第9回

日 時:2025年12月18日(木)15:30から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:下山研究員 研究授業事後研究

            野﨑研究員 研究授業指導案検討

今回の研究部会は、下山研究員の研究授業事後研究と野﨑研究員の研究授業指導案検討を行いました。

   

下山研究員からの報告によると、授業を受けた児童たちの感想には「詩を書きたい」「言葉を知りたい」といった意欲的な言葉が溢れていました。「詩の自由さや楽しさを伝えたい」という授業者の願いが、しっかりと子どもたちに届いたようです。色鮮やかな絵が添えられた詩の作品からも、表現することを楽しむ子どもたちの生き生きとした様子が伝わってきました。

   

次に野﨑研究員の指導案検討を行いました。

野﨑研究員から、書写のエキスパートである青山先生が講師を務めるこの機会に、書写の授業に挑戦したいとの提案がありました。事前アンケートのテキストマイニング結果では、書写を「嫌い・不得意」とする回答が102件に上っています。こうした生徒たちに対し、いかにアプローチして書写の楽しさを伝えていくかが本実践の焦点となります。

青山先生からは、「研究部会全体として書写に対する共通認識にわずかなズレがある」との指摘をいただきました。「書写は作品制作ではない」という原点に立ち返る重要性を再確認し、野﨑研究員が示す「技能を確実に習得するための具体策を講じる」という方向性を支援していただくことになりました。

 

第8回

日 時:2025年11月12日(水)13:25から

場 所:鵠南小学校3年1組及び会議室

内 容:下山研究員 部内研究授業及び振り返り

            安研究員 授業研究セミナー事後研究

今回の研究部会は、下山研究員の部内研究授業及び振り返りと安研究員の授業研究セミナー事後研究を行いました。

    

まず安研究員の事後研究では、単元振り返りを行いました。

単元後の授業アンケートでは、「相手意識を持って書くことができた」という生徒が増え、授業による変容が見られました。参観時の授業では何も書けなかった生徒も、その後の授業では自分のペースで段階的に取り組んだ成果物が確認されました。安研究員からは、「あらためて書く指導の難しさを痛感した」との振り返りがあり、今後の授業に活かしていきたいという研究の成果が語られました。

   

次に、下山研究員による部内研究授業の振り返りを行いました。

下山研究員の授業では、詩人と生成AIがアクロスティックの手法で作った詩を並べ、まず児童に詩人の詩づくりの楽しさを感じさせました。児童たちはその違いや面白さに敏感に反応し、意欲的に課題に取り組み始め、ワークシートには次々と詩が生まれました。

    

振り返りでは、鵠南小学校の先生方も多数参加され、熱心な議論が交わされました。児童たちの意欲的な姿勢が好印象を与え、授業の導入や展開においては、児童の主体性が高く評価されました。講師の青山先生からは、「『わかった』が増えると『書きたい』という意欲につながる」「親しみやすい流れは良いが、その中で言葉の質を高めていくことが大切」とアドバイスがありました。

 

第7回

日 時:2025年10月28日(火)15:30から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:下山研究員 部内研究授業学習指導案検討

            安研究員 授業研究セミナー事後研究

今回の研究部会は、おもに下山研究員の部内研究授業学習指導案の検討を行いました。    

      

下山研究員の学習指導案では、詩人の工夫がふんだんに織り込まれた詩を児童に紹介し、詩の自由さや楽しさに気づかせることで、児童が自由な発想で詩を創作する授業を展開する構想でした。その手立てとして、アクロスティックやアナグラムの要素を含む詩を教材として活用し、まず言葉遊びのおもしろさを体験させることで詩を身近に感じられるように指導を行うよう計画されました。

      

部会では内容が盛りだくさんになりすぎないよう、配慮が必要ではないかという意見も出されました。

講師の青山先生から「詩と散文の違いを明確にし、詩とは何かを十分に理解させることが大切。その上で、目的をもって作らせることが必要である」とアドバイスを受け、児童にとってより分かりやすい授業となるよう、あらためて指導内容を見直すことになりました。

 

第6回

日 時:2025年9月22日(月)13:15から

場 所:湘南台中学校 図書室及び第一会議室

内 容:安研究員授業研究セミナー及び研究協議

 今回のセミナーでは、魯迅の『故郷』を教材に用いながら、“今を生きる私たちから魯迅へ思いを伝える”というテーマで文章を書く授業が行われました。

   

 授業ではロイロノートを活用し、魯迅が現代に生きていたと仮定してメッセージを考える活動を行いました。単元全体は7時間構成で、本時はその5時間目にあたります。前時には、生徒たちが“現代の日本と1920年代の中国の共通点と相違点”についてグループで話し合っており、その内容をもとに文章を構築していきました。

   

