食物繊維いっぱい! きんぴら煮

”きんぴら”は ”きんぴらゴボウ”の略で、千切りしたゴボウを油で炒め、砂糖、しょう油、酒で味つけをします。ニンジン、レンコン、ウド、コンニャク等も入れ、トウガラシで辛みをきかせます。江戸時代初期に流行した金平浄瑠璃(きんぴらじょうるり)の主人公 ”金平(きんぴら)”になぞらえたと言われています。金平浄瑠璃は、金太郎で知られる坂田金時の息子”金平(きんぴら)”が活躍する物語で、その豪傑(ごうけつ)で超人的な力を持つ一方、無邪気でそそっかしい人柄が民衆に受けたということです。辛い味つけと江戸時代にゴボウは精のつく食べ物といわれたので名前がつきました。ゴボウの花言葉は 「しつこくせがむ」です。これは地上にできる実が衣服につきやすいからです。豊富な植物繊維はサツマイモの約2倍もあり、切ることにより増えるので「ささがき」にするのがよいでしょう。スイスの発明家は、実についた無数のトゲをヒントにマジックテープを考案しましたが、土の中にある根まで食べることは思いつきませんでした。日本以外では、あまり食用にされていません。

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