第10回部会 理科研究部会

日 時:2022年1月18日(火) 午後1時35分から

場 所:藤沢市立富士見台小学校 2年3組教室

内 容:授業研究セミナー

単元名:小学校2年 「じしゃくのふしぎをさがそう」

 研究テーマ「学びの見取りによる授業改善を目指して ~OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの~」

【授業】

    

 研究テーマである「学びの見取りによる授業改善を目指して~OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの~」に基づく公開授業を行いました。毎時間ごとに発言や行動を見取り、また「この授業で一番大切だと思ったこと」をOPPAシートに記入し、授業で児童が何を考え、何を感じ、何を学んだのか、何を疑問に感じたのかを見取る。低学年の児童は文字で表現することが難しい部分も多いため、発言や行動観察に重きを置きつつ、OPPAの文章やキーワードからも学びを見取り、次の時間に向けて、目の前の児童に合わせた授業の内容や展開へとつなげていきました。

【研究協議】

  

 各研究員が授業中一人の児童の様子について、「つぶやき」「児童相互の関わり」「他の児童や担任との関わり」「担任のサポートによる変容」等を中心に見取りました。児童たちからは、「いい音がするものはくっつく」「色に関係している」「くっつきそうでくっつかないものがあった」「意外なものがくっつく」等様々な言葉や文章を見ることができ、主体的に学習に取り組んでいた。

 講師から「授業の初めに前時のOPPシートで振り返りをすることで、子どもたちの課題をシェアしている」「人の話しを聞いて、他人に説明していることはすごいことである」「子どもたちが葛藤していて学びの本質に向かっている」等の講評をいただきました。

【リモート参加者より】

・3年生で扱う内容の前段階として2年生で遊びとして扱うことが面白いと思った。

・リモートだったので、児童が書いているワークシートが見えず、わかりずらかった。

第9回部会 理科研究部会

日 時:2021年12月22日(水) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター 理科研修室

内 容:・酒井研究員の経過報告

    ・授業研究セミナーⅡ 指導案検討及び役割分担    

  

 11月の酒井研究員のその後の授業について、ロイロノートを活用したりストップウォッチを使ったりして実験をしてみたとの報告がありました。辻本先生からは、先生がまとめずに児童から出てきたもので授業を進めたのが良かったと講評をいただきました。

 次に藤原研究員の生活科指導案の検討を行いました。理科部会なので、理科的要素のあるものを意識して、「じしゃくあそびをしよう」の授業を考えました。子どもたちには自由に磁石を使わせ、「つぶやき」「発言」「気づき」をOPPシートに表現できればと考えました。

 最後に各研究員が一人の児童の様子を見取ることを決めました。

第8回部会 理科研究部会

日 時:2021年11月10日(水) 午後1時35分から

場 所:藤沢市立大鋸小学校 理科室

内 容:・授業研究セミナー

単元名:小学校5年 「ふりこの動き」

 研究テーマ「学びの見取りによる授業改善を目指して ~OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの~」

【授業】

    

 理科研究部会では今回初めて、研究テーマである「学びの見取りによる授業改善を目指して~OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの~」に基づく公開授業を行いました。酒井研究員は今までの授業で、児童が予想をしっかり立てることで、得られた結果に対する考察が深まることを期待し、授業を重ねてきました。振り子の振れ幅を変える要因を児童自ら考える場面を設けることが、自作の振り子教材に主体的に向き合う姿につながりました。さらに毎時間のOPPシートの分析から教師側の授業改善へとつなげることができました。

【研究協議】

  

 研究協議では、OPPAは1つの単元ごとに1枚のシートにまとめられるため、単元ごとの学びの過程・思考の過程を、授業者だけではなく、児童生徒自身が読み取ることができる。このような児童等の学びの過程・軌跡や「主体的に学習に取り組む態度」をより綿密に見取り、授業改善を繰り返す中で、児童等は学習を価値合理的行為としてとらえ、より学ぼうとする「学びに向かう力」を身につけていくのではないか。OPPシートで子どもの学びを見取り、授業改善をし、「子どもの学びに向かう力、人間性」を育てていくのではないか。などの意見が出されました。

