【講座番号9】「SDGs14 海の豊かさを守ろう」海の環境教育の実践事例~片瀬西浜・鵠沼海水浴場の「BLUEFLAG」認証所得への挑戦

日 時:2024年8月21日(水)午前9時から正午

場 所:県立湘南海岸公園サーフビレッジ

講 師:市民大学「湘南VISION大学」学長 片山 清宏 氏

       

       

研修内容

 NPO法人「湘南ビジョン研究所」理事長であり日本ブルーフラッグ協会代表理事でもある片山氏に「BLUE FLAG」認証取得までの取組について講義をしていただきました。参加者は、実際に海岸に出てフィールドワーク(清掃活動)を行い、砂に混じっているマイクロプラスチックの量に驚き、環境問題の大切さを考えていました。

 また、サーフビレッジ会議室に戻り、グループワークで「環境問題を子どもたちが『自分ごと化』するためには?」をテーマに考え、各グループごとに発表を行いました。とても有意義な議論ができたようで、熱の入った発表に、講師の片山氏から「とても最も優れた発表」との評をいただきました。研修テーマに対する参加者たちの姿勢がそのまま表れた研修になりました。

受講者の感想から

実際に浜辺に出て活動してみて、マイクロプラスチックの多さに愕然としました。今までは、大きいゴミに目が行きがちで、こんなに砂浜に這いつくばって、小さいゴミを探したことがなかったからだと思いました。 人工芝も、環境的に宜しくないことも初めて知りました。このように、実はこの製品は環境に宜しくない…という物が他にもきっとあるんだろうと思うと、無知って恐ろしいと思いました。 子どもたちがこの問題を『自分ごと化』して考えていけるよう、今日のこの学びをきっかけに、私自身ももう少し勉強し、考えていきたいと思います。 片山さんの熱い想いと行動力に感銘を受けました。2050年、たくさんの魚が美しい海で泳いでいられますように。

今年、東京から藤沢市の海の近くに引越してきたものです。今回の研修でブルーフラッグという言葉、活動を初めて知りました。海が好きで、何も気にせず西浜に遊びに来ていましたが、ブルーフラッグが立っているのを研修の帰りに見て、色々と考えさせられました。

・5年生の総合学習で、SDG‘sに取り組むことになっている。けれども、児童とどのように取り組んでいけばよいかわからなくて、本研修を受講した。実際にビーチコーミングを少し体験して、片山さんのお話しを聞いているうちに、授業で児童にどんな投げかけをしたらいいのか、イメージがわいてきました。 ご講義の進め方もよかった。見て、聞いて、やってみて、 考えて、しゃべって、みんなで共有して~。グループディスカッションのなかで、中学校3年間のつながりある教育実践を聞けたこともよかった。参加者の方々との意見交換もとても勉強になる。 3時間があっという間でした。今日学んだことを学校で共有して児童の学びに生かして行きたい。 来年度も、ぜひご講演をお願いしたいです。学校のICT環境でさまざまなことを簡単に調べることができる世の中で、学校は、何を子どもたちに伝えていくのかをつくづく考える。リアルな体験、人とのつながり…。そう考えると、学校がNPO法人とつながって、子どもたちにつなげる、そんな役割を果たせるのが教員。授業を通して、どんな子を育てたいか?を大切に授業を組み立てていこうと思います。