夏の研修講座【27外国語活動・英語科】新学習指導要領のもとでの外国語活動・外国語授業づくり
夏の研修講座【27外国語活動・英語科】新学習指導要領のもとでの外国語活動・外国語授業づくり
日 時 :2021年8月5日(木)9:30~12:00
場 所 :藤沢市教育文化センター 大会議室
講 師 :東京学芸大学 教授 粕谷 恭子 氏
受講者 :教職員 40名(小37名 中3名) 関係者1名 合計41名
研修内容: (1)新学習指導要領により教科になった外国語における教員の意識改革について (2)「言語学習を通して」外国語を身につけさせるための指導の考え方について (3)4技能のとらえ方について
研修成果:
・中1のスタートは、小学校の積み重ねがある上でのスタートとなる。つまり算数や社会と同じになるということをしっかり意識して、どうやったら身につくのかという「指導理念」が求められるというお話を受け、小学校における他教科で培った指導技術を応用しながら、大人が教えたいように教えるのではなく、子どもが身につけやすいように指導することが大切なのだということを学んだ。
・指導の考え方として、新学習指導要領でいう「言語活動を通して」は「子どもは使うことを通して言葉を身につける」として、中学校3年間でどんな学びがあるかを知った上で、子どもの心や思いが動く学びとなるよう、環境を整えることの重要さを学んだ。
・覚えるための授業から、子どもが能動的に意味と音、音と文字を結び付けられる授業をめざす。練習してから言語活動を行うという単元構成から脱却し、いつも「言語活動」を行うためのひと工夫が必要。
・小学校における外国語の授業においてはまず音声が第一。外国人の発音と日本人指導者の発音は子どもが区別して聞きとる。日本人として自然な意味のある、フルセンテンスの英文をしっかり言うことで、子どもの学びが深まるというお話は、経験の少ない先生方にとって、がんばってみようという気持ちを後押しした。
受講者アンケート(抜粋)
<教職員>
・毎年粕谷先生の話を聞くことで英語教育への向き合い方を再確認させていただいています。「英語も他教科と同じ」という感覚が自校にも広まるようにしていけたらと思っています。先生の理論を大切にした授業をやってみると、本当に子供たちの姿が変わりました。聞くことができるようになり、話すことができなった小4の児童らは、自信をもって「FELTの先生と会話ができるようになりたい。」と言うようになりました。そして小6になった児童達は外国語専科の先生と楽しく英語を学んでいるそうです。「自分のことについて英語で発表することによく慣れていますね」と専科の先生に言ってもらって粕谷先生から学んだ必然性をもたせた活動をすることの大切さを改めて実感しました。
・新出単語の練習から入り、チャンツでテンションあげて、そこからキーワードの文が入った言語活動にいくというながれを普通にやっていたが、そんなことでなく、“言語活動から入る”、子どもたちにとってMeaningfulなやりとりをスタートからやるという発想がとても新鮮で勉強になりました。
・音声で聞かせることの大切さがよく分かった。「聞く」「見る」の動作を一緒にやっていることが案外多かったので、別々に「聞く」→「見る」となるようにやろうとと思った。