講座番号27】「指導と評価の一体化」に向けた授業改善と学習評価について

日 時:2024年8月7日(水)14時から16時30分

場 所:教育文化センター・理科研修室

講 師:神奈川県教育委員会教育局支援部子ども支援課 指導主事 池田 純 氏  

研修内容  

 「主体的に学習に取り組む態度の評価」は、学校現場ではあれこれ苦心して取り組んでおり、関心の高いテーマだったと思われます。講師の池田指導主事は、ご自身が中学校・数学の授業で取り組まれたことを紹介しながら、数学の授業での評価場面や、評価に関する生徒自身の声、実際の評価事例など、具体的な話題をふんだんに盛り込み、評価方法のポイントなどをわかりやすく話してくださいました。受講者が数学の問題を解いたり、グループで意見交換をしたり、参加場面もたくさんあって、受講者はお互いに刺激を得ることができたようです。

 「主体的に学習に取り組む態度の評価」にあたっては、児童・生徒の試行錯誤の様子を継続的に見とることや、児童・生徒による「自己調整」(学習状況の振り返り、自己評価)や相互評価をもとに評価すること、態度のみを形式的に評価することなく「変容」や横への広がり(他者との協働)にも目を向け、多様な良さを見いだせるようにしておくことなど、示唆に富んだ視点が示されました。 

●受講者の感想から

・評価について、具体例をまじえて参考になるお話をたくさん伺うことができました。

・主体的に学習に取り組む態度の評価方法が具体的でわかりやすかった。

・妥当性・信頼性のある評価とするためには、事前に生徒や保護者に対して評価方法を知らせる必要があるということを再確認できました。

・「粘り強さ」や「自己調整」を授業の中でどう捉えていくのか、子どもの具体的な姿の実際の資料があったので、イメージしやすかったです。

・同じテーブルの方が、小学校教諭の方もいらっしゃれば、中学の先生、また教科担任の方もいらっしゃり、それぞれ視点が異なり、立場や教科が違うと評価のしかたも異なり、勉強になりました。