夏の研修講座【講座番号9】「子供の「つまずき」は、授業の「つまずき」 ~特別支援は、ちょっとの「準備」から~ 」
9【支援教育】 子どもの「つまずき」は、授業の「つまずき」~特別支援は、ちょっとの「準備」から~
日 時:2022年8月1日(月) 9:00~正午
場 所:教育文化センター 中会議室
講 師:湘南台小学校総括教諭 加藤 岳氏
受講者:教職員 24名 (小学校23名)(中学校1名)
研修内容
(1)講師自己紹介
(2) 特別支援教育に関係の深い法律
(3) ウォーミングアップ
(4) 本講座の視点について
(5) グループ活動 特別支援を算数の授業で考える(小学校2年生「たし算とひき算の筆算」より)
特別支援を体育の授業で考える(小学校「体ほぐしの運動」より)
(6) いろいろな特別支援
(7) まとめ
研修成果
はじめに教育基本法第四条をみんなで確認するという活動やじゃんけんゲームの中で、支援を必要とする児童が授業中に感じる不安感や焦燥感をどのように感じているのかを味わい、支援の大切さを確認した。
次に算数の授業の中で視覚支援として、ノート指導を具体的に示していただいた。その後グルーごとに算数の教科書の問題でつまづきそうなところを考え、その手立てを考える活動を行った。グループの中で活発な意見を出し合っていた。グループ発表では、問題を選択して問題数を減らす、問題の取り組み順序を代える、プリントを作成してフォローする等々色々な工夫が出ていた。
次に体育の中での取り組みをいくつか紹介していただいた。体育では「気づけば体を動かしている、気づけば正しい動きが身に付いている」という流れをつくることが大事だと言うことがわかった。そのために説明を少なく、テンポ良く子どもを動かす授業の構造化が必要だということで、各グループで子どもの動きを考えていった。
加藤先生の体験に基づいた具体的なお話はとても分かりやすく、受講者も自分でできる支援を考えることができた。2学期からの授業に生かしていきたいという声がたくさん寄せられた。
受講者の感想(抜粋)
・“自分の授業への支援”と聞いて、なるほど!と思いました。準備の大切さを改めて感じました。 ・講座の導入がユニークです。答えがわかっている人にとって答えやすく、答えがわからない人にとっては、その状態がつらいことがよくわか ります。視覚支援スライドショーは写真を動画に加工したもので作りやすいなと感じました。 ・2学期からの授業で使えそうな内容ばかりでした。いかに言葉を少なくして、子どもにわかりやすく活動をさせてあげられるか、こちらの工 夫次第、努力次第だなと思いました。 |