【講座番号15】国語科 文学的な文章教材の分析の仕方・単元のつくりかた
夏の研修講座【講座番号15】国語科 文学的な文章教材の分析の仕方・単元のつくりかた
日 時 :2021年8月27日(金)午後1:30~
場 所 :藤沢市教育文化センター 大会議室
講 師 :暁星小学校教諭 野中 太一 氏
受講者 :教職員 54名(小49名 中5名)
研修内容:
(1)導入・音読の方法
(2)教材分析の仕方 『わたしはおねえさん』(小学校2年)を例に
(3)教材分析の演習 『ごんぎつね』(小学校4年生)の教材分析の実践と意見交換
(4)質疑応答
研修成果:はじめに、「教材分析」と「授業(単元)づくり」の違いを理解し、『わたしはおねえさん』を分析するにあたり、共通の「用語」(「中心人物」「対人物」「場面」「変容」「クライマックス」「視点の転換」など)を使って形式を分析する方法を学んだ。次に『ごんぎつね』についてその用語を使いながら個人で教材分析を行った後、隣同士で意見交換を行った。最後に、そこで出た疑問を出し合い、野中先生に解説をしていただいた。教材分析に共通の「用語」という物差しを用いて分析することで、注目点や解釈の違いがはっきりし、他者の意見や先生の解釈に出会うことで、更に学びが深まった。このような教材分析の手法に出会ったことで、大変充実した学びがあり、参加者の「もっと学びたい」という意欲が感じられる講座であった。時間があれば、この教材分析をもとにした授業(単元)づくりを学びたいという意見も聞かれた。
受講者アンケート(抜粋)
・教材分析の具体を学ぶことが出来ました。指導書の場面分けに頼ることが多いですが、深く読むとどのような基準で分けるかにより、授業の組み立てかたも変わっていくのだと思いました。野中先生の講義はまるで謎解きのようでそのような捉え方があるのかと納得しました。想いをことばにまとめることは難しいなと、自分でやってみて思いました。
・文章教材の分析の仕方が、野中先生のお話を通して理解すること出来ました。ごんぎつねで実際に学んだことを踏まえて演習することが出来たのでお腹にすとんと落ちました。
・形式的な分析の仕方、そしてその効果です。こんなに集中して夢中に学んで楽しかったのは久しぶりでした。一見技法のように見えますが、奥が深くこの分析を元に単元構想をしていくという流れがとても面白かったです。
・課題や言語活動への思考の持っていき方を学んだ。子どもの感想から授業をつくるのは、小学校ならではだと思った。中学でどう応用するか考えたい。
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