【リモート参加者より】

・魅力的な理科の授業を展開する一つの手段として、OPPAの活用が有効であることを学べました。

・ポートフォリオの内容を児童にフィードバックされていて、授業改善に生かされていて自分もやっていかなければと考えました。

・OPPAの活用の仕方が具体的で分かりやすかったです。子どもの思いに寄り添った授業をしていきたいです。

第7回部会 理科研究部会

日 時:2021年10月28日(木) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター 小会議室

内 容:・授業研究セミナーⅠ 役割分担

    ・酒井研究員指導案検討及び経過報告

  

 今回の部会では前回に引き続き、授業研究セミナーⅠ(酒井研究員 小学校5年生 単元「ふりこの動き」)の指導案検討を行いました。指導案とテーマとの関連性をふまえ、OPPAシートから何を見取るのか。具体的に「表情」「行動」「つぶやき」を見取る。それを受けて授業改善へと生かしていくのではないかという意見が出された。最終的には見取る視点として、「児童のつぶやき」「他者との関わり」「先生の声かけと子どもの様子」に落ち着いた。この見取りをふまえて「自分だったらどうするか(授業改善)」について協議したらどうか等、活発な意見交換がされました。

 

第6回部会 理科研究部会

日 時:2021年9月27日(月) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター 理科研修室

内 容:・授業セミナーⅠ 酒井研究員指導案検討

    ・セミナー用研究概要検討

    ・ポートフォリオ評価の実際

 今回の部会では、授業研究セミナーⅠ(酒井研究員 小学校5年生 単元「ふりこの動き」)の指導案検討を行いました。本時において児童に身に付けさせたい力は「条件整備」や「結果に表れる誤差」であることを部内で共有しました。さらに、本単元における児童の学びを授業ごとに作成・蓄積しているポートフォリオシートからどう見取るのかを話し合いました。

 

第5回部会 理科研究部会

日 時:2021年8月25日(水) 午前9時から

場 所:藤沢市教育文化センター 理科研修

内 容:・セミナー用研究概要検討

    ・各自のポートフォリオ評価の実際

11月と1月の研究セミナーに向けての研究概要について検討を行いました。研究テーマ「学びの見取りによる授業改善を目指して」決定に至った経緯の確認を行った後、「学びに向かう力、人間性をどう評価するか」「学びに向かう力をどう見取り、授業改善につなげるか」「学びを見取ることで形成的評価を行い子供の思考に沿った授業改善とは」等活発に話し合いを重ねました。また、サブテーマ「OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの」についても、「OPPAは形にとらわれない記述なので児童・生徒の本音が書かれている」「毎時間の書き込みの”気づいたこと”等から児童・生徒の変容を読み取り授業を変えていく」等それぞれの研究員の意見が出され共通理解を図りました。辻本先生からは、授業改善の根拠は児童・生徒の変容であること、OPPAを使っての授業改善の一番の特徴は児童・生徒の思考を大切にしていること等話していただきました。

次にポートフォリオに書かれている生徒の感想もとに、「粘り強い取組」「自己調整」についてディスカッションをしました。

  

 

第4回部会 理科研究部会

日 時:2021年7月6日(火) 午後1時35分から

場 所:藤沢市立大清水中学校

内 容:・大曽根研究員の部内授業

    ・研究協議

中学校1年「身近な物理現象」の凸レンズの部内研究授業を行いました。凸レンズを使ってできる像のでき方を、焦点距離の3倍、2倍、1.5倍、焦点、焦点距離の0.5倍にして実験を行い、「像の大きさ」や「像の向き」等をワークシートに記入しました。最後に各自が結果をもとに、振り返りをポートフォリオシートに書き込みました。

    

