第12回 研究部会

日時:2019年3月14日(木)午後3時30分から

場所:教育文化センター 研究室A

内容:研究テーマ具現化に向けて

    

 今年度の研究を振り返りながら、今月28日(木)に教育文化センターで行われる研究報告会の内容について検討しました。研究2年目となる今年度は3本の授業研究セミナーを行いました。その3本のセミナーを通して、どういった姿を「問いを見いだす子」と捉えるかについて、8つの姿を特定しました。また、「問いを見いだす子」を育てるための「思考過程の見える化」の方法について、具体的に4つの方策を考案しました。今後は、本年度特定した8つの「問いを見いだす姿」を検討・修正していくとともに、「思考過程の見える化」のさらなる具体策を考案していこうと考えています。

  


第11回 研究部会

日時:2019年2月26日(火)午後3時30分から

場所:教育文化センター 研究室A

内容:研究テーマ具現化に向けて

 

 “子どもが問いを見出し思考を見える化する授業”の取り組みについて、研究員から報告がありました。 

・導入では、教師から課題を提示して活動させるのではなく、具体的事象を提示し、そこから子どもとともに学習問題を見つけるようにした。すると、子どもは自ら疑問や問題点を見出し、その解決に向けて動き出した。

・子どもがどのように考えて問題解決に向かったのか、思考のプロセスを板書するようにした。すると、解決に至った考えの流れが明示化され、全体で共有できた。

・授業の終わりに振り返りをするようにした。すると子どもは自ら学んだことや思考のプロセスを明確にすることができた。

 これらを通して、子どもは「自分たちで授業をつくっている」という思いをもつようになり、「自分でも考えられそう」と自信をもつようにもなった、とのことです。

 今回の報告を受けて、授業のねらいにつながり、思考を深めていく “問い” を引き出すにはどうしたらよいか協議しました。

 講師の池田先生からは、「子どもから出てきたことばで、ねらいにつながる問題をつくれるように発問すること」「子どもが自ら思考過程を振り返り、問題点はないか、チェックすること」の大切さについてお話をいただき、“子どもが問いを見出し思考を見える化する授業づくり”について更に考えを深めることができました。    

 


第10回 研究部会

日時:2019年1月25日(金)午後1時40分から

場所:藤沢市立大清水小学校

内容:第3回授業研究セミナー

   (単 元) 小学校6年 順序よく整理して調べよう

授業者:鈴木 登志弘 研究員

講 師:横浜国立大学教授 池田 敏和 氏

 

〔授業研究セミナー〕

  

   

 『4つのアトラクションに乗る順番は全部で何通りあるのか』を考える授業です。事前に各自が考えたまわり方を書いたカードを黒板に貼り、そこから落ちや重なりがあることに子どもが気づき、全部で何通りのまわり方があるか考えていけるよう授業を組み立てました。

 子どもたちは貼られたカードを並べながら、“同じものがある” “同じまわり方どうしまとめたら?”と対話しながら、まわり方を整理しました。実際に机上のカードを操作する活動を通して、先頭を固定して考えていけば整理しやすいことに気づき、落ちや重なりがないようにする方法を見つけました。

 子どもの考えや工夫を板書し、思考の “見える化” を図ったことで、潤滑な活動に繋がりました。

 研究授業後の協議会では、“子どもたちが自ら問いを発すること”“解決への思考プロセスの見える化”について議論が深まりました。講師の池田先生から、「活動すると何らかの問いが出てきて、何らかの解決が出てくる。子ども同士や、子どもと教師の対話のプロセスの中でその問いが見えてくる。教師はそれを“見える化”するため、板書しましょう」と示唆をいただきました。今後、さらに「問い」の捉えについて共通理解を図りながら研究を深めていきます。

 

 〔研究部会〕

 

 授業研究セミナー終了後に研究部会を行い、再度本日のセミナーの振り返りと、3月に行われる研究報告会について打合せをしました。

 


第9回 研究部会

日時:2018年12月17日(月)

場所:教育文化センター 研究室D

内容:授業研究セミナー公開授業指導案検討

 

 2019年(平成31年)1月25日(金)に行われる第3回授業研究セミナーⅢの指導案検討を行いました。『アトラクションのまわり方』という具体的な題材で、カードを用いて落ちや重なりが無いように調べる授業です。子どもたちが授業の流れの中で問いを見いだし、その解決に向けて試行錯誤していく姿について検討しました。また、問いの解決へ向けた思考の共有(見える化)についても細かく丁寧に検討していきました。

 


第8回 研究部会

日時:2018年11月19日(月)

場所:藤沢市立藤ケ岡中学校

内容:第2回授業研究セミナー

   (単 元)中学校1年 比例、反比例の活用

   (授業者)舟橋 亜希子 研究員

   (講 師)横浜国立大学教授 池田 敏和 氏

【授業研究セミナー】

  

  

 兄と弟のジョギングの様子を表したグラフを読み取り、そこから「速さを変えずに、二人同時にゴールするにはどうしたらよいか?」という課題に取り組みました。4人グループになり、グラフを使って解決していきました。「時間を変えたら?」「距離を変えたら?」「速さを変えないんだから・・・」等、各グループで個々が意見を出し合い、夢中になって取り組んでいました。そして、「兄のスタートを遅らせた場合」「弟のスタートを速めた場合」「途中、兄が休憩した場合」などの考えを投影機で映し出し、それぞれの考えを全体で共有し合いながら自分の考えと比較し、互いに深め合いました。

