ミネラルたっぷりの いと昆布の炒め煮

 コンブには、ヨウ素、カルシウム、食物繊維などの栄養素を多く含んでいます。中でもグルタミン酸はうまみ成分として日本料理には欠かすことができません。コンブが海中にいるときは、細胞膜の中にあるため出てきませんが、乾燥すると細胞膜が壊れてグルタミン酸が出てきます。よく”昆布だし”ということを聞きますが、コンブを水に浸すとおいしい出汁(だし)をつくることができます。ただし、沸騰させると味を悪くするマグネシウムやカルシウムが溶け出すので沸騰する前にコンブを取り出します。日本には、コンブを使った料理がたくさんありますが、最近消費量は減っているようです。1908年池田菊苗が、コンブのうまみ成分がグルタミン酸であることを発見し、翌年鈴木三郎助、忠治兄弟によって調味料の「味の素」が売り出されました。味の素は世界中で使われている調味料になりました。