夏の研修講座【講座番号35】生活科および総合的な学習の時間の理論と実践
35【教科・領域等(生活科・総合的な学習の時間)】生活科および総合的な学習の時間の理論と実践
日 時 :8月18日(木)午後1時30から午後4時30分まで
場 所 :教育文化センター 中会議室
講 師 :文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 齋藤 博伸 氏
研修内容:
・改訂3年目を迎え、指導計画等の見直しの時期。PDCAサイクルはできているか。Dで評価して終わっていないかを確認したい。
・生活科での実践事例と解説、「活動あって学びなし」としないために
・生活科での評価規準作成ポイント、例を参考に実際に作成
・総合的活動の時間の実践事例と解説、教科書がないことを生かす工夫、学校教育目標との関わり
・単元の構成の方法、課題例、ウエビングマップでの単元構成を実際に作成
・指導と評価、教師からの視点の与え方
・高等学校の探求の時間の様子
研修成果
・今回は、実践事例や参考資料を数多く紹介していただき、指導計画の立て方や情報のつかみ方、展開の工夫などを知ることができた。とくにPDCAサイクルの中で見直しから改善につなぐ部分を大事にしていくことで学習を螺旋につなげ、評価で終わらないように計画する点を大事にしたい。
・ICTを生かした学習のよさの紹介もあった。2年生の「自分発見」では整理分類する部分でロイロノートを使っていた。もっと知りたいという児童の気持ちを喚起する手立てとして有効である。
・調べ学習としてよく新聞やリーフレット作りをするが、作って終わりとなることが多い。子どもたちが企画したリーフレットが実際に役立っている事例を紹介していただいた。事業所との打合せを含めて綿密な計画が必要。
・生活科の評価作成では、評価規準には、どの小単元で、どの評価の観点、どのような評価規準を元に見取るか、について示すことが必要となる。その作成のポイントとして、見取る子どもの姿の具体的姿の例を示していただき、各自で単元と観点、評価規準を作っていった。実際に作成してみることで、作成でのハードルが下がったと感じた。評価規準を作成した上で、授業を行うと視点がはっきりして、見取りやすいこともわかった。
・総合的な学習の時間は教科書がないので、学校独自の単元を組む必要がある。そのため、ウエビングマップを使った単元構成づくりを行った。広げられるだけ広げることや各教科とのつながりを見つけ、年間の指導計画に落としていくことなどを学んだ。学校独自の単元づくりの良さを感じた。
受講者の感想(抜粋)
・とてもわかりやすい資料とお話で、あっというまの研修時間でした。どの教科もそうですが、ポイント!どこに着目して、授業をつくっていく、評価していくか…今まで自分でできていたのかを振り返りました。今日のお話はすぐにかえってから先生方に伝えたい。
・自ら課題を持ち、学習に取り組むことの面白さと課題を感じた。教材研究や評価規準を学校なりに学習内容とてらして考える努力が必要だと思う。教職員としても面白さを感じながら、生活・総合に向き合えるようにしていきたいと感じました。