皆さんは「トランスボックス・ラッピング」というものをご存じですか?

 これは藤沢駅周辺の電柱の地中化に伴い設置されたトランスボックスに、まちの変遷してきた姿や浮世絵などをラッピング(転写)したものです。

 このうちの「浮世絵」をラッピングしたトランスボックス22台に、新たにQRAコードを貼り、音声ガイダンスが聴けるようになりました。

 この度「藤沢地区郷土づくり推進会議」から依頼を受け、大清水中学校の5人の生徒がアナウンスを担当しました。

 2月19日(金)の放課後、放送委員から立候補した、31組 須藤柚葉さん、33組 岡本江美さん、21組 泉彩花さん、11組 藤原穂風さん、12組 外尾日向子さんの5人がアナウンスの録音に挑みました。

音声ガイダンスのURLはこちら↓

https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/fuji-k/kyodo/transformer-box/index.html

藤沢地区郷土づくり推進会議の高野さんから説明を受けます】

 

【トップバッターは岡本さん№5~8担当、ほぼNGなく終了】                 

  

 22台を一人4~5台担当し、アナウンス原稿を読み上げます。途中間違えると取り直しで、普段使わない言葉も多く予想以上に苦戦しました。

 それでも、録音を担当した藤沢公民館の牛田さん、大原さん、藤沢地区郷土づくり推進会議の高野さんが優しく、NGが出ると笑いが起こっていました。

【須藤さんの担当№9~12は長文が多く苦戦しました】

     

【NGに思わず笑いが起こり、和やかに収録が進みます】

 

 アナウンス原稿の一例を紹介します。

 絵師「落合芳幾」、万延元年(1860年)作、「東海道中栗毛彌次馬 藤沢」。
 この浮世絵は、江戸時代のベストセラー十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をさらに変化させたパロディー調の浮世絵で、絵師の落合芳幾が、弥次さん、喜多さんの二人が、各宿で繰り広ひろげる道中模様をユーモラスに描き、この絵の「藤沢」場面では、片肌を脱いだ主役の二人の人物は、右が弥二さん、左が北八さんです。二人が興じているのは狐拳と呼ばれた江戸時の遊びです。現在のジャンケンの元になったものと考えてよいもので、江戸時代には多種多様なケンが流行っていました。画面の上に書かれている文章は原作者「仮名垣魯文」が、各宿場でのテーマとなる文章、狂歌と二人の会話を面白おかしく記しています。

 どうです、難しいと思いませんか?5台担当した人の中には、30分以上かけて録音を終了した人もいました。それでも録音を終えた人に話を聞くと「楽しかった、いい経験が出来ました」とみんな笑顔で答えてくれました。

【泉さんは№1~4を担当、まずまず順調でしたが、普段使わない言葉に苦労しました】

                                                 

【藤原さんは№13~17の5台担当で長文も多く大変です】

 

【最後の外尾さんは№18~22担当、部活動終了後にわざわざ着替えて参加しました】

                                               

【みなさん上履きをそろえて脱いでいたのも印象的です】

 

 昨日から、実際に音声ガイダンスが聴けるようになっています。近くを通りかかったら是非スマートフォン等でQRAコードを読み取ってガイダンスを聞いてください。5人それぞれ個性的なアナウンスなので、22台全てを聴き比べるのも楽しいかもしれません。

【右上の「ふじキュン」のとなりのQRAコードをスマホなどで読み取ります】

             

 

【トランスボックスの紹介藤沢地区郷土づくり推進会議のパンフレットより~

        

【トランスボックスの設置場所~藤沢地区郷土づくり推進会議のパンフレットより~】