令和5年度 理科研究部会 活動報告
第7回部会 理科研究部会
日 時:2023年11月2日(木)午後3時30分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容
1 OPPAの見取り方とコメントの書き方
二人の研究員が、勤務校で取り組んでいるOPPAの見取り方やコメントの書き方について共有した。実践したOPPAの中には「興味を持ったことには教師の想像を超えていたこと」、「授業中あまり発言しない児童等が自分の考えをたくさん書いていたこと」、「いい視点でとらえた児童を発見することができたこと」、さらに教師として自分のフィードバックができることがよかった等の報告があった。課題として教師の見取り(思考、疑問、メタ認知等)方の視点不在、実施学年や単元等によってはポートフォリオができる時とできない時があること、「本質的な問い」をどうするかといったこと等があがった。
2 辻本先生から
善行中の研究発表の概要について説明をいただいた。研究発表について、ハイブリットの手法を取り入れることで、広く周知する機会となった。また各教科の「本質的な問い」についても、どの教科も吟味され、教師の教育観が随所に表れていてよかった。
本発表を受け理科研究部会のこれからについても「OPPAの見取りによる授業改善と学習改善」「メタ認知とICTの利活用」「主体的に学習に取り組む態度の評価方法」等のご示唆をいただき、今後のテーマ設定に向けたよい機会となった。
第6回部会 理科研究部会
日 時:2023年9月25日(月)午後3時30分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容
1 前回の振り返り
前回の研究部会で話題になった「大事にしたい授業の構」や「OPPシートを使ってこんなことをしてみたい」等の中で、キーワード「見方、考え方をはたらかせて」「ひっかかり」「ウェビング」「1時間ずつ切り取ってみる」「ポストイット形式で作成」「子どもの自己肯定感を培う」「OPPAのいいところは簡単であること」「素直な反応を見たい」「子どもの変容を見ていきたい」等、子どもが主語としての方向性が見られた。半年が経過し、研究の方向性を決めていく。
2 辻本先生ワークショップ(児童・生徒の自己肯定感を高める手立てについて)
第5回部会 理科研究部会
日 時:2023年8月29日(火)午後2時~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容
1 OPPシートを活用した授業構想について
各研究員からOPPAを活用した授業構想について、互いに情報共有を行った。研究員からは、「最終的には子どもがより学びを身につけられるようにしたい」「子どもの自己肯定感を培うためにOPPシートを活用したい」、「研究を通して子どもが主体となる授業を意識したい」、「子どもの実態に合わせた授業作りに役立てたい」、「子ども目線、子どもが学びたいことをアシストしたい」等 研究テーマ設定に向けて各自の考えを交換した。
辻本先生からは「OPPシートもデジタル化してくるだろう」「本質的な問いとは何か、教師の教育観と関わる」「授業をどう構築するか。教師はマネジメントの力が必要になってくる」「OPPAを実践してみて一番有効なのは、自己肯定感だと思う」等のアドバイスをいただき、研究を深める機会となった。
第4回部会 理科研究部会
日 時:2023年7月18日(火)午後3時30分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容
1 OPPAの実践
研究員が現場で実践したOPPシートを部会で共有した。「回数を重ねることで自分の気持ちが出てくるようになった」「OPPAをやってみて、子どもの心情の変化をつかむのに良かった」「自分が学んだこと、考えたこと、やってみたこと等書けるようになっていった」「子ども記述を授業で取りあげることで共有し、子どもたちが自ら考えられるようになった」等、授業改善に生かすことができたという報告があった。
2 辻本先生ワークショップ
次にワークショップ「評価ダイヤモンドランキング」を行った。この活動は「評価」の活動で大切・重要と考えるものを順序立てて考えるものである。研究員はAグループ(小学校)、Bグループ(中学校)に分かれ、それぞれ各自の評価についての意見を交わした。辻本先生からは「みんなで合意形成することが重要」「自分以外の考えを聞くことで、新しい価値観が生まれる」等お話をいただき、研究を深めるきっかけとなる時間となった。
第3回部会 理科研究部会
日 時:2023年6月23日(金) 午後3時30分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容 1.研究部員の5分間プレゼンテーション(自分の考えるよい授業とは)
研究員5人による「自分の考えるよい授業」について、各研究員がプレゼンテーションを行いました。「10年目を迎えた頃にOPPAとの出会いがあった。」「一方通行の授業ではなく、子ども主体を大切にする授業へと変化していった。」「私の考えるいい授業とは、子どもが主体性を発揮できること。」「子どものもっとやりたいを引き出す授業だと思う。」「自分が実際に見たものや実験結果に向き合い、自分なりに考えを深めることができること」「考えたくなるとっかかりのある授業」等、一人一人が熱く、自分の思いを語りました。
辻本先生からは、「OPPAを活用することで、教師自身も変わってくる。」「教育とは何か、学びとは何か、常に問い続けていく姿勢が大切である。」「OPPAは多様な考えや思いや疑問が出てくる。それらを見取りファシリテートしていくことが大切である」等お話をされました。
第2回部会 理科研究部会
日 時:2023年5月29日(月)午後3時30分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内容
令和4年度までの研究の共有
小林研究員、山川研究員から今までの研究の内容について、研究冊子の報告を行いました。小林研究員からは、ポートフォリオを活用することによって児童の学びの見取りから授業改善に取り組むことができたという報告がありました。また、山川研究員からはポートフォリオ活用当初は児童も何を書いていいか分からず困っていたが、回数を重ねるうちに書く内容も深まってきたとのこと。ポートフォリオの紙面上で児童との対話ができ、児童が何を考えているのか把握し、OPPシートを活用して授業改善へと取り組んだという報告がありました。
辻本先生ワークショップ
「キックオフミーティング ~スタートアップのためのこれまでの研究の考察~」
・OPPAとは1枚ポートフォリオ評価のこと。一人一人の可能性を引き出すこと。
・単元の始めに「本質的な問い」を行い、次に授業ごとに児童生徒がOPPシートに書き、最後にまた「本質的
な問い」を行い、同じ問いを繰り返すことで、振り返りができる。
・OPPシートは教師の見取りによる授業改善ができ、児童自身も学習改善につながることができる。
・教師の教育観の変容が授業改善につながる。
とお話をされました。
第1回部会 理科研究部会
日 時:2023年4月20日(木)午後3時50分~
場 所:教育文化センター 理科研修室
内 容:自己紹介
年間計画
藤沢市教育文化センターにて、令和5年度教育文化センター研究員全体会があり、その後第1回部会を行いました。理科研究部会は新たな研究員を3名迎え、研究を進めていきます。自己紹介の後、年間計画を確認し、授業研究セミナー及び部内授業については研究を進めていくうえで実施時期を判断していくことを伝えました。