第8回 部会

日 時:2021年3月23日(火) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター理科研修室

内 容:・ポートフォリオ評価の実際

    ・テーマ設定について

    ・中間報告について

 前回は酒井研究員の前半の授業についての話し合いでした。今回は単元が終わり、前回同様に児童らが記入した学習ポートフォリオの後半部分の記録シートに研究員が書き込んだコメントは、「臭いも重要な判別方法だね」「意外性が実験の面白さだよね」「似ているがどこが違う?」「着眼点はいい」等が出されました。

 さらに「水よう液とは何か?」の問いに対して、学習前と単元終了時での児童の学習の定着理解度を比較すると、「記述内容が詳細になった。粘り強く学習を調整した結果!?」、「記述内容が詳細になった」、「粘り強さが身についたのかな」、「最初から比べると水溶液が何であるか理解を深められましたね」等の子どもの変容についての意見が出ました。最後に、「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることを目的として「粘り強い取組をしようとしている」、「自ら学習を調整しようとしている」と思われる各場面についてポートフォリオの記録シートの記載内容に基づき話し合いました。

 辻本先生からは、「子どもが授業ごと(連続的)に書けるように仕掛けていくと、子どもは変容する」「粘り強い取組と自己調整を見取ることの難しさ」「学習の前と後を見ると粘り強さが見えてくる」等、助言がありました。

 次にテーマ設定に向けて、研究員でキーワードとなる言葉を付箋に書きました。「OPPAシートを活用した授業づくり」「学習と指導の機能を持った評価」「評価を通した授業改善」「主体的に学びに向かう姿勢をどう評価するか」等が出され、テーマ設定に向けて研究員の共通理解を図りました。

    

    

第7回 部会

日 時:2021年3月4日(木) 午後3時から

場 所:各勤務校(リモート開催)

内 容:・酒井研究員の部内授業について

    ・ポートフォリオ評価の実際

  2月26日(金)に酒井研究員の部内授業をビデオ撮影し、そのビデオを研究員と共有しました。酒井研究員からは、「一つの予想に対して、みんなが興味を持って話していた」「予想を詳しく掘り下げたら、たくさんの意見が出てきた」「予想はたくさん出たが、考察は戸惑っていた」との自評がありました。他の研究員からは、「子どもたちがよく話し合って解決していた」「アルカリ性の反応一つとっても子どもの表現が様々で面白かった」「先生の発問から子ども同士の学び合いを感じた」「シートに記録したものが実験した後どう変化していくか。」等の意見や感想があり、予想と考察についての議論が深まりました。辻本先生からは、授業が柔軟であり、子どもたちをきちんと評価している。自分たちが持ち寄った水溶液に対して自分たちで答えを見つけようと授業を仕掛けている。そして自分で考えた考察には価値があることや、子どもたちの自己肯定感(セルフエスティーム)をどう高めていくか等、助言がありました。

 次に前回の藤原研究員と同様に、児童らが記入した学習ポートフォリオの記録シートに対し、研究員がコメントを書き込んでみました。そして、「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることを目的として「粘り強い取組をしようとしている」と思われる場面や、「自ら学習を調整しようとしている」と思われる場面についてポートフォリオの記録シートの記載内容に基づき話し合いました。

 辻本先生からは、ポートフォリオの記録シートに児童が記載した学習履歴の中で「粘り強さ」「自己調整」を見取ることができる可能性があること、さらには児童が自らがこの学びで何が変わっていったのかを自己認識できるること等、助言がありました。

   

 

第6回 部会

日 時:2021年1月22日(金) 午後3時30分から

場 所:各勤務校(リモート開催)

内 容:・ポートフォリオ評価の実際

    ・酒井研究員の指導案検討

 今回初めてリモートで研究部会を開催しました。

 児童らが記入した学習ポートフォリオの記録シートに対し、研究員がコメントを書き込んでみました。次に、「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることを目的として「粘り強い取組をしようとしている」と思われる場面や、その中で「自ら学習を調整しようとしている」と思われる場面についても話し合いました。

