動く自己表現に向けた授業、外国語に対して苦手意識をもつ児童も安心して自分の思いを表現できる授業をめざし、指導案づくりに取り組みました。講師の粕谷先生からは、より効果的な指導につながるように、学習内容の焦点化や指導方法等についての具体的な助言がありました。また、サブテーマについては、授業を通し研究を進める中で設定していきます。

 

 

第9回部会

日 時:2019年12月17日(火) 午後2時30分から

場 所:藤沢市立辻堂小学校

内 容:(1)授業研究セミナーⅡ

       ・公開授業 荒蒔 貴峰研究員

        『Our teacher can do that !』(5年5組)

       ・研究協議

    (2)研究部会

       ・授業研究セミナーⅢに向けての指導案検討

【授業研究セミナーⅡ】

 

 

 今回の授業研究セミナーは、研究テーマ『子どもの「わかった!」「できた!」を引き出す授業づくり』に基づく2回目の公開授業でした。本時の授業づくりにあたり、授業者の荒蒔研究員は、子どもたちを授業に引き込む導入やじっくりと英語を聞かせる中で音と意味を一致させていく過程に重点を置きました。

 当日は、授業が始まる前から、ミュージカル『Annie』の曲に合わせて子どもたちが自然に英語で歌い、学習に入っていく姿が印象的でした。導入では身近な先生クイズで本時のポイントとなるcanの用法、he/sheの使い方を英語でたっぷり聞かせ音と意味の一致につなげました。授業者と子どもたちの笑顔があふれる明るい雰囲気の中で授業が展開し、子どもたちがcanを使いながら、友達を紹介しようと頑張る姿がたくさん見られました。

 また、研究協議では、子どもたちの気づきをどう見取っていけばよいのか、インプットの後のアウトプットの練習法、振り返りシートのデザイン活用法などについて、日々の授業実践を含めた様々な意見交換がなされました。粕谷先生からは、小学校英語の教科化を見据えた助言をたくさんいただき、大変充実した協議となりました。

  

(参加者の感想より)

・学習内容の気づきをどうもたせるか。ここが難しいと思いました。

・英語は苦手なのでとても勉強になりました。ささるinputをやっていきたいです。そして、できるoutputをやっていきたいです。

・専科授業の利点と課題、教科化の課題について学びました。

・工夫した導入や展開の大切さ、インプット→アウトプットの重要性がよくわかりました。

・荒蒔先生の授業、粕谷先生のお話も大変勉強になりました。

・導入場面を意識した授業づくりが大切だと改めて感じた。子どもが英語を使える授業を実践していきたい。

   ・文で話す、自然と口にできるようになることが大事かなと思いました。

【研究部会】

2月27日(木)実施予定の「授業研究セミナーⅢ(上西研究員)」の指導案について検討しました。

 

第8回部会                                                                                                                                                                                   

 

日 時:2019年11月19日(火) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター

内 容:・研究テーマについて

    ・授業研究セミナーⅡ(荒蒔研究員)の指導案検討

    ・授業研究セミナーⅢ(上西研究員)の指導案検討

 今回の部会ではこれから行われる授業研究セミナーⅡ、Ⅲの指導案検討を行いました。

 まず、授業研究セミナーⅡ(荒蒔研究員 単元名 『She can run fast. He can jump high.』 小学校5年生)では前回の検討を受けて、子ども達にとって、より楽しく興味をひく活動になるように工夫がなされました。研究テーマである「わかった」「できた」を授業内でどう見取っていくのかという話し合いもなされ、より詳細な部分まで検討を行いました。

 次に授業研究セミナーⅢ(上西研究員 単元名 What would you like ? 小学校5年生)では単元のねらいの英語表現を使うためにどのような場面を設定したらよいか様々なアイディアが出されました。また、単元を通して、授業者がどのように授業のデザインをしていけばよいのか、その重要性についても粕谷先生から教えていただきました。