【講座番号11】いじめの起こりにくいクラスをどうつくるか ~「居場所づくり」「絆づくり」~
日 時:2022年8月26日(金)午後2時から午後5時
場 所:教育文化センター 理科研修室
講 師:教育指導課 いじめ防止担当指導主事 林 理絵 氏
教育指導課 いじめ防止対策担当SC 三上 容子 氏
教育指導課 スクールロイヤー 上西 宏明 氏
研修内容
(1)クラスで起こりうるいじめを予測する
(2)居心地のよいクラスにするために
(3)いじめの起こりにくいクラスとは
研修は、3人の講師にそれぞれの専門的知見からお話し頂きました。
(1)クラスで起こりうるいじめを予測する 上西 宏明 氏
クラスで起こりうる事例を読みながら、よいところと心配になるところを考えていきました。いじめを早期に発見するための視点を磨くため、「いじめの定義とは」「いじめを見つけるポイント」「初期対応で大事な点」などについて解説していただきました。また、実際にこのような場面で具体的にどのような手立てができるかを全体で考えました。
(2)居心地のよいクラスにするために 三上 容子 氏
居心地の良いクラスにするためにという視点でのクラスづくりについてお話をいただきました。「ご機嫌な教室と不機嫌な教室」の違いや教師のどのような態度がご機嫌な教室につながるのか具体的に説明がありました。教師として身につけたい力、関係づくりのあり方についてのお話は意識的に実践につなげていきたい内容でした。
(3)いじめの起こりにくいクラスとは 林 理絵 氏
12年ぶりに改定された生徒指導提要から生徒指導を意識した授業づくりについて説明していただきました。その後、グループで1学期の取組みや課題に対しどのように対応するかを話し合いました。中堅の参加者が多かったことから、後輩教師へのアドバイスをどうしたらよいかという話し合いもありました。
〈参観者の感想から〉
- 「居場所づくり」「絆づくり」の両立、そのための教師側の手立てや配慮等、普段自分がやってきたことを振り返るきっかけとなりました。普段からどのような危険が予想できるか「アンテナを張る」というイメージでいきたいと思います。
- 法的観点、心理的観点、指導の観点から、わかりやすくいじめについて理解を深めました。いじめのないクラスは本質的に居心地のいいクラスに同意だということは、とても印象に残りました。そのことについて深く広く校内でも理解ができるよう努めていきたいです。
- 身近な事例の中に重大事態につながるものがあることに驚きました。子ども達のちょっとした変化に気づき対応していくことが大切だと感じ、“子ども達が安心して生活できる教室づくり” を改めて心がけていきたいと思いました。2学期から研修で学んだことを生かしていきたいです。