令和6年度 算数・数学科研究部会 活動報告
第3回 研究部会
日 時:2024年6月19日(水)15:30から
場 所:藤沢市立大清水小学校
内 容:研究の方針
研究テーマ:たたき台から みんなで考えを深める 授業づくり
9月に行う予定の授業研究セミナーの指導案検討をしました。小池研究員は「周の長さが10㎝で面積が4㎠になる長方形(正方形)の縦、横の長さを求めましょう。」という二次方程式を使って解決する問題から、生徒に周の長さは変えずに面積を変えて問題をつくらせ、その中で答えが出ないものについて取り上げ、何故なのかと、更に思考を進めていく授業を組み立てました。この授業では、生徒が作成した問題の中で「これだと長方形(正方形)ができない?分からない」というものを『たたき台』にして、新しい課題から新たな発見へと授業を展開していきたいと考えています。『たたき台』が役割を発揮し、生徒のより積極的な活動を引き出すことができるように更に検討を重ねていきます。講師の池田先生から、「うまくいかないものを皆に発信し、見直し修正していく態度が大事」というアドバイスをいただきました。
第2回 研究部会
日 時:2024年度5月24日(金)午後3時30分から
場 所:教育文化センター 研究室D
内 容:研究の方針
年間計画
研究テーマ:たたき台から みんなで考えを深める 授業づくり
研究テーマの鍵となる『たたき台』についての共通理解を図るため、小池研究員の授業指導案をたたき台にして、意見交換を行いました。平方根を使った数(中学3年生)の問題で、「『たたき台』をどこにつくるのか」「√aとaを比較して一般化するところが『たたき台』となるのではないか」など意見を出しながら、授業の流れを検討しました。
『たたき台』のある授業を行うことで、どの子どもにも、再度出した答えを見つめ直し修正していくと上手くいくという価値観や、みんなで議論すると思考が深められるという体験を通して、課題に対して失敗を恐れず一歩踏み出せる子どもの育成につなげたいと考えています。
今年度は3回の授業研究セミナーを開催し、『たたき台』のある授業のよさを発信していきたいと思っています。
第1回 研究部会
日 時:2024年4月19日(金)午後3時50分から
場 所:教育文化センター 研究室B
内 容:今年度の研究の進め方について
新たに二人の研究員を迎え、研究2年目がスタートしました。課題に対して、分からないからと諦めてしまうのではなく、まずは一歩を踏み出すきっかけになるものを『たたき台』と称し、それをきっかけに検討・修正し思考を進め、「『たたき台』があったから皆で議論して思考が深められる」「検討し修正していく過程に価値がある」と子どもが思える体験を繰り返せるようにと、研究テーマを「『たたき台』から みんなで考えを深める 授業づくり」としました。「『たたき台』とその後の議論が考えを深め、いいものがつくられる」という思考の仕方を意図的につくり価値づけたいと考えています。授業研究セミナーを通して発信していきたいと思います。