令和6年度 第8回教育実践臨床研究部会(授業研究セミナー)
授業研究セミナー・第8回 部会
日 時:2024年11 月 11 日(月)
場 所:藤沢市立御所見中学校
内 容:授業研究セミナー 授業公開と授業リフレクション その後 部会
(森研究員) 「関東地方 東京大都市圏の過密問題とその対策」(中学社会 地理的分野2年)~話し合うということ~
・今年度も、本部会では、学習指導案の形式を ① 6つの構成要素による授業デザイン*1) の図 ②単元の指導・評価計画 ③ 本日の展開の3つをセットとし、授業の後のリフレクションは「参観者用振り返り用紙」*2)を使った「集団による授業リフレクション」を基本の形として取り組んでいます。
・ご参加いただいた先生方に、部会で取り組んでいる 授業リフレクションの様子を紹介することも大切な目的のひとつです。今回、森研究員は夏休みから「6つの構成要素によるデザインの図」に取り組んできました。何度も書き足し、整理していく中で、だんだん森研究員のしたいことが明確になっていきました。図には、いくつもの線がひかれ、なんどもそれぞれの構成要素の関係をさぐったあとが見えました。
*1) 6つの構成要素による授業デザイン 2014.3 教育実践臨床研究紀要「子ども学びを育てる知恵と技」p.35-84 藤沢市教育文化センター *2)「参観者用振り返り用紙」を使った「集団による授業リフレクション」 2012.3 教育実践臨床研究紀要「教えることをとおして自分も育つ」p.59-72 藤沢市教育文化センター
・今回、森研究員は「将来暮らすなら、東京大都市圏のような大都市と地方のどちらにあなたは住みたいか」についてのグループでの話し合いの中で、「友だちとのやりとりを通じて考えを深め、自分の考えを持ってほしい」というねがいの実現にせまろうと取り組みました。
・はじめに「東京大都市圏の拡大」の図を示し、どのような広がりをもっているのか、それはなぜか、その理由を地価を手がかりに考えさせ、次に発生している都市問題とその対策について、どんなことが考えられるか個人で整理し、紹介し合いました。そして、「将来暮らすなら・・・」という問いについて、個人で記述した後、グルーブでの話し合いに取り組みました。「都会か地方か」どちらかに班で決めるように指示がされ、活発な意見交換がされました。
・授業リフレクションでは、森研究員のねがいの実現について、実現したのか、子どもたちはどう学んでいたのか。子どもたちの様子をもとに話し合いが行われました。その中で、特に、子どもたちが話し合いをする上での、「その問いは、はたして子どもたちにとって意味のある話し合いだったのか」、「話し合うにあたって、そのもととなる資料はどうしたらいいのか」また普段の授業の中での資料の読み取り方、話し合いのさせ方等どのように考えたらいいのかなど、検討が行われました。子どもたちの様子から、教材研究についてなど話が広がっていきました。