9月25日(金)第37回体育祭
9月25日(金)第37回体育祭が行われました。 ※保護者用ページにはより多くの写真が掲載されています。
新型コロナウイルスの影響で5月に予定されていた体育祭が延期になり、更に台風で一日延期され、待ちに待った開催となりました。
朝から小雨交じりの肌寒い天候にも負けず、生徒会本部役員と各ブロックのリーダーの力強い行進からスタートしました。選手宣誓でも各色のブロック長がコロナウイルスに負けず素晴らしい体育祭にすると熱く誓っていました。
女子全員によるBOXリレーは各ブロックで2チームを作り、6チームが一斉にレースを行いました。緑チーム(青ブロック)が序盤から飛び出し、白チームに抜かれる場面もありましたが再び抜き返しリードを広げます。ほぼ独走状態になりアンカーにバトンパスした緑チームにアクシデントが発生!アンカーが走り出してすぐにBOXがバラバラに飛び散ってしまいました。拾い集めて再スタートするのに20秒以上ロスしてしまい、その横を白チーム(赤ブロック)が追い抜いていきます。猛然と追いかける緑チーム、逃げる白チーム。ゴール前の直線で再び緑チームがトップに立ち、そのままゴールテープを切りました。最終順位は1位 緑(青)、2位 白(赤)、3位 黄(黄)、4位 青(青)、5位 橙(黄)、6位 赤(赤)でした。※緑(青)=青ブロックの緑チーム
男子全員による大清水体操は例年保護者や地域の方が参観するスタンドから、女子が参観するスタイルで行われました。静寂の中に太鼓の音が鳴り響き、男子の凜々しい表情で力強い動きに会場の雰囲気も緊張感に包まれました。年々パフォーマンスは向上し、今年も伝統は受け継がれていることを実感しました。来年は是非、保護者や地域の皆様にもご覧いただきたいと思います。
今年度初めて実施するブロック対抗ミックスリレーは各ブロック学年男女混合のABC3チームをつくり、全員参加で行うリレーです。予行練習ではバトンパスでミスが多く、失格になるチームもありましたが本番ではスムーズに受け渡し、練習の成果と実力を十分に発揮したレースが展開されました。結果はAチーム1位 青、2位 赤、3位 黄、Bチーム1位 黄、2位 赤、3位 青、Cチーム1位 黄、2位 青、3位 赤でした。
ブロック対抗綱引きでは、雨が激しくなる中で文字通り力のこもった戦いが繰り広げられました。感染防止対策で1.2mの間隔で綱を持ち、人数を減らして行いましたが、なかなかの迫力で、勝敗が決したあとはブロック全体で歓声がわいていました。予行とちがい、体育館側の陣地で引いたチームが勝つことが多く、場所の有利不利が影響していました。そんな中で唯一、青ブロックのFチームがテニスコート側で勝利しました。これによって順位は1位 青、2位 赤、3位 黄となりました。
唯一の学年種目として行われた3年生による大縄跳びは、各ブロック2チームで3分間跳ぶルールで行われました。強い風によって本来の実力が発揮できないのでは?と心配されましたが、そんな心配をものともせず各チーム回数を伸ばしていきます。その結果、赤ブロックAチームの171回を最高に、他のブロックも100回以上跳ぶチームがあり、ハイレベルな戦いとなりました。コロナウイルスの影響で、様々な制限のある中で頑張ってきた3年生の思いが、回し手、跳ぶ人、応援する人の心をひとつにまとめ、一体となって回数を重ね、本番で見事にベストパフォーマンスを発揮しました。最終順位は1位 赤、2位 黄、3位 青でした。記録以上に大縄を跳ぶ3年生の真剣な顔がとても輝いてたことが記憶に残りました。
最終種目となったブロック対抗リレーでは、各学年から俊足自慢の男子2名、女子2名の12名でチームを作り、ブロックを代表して優勝目指して激走しました。スタートから先頭に立ったのは青ブロック。第2走者にバトンが渡り青、赤、黄の順で第3走者へ。その後順位は青、黄、赤→青、赤、黄→黄、青、赤→黄、赤、青→黄、青、赤とめまぐるしく順位が入れ替わり、第10走者に。第10走者の黄、青、赤ブロックの差は約3mと終盤に来て大接戦。第11走者はそのままの順位を保ってアンカーにバトンをつなぎます。アンカーだけは他の走者と違ってトラックを一周走る長丁場の戦い。順位は黄、青、赤で、赤がやや遅れて黄色と青の一騎打ちの様相に。バックストレートまでトップを守っていた黄色に第3オーナーで青が追いつき、第4コーナーでトップが入れ替わります。そのままゴールを駆け抜け、最終順位は1位 青、2位 黄、3位 赤でした。これほどバトンパスがスムーズで、転倒や衝突などのアクシデントもなく、最後まで競り合ったブロックリレーは本当に素晴らしいものでした。どのブロックにも拍手を送りたい内容でした。
すべての競技が終わり、閉会式、成績発表に。総合成績は優勝 青ブロック、準優勝 黄色ブロック、3位 赤ブロックでした。順位が発表されたときの反応が少し静かだったのは、勝ち負け以上に自分たちの意思表示が原動力となって、体育祭を開催できたことの充実感の方が大きかったからでしょうか。閉会式後に行われたブロック解散式では、すべてのブロックの代表者から下級生への感謝、今年度は表彰されなかった団結賞は自分たちのブロックだと信じていると語られていました。最後に写真撮影が始まる頃には雨がやんで、青空が広がっていました。写真に収まる表情はどのブロックも見上げた空のように、実に晴れやかですがすがしいものでした。。
規模を縮小し、様々な制限の中、悪天候にも爽やかに、初めてづくしの体育祭を見事に成功させた3年生は本当に立派でした。不満を言うことは簡単ですが、与えられた条件の中で最大限の工夫と努力で常に笑顔で乗り切った歴史に残る第37回の体育祭となりました。