29【生活総合】生活科および総合的な学習の時間と実践

日 時:8月18日(水) 午後1時30分から

場 所:教育文化センター 中会議室

講 師:文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 齋藤 博伸 氏

受講者:教職員19名 (小学校19名)

研修内容

(1)学習指導要領についての解説

(2)生活科における授業改善

(3)生活科における指導と評価の一体化

(4)生活科改訂の趣旨及び要点

(5)総合的な学習の時間における授業改善

(6)総合的な学習の時間における指導と評価の一体化

(7)総合的な学習の時間の改訂の趣旨及び要点

(8)演習

  

研修成果

 生活科・総合的な学習の時間におけるこれからの時代を生きていくために必要な資質や能力については、2030年を見越した指導要領の中で解説されている。先行き不透明な時代に進む中においては、一人一人が自身の良さや可能性を認識し、多様な人との関わりをもち協働することで、持続可能な社会の担い手となることができる。そのためには、子供が自らの学習の状況を把握して、主体的に学習できるカリキュラムマネジメントの充実や強化を図り、同時に共同的な学びの充実が必要であることを学習した。。

 さらに、単元づくりについては中心教材から広がる対象を予測していく。教材の対象となる「ひと・もの・こと」と学習活動を結んでいく。また、課題設定→情報収集→整理分析→まとめ表現の活動を繰り返し、螺旋を描きながら進めていくことで深い学びにつなげていく。単元の実践では、想定通りに進まない場合もあるので、計画を柔軟に修正しつつ学びを生み出そうとする教師の構えも必要であるということを学んだ。

   最後に評価については、評価が児童生徒の学習改善や教師の授業改善につながるように単元目標を元に「いつどこでどの資質、能力を見とるの 
  か」という計画を立てること。評価規準作成のポイントについては資料を参考に理解が深まった。
受講者の感想(抜粋)
  ・生活・総合のカリキュラムについて勤務校の課題がよく分かった。スタートカリキュラムや単元配列表を作成していくことで、生活科、総合的   
   な学習の時間で、どのような資質・能力を獲得させていくのかが明確になるので、今後のためにも学校全体で考えていくことを進めたい。
  ・とても勉強になる理論と実践の講義でしたが、正直、学校全体で取り組まなければなかなか実現できず、内心、果てしないと感じました。(中  
   略)しかし、個人的には総合的な学習の時間を中心にカリキュラムを組んで実践していきたいと思っています。これを中心に他教科をつなげて
   学習活動をつくっていけば、子供も先生も楽しい!と思います。評価規準を設定&ウェビングで単元の全体を見て計画を立てるというところが
   勉強になりました。