令和6年度 第4回・第5回教育実践臨床研究部会
第5回 部会
日 時:2024年8月 2日(金)
場 所:教育文化センター 教育メディア資料室
内 容: 9月からの授業研究の指導案の検討(森研究員・大和研究員・山﨑研究員)前回の続き
7月29日の部会に引き続き、秋の授業研究セミナー・部内授業について担当する3名の研究員が「6つの構成要素による授業デザイン」などをもとに授業について話し合いました。
1.山﨑研究員 (小学部3年 生活科 ふくわらい)
「ねがい」特別支援学校の児童が「できた!」「おもしろい!」と思って取り組んでほしい。
2.大和研究員 (小6国語 「『鳥獣戯画』を読む」)
「ねがい」文章の表現の工夫を学んでほしい。
3. 森研究員 (中2社会 日本の諸地域「関東地方」)
「ねがい」自分の考えを持ってほしい。
第4回 部会
日 時:2024年7月30日(火)
場 所:教育文化センター 教育メディア資料室
内 容:1.夏の研修講座の振り返り (7月29日、30日)
2.9月からの授業研究の指導案の検討(森研究員・大和研究員・山﨑研究員)
3.カード構造化法を体験して(瀧澤研究員・河合研究員・小林研究員)
・今年の研修講座の講師としてお話しくださった4名のOBの方にもご参加いただきました。いつもより、大人数となり、活発な話し合いが行われました。
1.夏の研修講座の振り返り (7月29日、30日)について
各講座について、振り返り、課題について話し合った。
(1) 7月29日(月) 授業をつくるために今、大切にしたいこと~子どもの事実から考える~(担当 鹿毛先生と三木卓也研究員OB)
・三木研究員のお話について、「大変分かりやすく、経過が興味深かった。特に『こういう子ども達なので、こういう力をつけさせたい』など、具体的な話が子どもたちの様子から始まっているのがいい」との感想が述べられました。
また三木研究員OBから、「自身の実践をこうして振り返る機会が得られて良かった」との感想があり、自身の授業実践を繰り返し振り返ることの意義について共有しました。
(2) 7月30日(火) 自分の授業、どうしたい? ~6つの構成要素による授業デザイン~ (担当 鷹野全宏研究員OB 佐藤 遼研究員OB 山本泰輔研究員OB)
・講座に参加し、「授業デザイン」に取り組んだ研究員から、初めて、「6つの構成要素による授業デザイン」の図を書いてみて、書けるところと書けないところがあり、書いていく中で、自分が、『子どもがわかった』ということを大切にしていることがわかった」など意見が出されました。講師のOBからは、「今年度は、『なるべく参加者に話してもらう場面を多くつくろう』と取り組んだが、本当に熱心にお話ししてくださり、『先生たちって、子どもたちのこと、授業のことを話すのが、本当に好きなんだ』と実感した」などの話がありました。
2.9月からの授業研究の指導案の検討(森研究員・大和研究員・山﨑研究員)
・各研究員から、秋から公開する授業について「授業デザインの図」を中心に、構想が報告されました。参加者からは、「『ねがい』は何か」、「それは、どこからきているのか」「楽しいって書いてあるけれど、楽しいってどういうこと」など書かれている「ことば」を手がかりに、各研究員が何を見て、考えているのかについて、話し合いが進んでいきました。毎年恒例の場です。他の研究員から聞かれたことを自分で改めて問い直す場になります。
3.カード構造化法を体験して(瀧澤研究員・河合研究員・小林研究員)
・1年目の研究員が3回経験する「カード構造化法」について、実際に体験して、「自分が何を見ているのかが見えてきたように思う。思ったより、子どもをみていないことに気が付いた」「1回、2回と進む中で、みる観点が変わってきているように感じる。カードを整理するうちに、一人ひとりが感じていることが違うことなど、新たな気づきがあった」また「子どもの活動をメインの授業に取り組みたいと思っているが、自分にも葛藤があることがわかった」などが紹介され、意見交換を行いました。