 授業後の研究協議会では、主に“資料から、子どもたちが自ら問いを見つけていくこと” “解決への思考プロセスの見える化” について議論しました。講師の池田先生からは、“子どもがもっているものを引き出し、価値づけ、強化していくこと” “出てきたグラフから思考のプロセスを読み解いていくこと” などアドバイスを頂き、貴重な時間を共有することができました。

 

【研究部会】

 

 来年1月25日(金)に大清水小学校にて行われる 第3回授業研究セミナーの指導案検討を行いました。

 


第7回 研究部会

日時:2018年10月29日(月)午後1時45分から

場所:藤沢市立八松小学校

内容:第1回授業研究セミナー

   (単 元)小学校4年 長方形と正方形の面積

   (授業者)小野寺 草介 研究員

   (講 師)横浜国立大学教授 池田 敏和 氏

 

【授業研究セミナー】

    

     

 『正方形の花壇があります。この花壇の縦を1m短くし横を1m長くします。花壇の広さはどうなりますか?』 “変わらないよ” “狭くなる?” “広くなる?” どの考えが正しいのか、その為にはどうすれば調べられるのか、分かるのか・・・子ども達は自ら方法・手だてを考え探っていきました。そして、いつも1㎡小さくなっていることに気づき、なぜなんだろうと疑問にチャレンジしていきました。

 子どもたちが主体的に課題を見つけ学びを深められるように、「問いを見出す」「思考を見える化する」の2点をポイントに授業を組み立てました。また、「思考を見える化する」ために「思考の過程を黒板に書く」「隣同士で説明し合い、更に誰かが説明する」「ふり返りをする」を授業の中で行いました。講師の池田先生から、今後の方向性を示唆するよい研究授業だったと講評を頂きました。

 

【研究部会】

  

 授業研究セミナー終了後に、11月19日(月)藤ケ岡中学校で行われる第2回授業研究セミナーの指導案検討を行いました。

 


第6回 研究部会

日時:2018年9月25日(火)午後3時30分から

場所:教育文化センター 研究室A

内容:授業研究セミナー指導案検討

 

        

 前半に授業セミナー開催に向けて、研究員の役割分担と当日の流れについて確認をしました。 

 後半は、10月と11月に予定されている2名の授業研究セミナーの指導案検討を行いました。子どもが自ら「問いを見出し、思考を見える化する算数・数学科の授業づくり」に向けて、問いの場面と思考する場面について主に検討しました。実際に子どもたちの反応を想定しながら、皆で丁寧に意見交換をしていきました。講師の池田敏和先生から貴重な多くのアドバイスを頂き次回の授業セミナーに向かいます。                                   

                        


第5回 研究部会

日時:2018年8月7日(火)午前9時から

場所:教育文化センター 研究室A

内容:授業セミナー指導案検討   

 

   

 「数学的な見方や考え方が成長する」ことと「問いを見出す」ことについて協議し、3人の授業セミナー指導案検討を行いました。考えさせる場面設定とその時の条件設定をどうするかについてそれぞれの指導案をもとに議論し、深め合いました。さらに、問いの焦点化についてそれぞれ再確認し、次回も指導案検討を行います。              

  


第4回 研究部会

日時:2018年7月6日(金)午後3時30分から

場所:教育文化センター 研究室A

内容:研究テーマ具現化についての話し合い

 

 

 本日の部会では、授業実践事例をもちより、問いを見出す授業づくりについて話し合いました。問いを見出すとはどういうことかについて、講師の池田先生(横浜国立大学教授)にアドバイスをいただきながら、問いを見出すことから授業の”見える化”を図り、子どもの試行や思考行為を価値づける工夫へと研究を進めていきます。

 次回は、指導案検討の中でテーマに迫る具体的な方法について議論します。

 


第3回 研究部会

日時:2018年6月11日(月)

場所:教育文化センター 研究室A

内容:研究テーマ具現化に向けての話し合い

 

  

 授業の中で見たい子どもの“次の問いを見出す姿”について話し合いました。子どもが“次の問いを見出すことの必要性”を確認し、“次の問いを見出す子”を育てる授業づくりへと話が展開していきました。

 ・どんな場面で子どもは“次の問い”を見出すか。

 ・どういう問いをどういう場面で取り上げたらよいか。

今回も講師の池田先生からアドバイスをいただきながら、“次の問いを見出す子”を育て、増やしていくには、普段から“問い”を取り上げ、それを“価値づけていく”ことの大切さを皆で共有することができました。

 次回の部会では、研究員が持ち寄った事例から“問いを見出す方法”を更に探っていきます。

 


第2回 研究部会

日時:2018年5月7日(月)

場所:教育文化センター 研究室C

内容:研究部会の日程調整、年間計画

   研究テーマ具現化に向けての話し合い

 

 今回は、研究テーマ具現化に向けて「授業の中で子どもたちのどんな姿を見たいか」という授業づくりの視点について話し合いました。昨年度の授業実践を振り返りながら、各々の授業における教師の願いや手立てを確かめ合い、共有し合いながら、考えを深めていく子どもの姿をイメージし、発表し合いました。昨年度に引き続き、講師を担当していただく横浜国立大学教授池田敏和先生から多くのご助言をいただき、具体的なイメージを皆で共有することができました。今後も研究テーマ具現化に向けて研究していきます。

 


第1回 研究部会

日時:2018年4月19日(木)午後3時30分から

場所:教育文化センター 研究室C

内容:辞令交付

   部会の日程について

 算数・数学科研究部会は、研究2年目に入りました。研究員辞令交付式の後に、1名の新メンバーを迎えて、第1回部会を開催しました。今年度は、昨年度の取り組みから研究テーマ決定に向けて検討していきます。また、授業セミナーも開催していきます。5月部会からは、講師の池田敏和先生とともに本格的に研究を進めていきます。