酸っぱいけど甘い 甘 夏

 ミカンやユズなどの柑橘類(かんきつるい)は、春に花が咲き冬に実ります。実は落ちないで、ずっと木になっていますがまだ酸が多くて食べられません。翌年の夏ころになると酸味が減り甘味が増してくるので食べられるようになります。実がなった翌年の夏食べるとおいしいので夏ミカンといいます。貴重な夏の柑橘類として明治以降価値が認められました。夏ミカンは、江戸時代に山口県の海岸に漂着した種をまいて育てたのが起源だそうです。甘夏は突然変異らしく、昭和の初期に大分県で発見されました。1970~80年ころが最盛期でしたが、外来のオレンジ類に押されて消費が少なくなっています。夏ミカン風呂は血行を良くし、果皮は健胃生薬になります。