研究協議

今回はこの単元の今までの授業のポートフォリオを事前に配り、研究員が一人の生徒を決めて授業を参観する方法をとりました。研究員は、一人の生徒の6時間分のポートフォリオシートを見ているので、研究員なりの見取りをすることができました。授業者はポートフォリオにコメントすることで、生徒とのやりとりによって「気づき=子供の考え」がよく分かりました。

辻本先生から、「OPPAシートに書くということは、授業を受けて学んだこと(インプット)を言葉にして書くこと(アウトプット)。生徒にとってこの作業は大変なことである。書かれた言葉を教師がどう見取るかが大切である」と話していただきました。

    

 

第3回部会 理科研究部会

日 時:2021年6月22日(火) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター理科研修室

内 容:・研究テーマ設定に向けて

    ・部内授業に向けた指導案検討

 今日は研究テーマを決める話し合いをしました。(案)として①学びの見取りによる授業改善を目指して、②学びの見取りによる児童(生徒)自身がつくる本質的な問いの構築を目指して、③学びの見取りによる児童(生徒)自身に学習目標を持たせることを目指して、が出されました。軸が”教師”側か、”児童・生徒”側か。”本質的な問い”や”学習目標”の共通認識が必要である等活発な話し合いがされました。さらにサブテーマについても話し合いました。

その結果、研究テーマは「学びの見取りによる授業改善を目指して」、そしてサブテーマは「OPPAの活用・分析を通して見えてくるもの」に決まりました。

 次に大曽根研究員の部内授業に向けた指導案検討を行いました。ポートフォリオの記録と授業内での生徒の見取りから、生徒一人一人の気づきや思考の変容に気づくことを目指します。

     

 最後に辻本先生より、本質的な問いに迫る3つのアプローチの仕方や、主体的な学習に取り組む態度の評価について、プレゼンテーションをしていただきました。

     

 

第2回部会 理科研究部会

日 時:2021年5月17日(月) 午後3時30分から

場 所:藤沢市教育文化センター理科研修室

内 容:・自己紹介

    ・講師紹介

    ・テーマ設定に向けて    

    ・辻本先生ワークショップ

  

 自己紹介、並びに講師の紹介の後、テーマ設定に向けて話し合いました。昨年度の3月の部会でテーマ設定に向けて、研究員が書いたキーワードとなる言葉の付箋をもとに、改めて新メンバーで話し合いました。「子どもたちを見取ることにより授業改善に繋がる」「評価をきっかけにして学びを見取る」「主体的に学習に取り組む態度について、子どもたちの見取りをどうしていくか」等、研究全体をどこにフォーカスしていくか、テーマ設定に向けて研究員の共通理解を図りました。

  

 次に辻本先生からワークショップ「楽しい評価の時間」についてお話をいただきました。まずはじめに、辻本先生作成の「サイコロトーク藤沢バージョン」で研究員が順番にプレゼンテーションをし、「ベストな授業」「ワーストな授業」「話しを聴いて共感したこと」等話しました。最後に辻本先生から「主体的に学習に取り組む態度の評価をどうするのか」「<粘り強く><自らの学習調整>をどう評価するのか」についてお話をいただきました。

        

    

第1回部会 理科研究部会

日 時:2021年4月15日(木) 午後4時20分から

場 所:藤沢市教育文化センター理科研修室

内 容:・自己紹介

    ・講師紹介

    ・研究の計画

 今年度は2名の研究員が入れ替わり計5名でスタートしました。

 昨年度の研究の柱と位置づけたOPPA(1枚ポートフォリオ評価)を用いた”単元を通しての児童・生徒の変容”の見取り方について、さらには、”主体的に学習に取り組む態度の評価方法”について情報共有を行いました。

 今年度は研究テーマを設定し、そのテーマ実現に向けて、講師の辻本先生の助言をいただきながら、さらに深めていきたいと思います。

 部会の取組については授業研究セミナーを2回、部内授業を1回実施の予定です。活動報告としてその都度ホームページでお伝えしていきます。