  辻本先生からは、教師のねらっていることと子どもの書いていることに違いがあること、子どもの状況によって違うこと、同じ内容でもコメントが違うこと、コメントをどう書けばいいか等の助言がありました。

 学習ポートフォリオの記録シートが、学習評価の材料として効果的に機能することを目指し、今後も研究を進めていきます。

 

        

  次に酒井研究員の指導案を検討しました。6年「水よう液の性質」の単元で、「身の回りの水溶液の液性を調べて、その性質や働きを発見しよう」をねらいとした授業です。単元を通してポートフォリオを使い、児童らの理解度等を見取っていきます。

 

 

第5回 部会

日 時:2020年12月21日(月) 午後1時40分から

場 所:藤沢市立滝の沢小学校 6年1組教室

内 容:・部内研究授業

    ・研究協議及び研究部会

 6年「水よう液の性質」の部内研究授業を行いました。実験結果から水溶液の正体を考えようという課題で授業が進められました。どのように水溶液の正体を判断したかグループごとに根拠を説明しました。最後に各自が結果を受けて、振り返りをポートフォリオシートに記入しました。

  

研究協議

ポートフォリオシートの記入について、「記録シートで子どもが何を感じ取ったのか」「子どものつぶやきをどう次に生かすか」「評価を生かして授業ができたか」等、話し合いました。

辻本先生からは、子どもの書いた記録シートの言葉に価値付けをしてあげることが大切という助言がありました。

  

 

第4回  部会

日 時:2020年11月24日(火) 午後3時から

場 所:教育文化センター 理科研修室

内 容:・第3回部会の振り返り

    ・評価を活かした授業改善

    ・部内研究授業の指導案検討

今回は「評価を活かした授業改善」を協議の柱とし、研究員が日頃の授業実践を持ち寄りました。研究員から「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」について実践報告があり、評価について理解を深めることができました。また、次回の部内研究授業の指導案の検討も行いました。辻本先生から、それぞれの実践について講評をいただき、さらに部内研究授業の授業分析の方法についてご指導いただきました。  

    

  

 

第3回  部会

日 時:2020年10月29日(木) 午後3時から

場 所:教育文化センター 理科研修室

内 容:・第2回部会の振り返り

    ・評価について(辻本先生より)

    ・部内授業に向けて

まず初めに、ワークショップ「評価ダイヤモンド」を行いました。このワークショップは、それぞれ10枚の評価内容をランキングづけるというものです。この活動を通して、異校種間での評価の価値観を共有できました。

次に辻本先生より「楽しい評価の時間ー10分で分かる評価ー」と題し、ポートフォリオ評価等について解説していただきました。研究員として、評価について具体的な手法を知る機会となりました。

       

        

 

 

第2回  部会 

                                                                                

日 時:2020年10月5日(月) 午後3時から

場 所:教育文化センター 理科研修室

内 容:・各自の実践報告

    ・辻本先生ワークショップ

これまでの教師経験において、各研究員が考える”よい授業”に関する授業実践を報告しました。次に付箋を用いて「自分が感じている問題点」「理想とする授業」「テーマにしたいこと」について各研究員が互いの考えを共有しました。

さらに辻本先生から、反転学習、ロールプレイング、ポートフォリオ等を使った「議論する理科」の授業について、お話をいただきました。

最後に、根拠を示し研究テーマを設定するようにご指導いただきました。

    

    

       

 

第1回  部会

日 時:2020年8月28日(金) 午後3時30分から

場 所:教育文化センター 理科研修室

内 容:・教育文化センターの研究員について

    ・理科研究部会の3年間の流れについて

    ・研究テーマについて

    ・今年度の研究の進め方について

  新たに研究員2名を迎え、5名の研究員で令和2年度最初の部会をスタートすることができました。前年度の研究を土台に新たに研究テーマを探っていく予定です。

 今回は研究員自身が日頃感じている授業観や、課題等について話し合い、今年度から新たに法政大学理工学部兼任講師の辻本昭彦先生をお迎えし、ご指導、ご助言をいただきました。