 研究協議では、ロイロノートに記された生徒の成果をプロジェクターで共有しながら進められました。完成まで書き上げている生徒もいれば、まだ序文しか書けていない生徒もいて、筆の進み方には多少の差が見られました。参観者からは、「物語の読解が十分だったか」「題材が難しかったのではないか」「書く力の差が目立った」といった意見が出され、“読むこと”を“書くこと”の成果につなげる難しさが改めて浮き彫りになりました。

      

 講師の青山先生からは、「書く以前に、一人ひとりがどの程度物語文を読解できているかを把握していたのか」「国語の読解とは、物語文を読ませるための手立てを教えることであるが、それができていたのか」という問いを通して、「本時において、生徒が国語のどんな力を身につけるのかを明確にする必要がある」というアドバイスをいただきました。

 

第5回

日 時:2025年9月2日(火)15:30から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:安研究員授業研究セミナー指導案検討

 今回の研究部会は、前回に引き続き、安研究員の授業研究セミナー学習指導案の検討を行いました。

 

   

 安研究員は、生徒が魯迅にメッセージを届けるという活動を通して、相手意識を育む「書くこと」の指導を計画しています。しかし、その指導を効果的に行うためには、魯迅の作品を十分に理解した上で書くことができるかどうかが重要な課題となります。研究員の議論の中では、「魯迅の人生や社会的背景をしっかりと押さえたほうがよいのではないか」といった意見も出されましたが、どこまで背景知識を踏まえて書かせるべきかが一つの論点となりました。

 

   

 講師の青山先生からは、作家論とテキスト論の観点から、「作家論に基づく読解は、読みの自由度を狭める可能性がある。テキストそのものから読解する視点を忘れてはならない」との助言をいただきました。この言葉を受け、改めて「読むこと」から「書くこと」へとつなげる指導の難しさを実感しました。

 

 

第4回

日 時:2025年7月22日(火)14:00から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:安研究員授業研究セミナー指導案検討

  今回の研究部会では、安研究員が授業研究セミナーで行う授業の検討を行いました。教材は『故郷』(魯迅 光村図書)です。

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 安研究員の指導趣旨は、単元を通して「現代の日本と当時の中国社会との関わりを生徒に意識させながら、『自分事』として作品を捉えられるように指導すること」です。 そのため、単元の前半では「現代の日本社会における問題点」を考察し、後半では『故郷』の登場人物が暮らす国の状況や生活環境における問題点と比較する学習を進める予定です。          

          

 講師の青山先生からは、「読むことについては、これまで多くの研究がなされてきた。読んだことを活用することが重要であり、豊かに生きるために読むという視点を踏まえて授業を構築する必要がある」とのアドバイスをいただきました。 この助言を受けて、指導案の議論をさらに深めました。

 

第3回

日 時:2025年6月3日(火)15:30から

場 所:教育文化センター 中会議室

内 容:3分間研究報告会

    青山講師による講評と講義

 今回の研究部会は、研究員による3分間研究報告会を行いました。

      

 各研究員がこれまでどのような研究を行ってきたのかを報告し、全員で共有し合いました。それぞれ違った教育環境を経ていても、すべての研究員から教育に対する情熱は同じように伝わってきました。 

      

 講師の青山先生から、「教育に情熱は必要だが、その対極には冷静な分析も必要である」と助言をいただき、他の研究機関の実践例を紹介していただきました。時間にすれば短い講義でしたが、「研究の構造」の大切さをあらためて感じる機会になりました。

        

 いまの時点では共通点の少ない研究員も、これからの研究活動では、全員で一つのテーマを追いかけていくことになります。

 

第2回

日 時:2025年5月13日(火)15:30から

場 所:教育文化センター D研究室

内 容:今年度の研究の進め方について

 今回の研究部会は、今年度初めて講師の青山先生をお迎えして行われました。

       

 今年度の研究について各自の考えを出し合い、方向性を探りました。議論を進めていくなかで見えてきたのは、全員が「言葉に立ち止まる」ことの意義を共有していても、「いつ、どこで、どのように立ち止まるのか」は少しずつ差異があるということです。

         

 講師の青山先生から「言語活動は、相手意識や目的意識を持って日常生活に活かすことで洗練されてくる」とアドバイスを受け、「言語感覚を養う」という視点で、どんな生徒を育てたいのかを考えながら「インプット・アウトプット」を考えていくことになりました。  

 

第1回

日 時:2025年4月18日(金)16:00から

場 所:教育文化センター A研究室

内 容:今年度の研究の進め方について

  新しい国語科研究部会がスタートしました。

      

  前年度からの継続研究員2名と新研究員3名の5名で今年度の研究を進めていきます。

 新しい研究部会にとって最大の関心は「研究テーマ」です。前回のテーマをさらに深めていくのか、それとも新たなテーマを設定するのか。

 藤沢市の児童生徒と先生方のために、授業で活用される実践的研究を目指して議論を始めました。